2002年8月2日金曜日

☆Simon & Garfunkel:『Live From New York City,1967』(Columbia-Legacy/61513)

サイモン&ガーファンクルが1967年1月22日にニューヨークのフィルハーモニック・ホールで行ったライブが突如、リリースされた。
ポールのアコースティック・ギターだけのバックで、二人が歌う極めてシンプルなものだが、これがS&Gの原点である。
ポールのギターはため息が出るほど上手く、ガーファンクルのヴォーカルはいつ聴いても心が洗われるようだ。
全19曲、ニューヨークという二人が暮らし、そして最も似合う場所で行われた初期のライブをじっくり味わってもらいたい。(佐野)

Live From New York City 1967

☆Brian Wilson:『Brian Wilson Presents Pet Sounds Live』(東芝EMI/66088)

まずこのアルバムの基本内容。今年の来日でも披露した『Pet Sounds』全曲再現ライブのライブ盤だ。
ブライアンのバッキングクルーのハーモニー、サウンド作りのうまさには改めて舌を巻くばかり。ビーチボーイズでも出来なかったことが、このバンドでは可能になった。ブライアンの歌は、音程がキッチリ取れており、何よりルーズに歌っていない。
日本公演でもブライアンの歌は、ひとつひとつの音階をはっきりと歌わずに、ややつながって聴こえることがしばしばあったが、これはグッド。
先にイギリス、アメリカ盤が発売されていたが、ずっと後になって発売された日本盤は、『Live At The Roxy Theatre』の場合と同じく収録曲が多く、同じものをまた買わなければいけない事になった。しかしこういう場合はしようがない。
その日本盤のみのボーナストラックは "Meant For You" と "Friends" 。
憎いよね。ヒット曲なら我慢のしようもあるが、『Friends』の曲だと無条件降伏だ。 "Meant For You" はかなりピッチが早い。
"Friends" はとってもお洒落な仕上がりで、この軽快さがライブで再現されているなんて凄い。
 そう言えば今のツアーでは "Busy Doin' Nothin'" をやっているとの事、うーん、これは凶悪、たまらない。(佐野)


☆Various:『Party At The Palace』(BBC 0857) DVD☆Various:『Party At The Palace』(EMI 724381283325) CD

先日行われたエリザベス女王即位50年記念でバッキンガム宮殿で行われたライブが DVD , そして CD 化された。
DVD はノー・リージョンなので輸入盤が山ほど入っている。 CD は1 DVD の2/5しか入っていない短縮版なので、コレクター以外買う必要はないだろう。
 さて内容だが、まずはアメリカからのゲスト、ブライアン・ウィルソンだ。
"California Girls" 、 "The Warmth Of The Sun" 、 "God Only Knows" 、 "Good Vibrations" の4曲と、1曲だけが多い他のアーティストと比べ破格の扱い。
そしてブライアンはなんとネクタイ着用だ。 "The Warmth Of The Sun" はエリック・クラプトンとデュオで、クラプトンギターもフィーチャーされている。 "God Only Knows" はコーズと交互に歌う。しかし何と言っても "Good Vibrations" 、レコードの緊張感、高いテンションが完璧に再現されている。今のブライアンのバンドだけしか到達できていない。よく見るとクリフ・リチャードが一緒に歌っているが、クリフは若いなあ。
 続いて個人的にとても嬉しいレイ・デービス。ユニオン・ジャックのジャケットで登場し "Lola" を歌う。しかしレイ様、髪の毛が薄くなった気が…。でもイカしたオヤジだ。カッコよく年をとっている。
ポール・マッカートニーの登場は3曲だ。髪の毛を黒く染めたポール、いつもより若く見える。
まずはエリック・クラプトンがリード・ヴォーカルをとる "While My Guitar Gently Weeps" だ。今は亡きジョージの親友のクラプトンがこの曲を歌うのは感動的だ。そしてクラプトンのギターは…泣いている。本当に泣いている、さすがクラプトンだ。
続く "All You Need Is Love" のイントロは "ラ・マルセイエーズ" かと思ったら3音で "ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン" になったのは最高だった。 "She Loves You" を大きく歌うエンディングも、いかにもこのコンサートに合わせていて洒落ている。センスがいいよなあ。
最後は "Hey Jude" 。 "Good Vibrations" 、 "Lola" での観客の合唱も "Hey Jude" も大合唱にはとてもかなわなかった。名曲の中の名曲である。
 なお CD ではブライアンの初めの2曲、 "While My Guitar Gently Weeps" がカットされ、レイ・デービスは1曲だけなのに全面カットされてしまった。まったく最低である。(佐野)