2001年11月24日土曜日

Radio VANDA 第 20 回選曲リスト(2001/12/1)

Radio VANDA は、VANDA で紹介している素敵なポップ・ミュージックを実際にオンエアーするラジオ番組です。

Radio VANDA は、Sky PerfecTV! (スカパー) STAR digio の総合放送400ch.でオンエアーしています。

日時ですが 毎月第一木曜夜 22:00-23:00 1時間が本放送。
再放送は その後の日曜朝 10:00-11:00 (変更・特番で休止の可能性あり) です。

佐野が DJ をしながら、毎回他では聴けない貴重なレア音源を交えてお届けします。


 
第一特集Roger Nichols, Tony Macaulay, Neil Sedaka, Teddy Randazzo Works

1. Trust...Two Of Each (Composed by Roger Nichols)
2. Bitter Honey...Holy Mackeral (Composed by Roger Nichols)
3. Just What I've Been Lookin' For...Vogues (Composed by Roger Nichols)
4. Catch Me. Catch Me...Sweetcorn (Composed&Produced by Tony Macaulay)
5. How Can Loving You Be Wrong...Guys & Dolls (Produced by Tony Macaulay)
6. Angel Eyes...Olivia Newton-John (Composed By Tony Macaulay)
7. Cellophane Disguise...Neil Sedaka (Composed by Neil Sedaka'69)
8. Alone At Last...Neil Sedaka (Composed by Neil Sedaka'77)
9. Let The Good Times In...Wishborn (Composed by Neil Sedaka/Produced by Rod McBrien)
10. I'm Hyponotized...Anthony & The Imperials(Composed&Produced by Teddy Randazzo)
11. Girl On My Mind...Teddy Randazzo (Composed&Produced by Teddy Randazzo)
#Buddah
のシングル

12. I Can't Stop Running Away...Sandi & Salli (Composed by Teddy Randazzo)
#Inner Dialogue
の女性2人らしい



第二特集林哲司

13. 僕の街へ...竹内まりや
14. When You're Gone...
亀淵友香(74年のデモ)
15.
世界で一番せつない夜に...林哲司&C. C. ガールズ(93年プロモオンリーのX'masヴァージョン)
16. Whacha Gonna Do For You...
グルニオン

 


2001年11月21日水曜日

☆Pete Townshend:『Scoop 3』(eelpie/EPRO13)

ピート・タウンゼンドのサイト、www.eelpie.com より待望のデモ集『Scoop』の第3弾がリリースされた。やはりこれも嬉しいことにCD2枚組、34曲のデモ、果たしてこれだけクオリティの高いテイクをデモと言っていいものか疑問だが、とにかくピートのセルフ・レコーディングが120分たっぷり楽しめる。聴いてまず最初に思うのは、ピートが類い希なるメロディメーカーで、またアレンジャーとしても超一流だということだ。オーケストラをバックに歌う "I Like It The Way It Is" の美しさはまさに極致。こういうリリカルな側面を見せつけるかと思えば、『Quadrophenia』収録の "Real Me" (ここでのタイトルは "Can't You See The Real Me" )のようなソリッドなリズムのロック・ナンバーはあるし、あらゆるタイプのナンバーをピートは生み出すことができる。この『Scoop 3』はネット販売ではもったいない。
(佐野)

Scoop 3

2001年11月17日土曜日

『地球音楽ライブラリー・ビーチ・ボーイズ』(TOKYO FM出版)

地球音楽ライブラリーのシリーズの第 9 弾としていよいよビーチ・ボーイズが登場した。監修は中山康樹氏で、コンピを含む全アルバム紹介、ブライアンのソロ、ヒストリー、ブライアンとの95年の会見記など本書の中核になる部分を書いている。私は中山氏を昔から存じているが、ジャズの中山氏のイメージとは異なり、心底ビーチ・ボーイズとブライアンを愛してしている人だった。事実、ビーチボーイズ、ブライアンに関する様々な本を書いており、萩原健太氏と並ぶビーチ・ボーイズ/ブライアン・ウィルソンの二大伝道師と言えるだろう。一番多くのページを取ったディスクガイドでも、中山氏の思いは十分に出ている。『Pet Sounds』や『Today』『All Summer Long』への高い評価は当然として、「『Pet Sounds』はブライアンとしての、『Sunflower』はビーチボーイズとしての傑作」とする『Sunflower』への絶大な評価、『M.I.U. Album』を「隠れた名盤」と呼ぶ感覚、はたまた『15 Big Ones』や『So Tough』に対する厳しい評価はまさに私と同じで、シンパシーを感じる。他のコーナーでは各メンバーのソロアルバム、DVD & LD 、Who's Who などがあり、全シングル/ EP 紹介と、ボーナストラック、日本盤の事情のコーナーは私が書かせていただいた。
(佐野)



2001年11月7日水曜日

☆Ellie Greenwitch:『Brill Building Sounds』(Brill Tone/444)



今までバリー・マン、キャロル・キング、ジェフ・バリーと、ブリル・ビルディングに勤めていた偉大なソングライターの未発表曲/レア・トラックを集めた作品集の第4弾がリリースされた。ジェフ・バリーが来れば次はエリー・グリーンウィッチしかない。バリー=グリーンウィッチで数多くのヒットを生み出してきた訳だが、この CD はシンガーとしての彼女にスポットを当てたコンセプトになっている。まずディスク2 は彼女の2枚のソロアルバム『Composes,Produces,And Sings』『Let It Be Written,Let ItBe Sung』に、62 年の RCA, 64 年の Red Bird のシングルを加えた内容だ。この内 RCAの "My Mama Don't Like Me" は Raven からの CD にも入らなかったもの。ディスク1は28 曲中18 曲は62 年から66年の未発表曲。シンガーとしての曲が多いのでオリジナルは少ない。残り10 曲がシングルとしてリリースされたもので、58年に Ellie Gaye 名義で発表された "Cha Cha Charming" のB 面の "Silly Isn't It" は初収録。61年に Ellie Gee And The Jets でリリースされたシングルや、Red Bird でのもう1枚のシングルや未発表に終わったシングル、さらに65年に Electra からリリースされたオムニバス LP 『Leader Of The Pack』収録されていた 2 曲がその内容だった。バリー・マンやキャロル・キングのような曲の深みはないが、キャッチーな曲を書かせれば超一流の彼女だけにも魅力的な曲も多い。
(佐野)


☆Who:『Live At Leeds-Deluxe Edition』(ポリドール/7023/3)

フーの代表作のみならず、すべてのロック・ライブ・アルバムの最高峰である『Live At Leeds』が遂に完全版で姿を現した。史上最強のライブ・バンドであるフーが最も充実していた70年に録音されたこのアルバム、タイトルのとおりリーズ大学で70年2月14日に録音されたライブの全てだ。私事で恐縮だが、フーで一番最初に買ったレコードがこのアルバムからカットされた "Summertime Blues" のシングルだった。ちょうどこの70年のことになる。まるで爆撃機のようなヘヴィなギター、ベース、ドラムのアンサンブルに血が踊った。中1の時だったが、翌71年にようやく LP で最新版の『Who's Next』を買い、ハードなビートを内包しつつもリリカルで美しいサウンドに驚き、スタジオ録音のフーの魅力にさらに引かれていった。それから30年、遂に完全版を聴けるようになったのだから、喜びもひとしおだ。ディスク1は数年前にリリースされた 8 曲がプラスされた(1曲はディスク2 へ) "Special Edition" である。ディスク1については以前 VANDA 本誌でレビューしているので割愛するとして、注目は "Special Edition" から回った1曲を抜いた19曲が初 CD 化のディスク2 だ。ディスク2 全体が『Tommy』であり、たった3 人で演奏し、4人で歌いながら、緻密さをまったく失わないテクニックとコンビネーションに脱帽するしかない。だいたいスタジオの名盤というのはライブになると雑になるのが常だが、フーは違う。さらにダイナミズムがプラスされ、あまりのカッコよさに言葉を失った。やっぱりフーは最高だ。(佐野)
ライヴ・アット・リーズ デラックス・エディション

2001年11月1日木曜日

「林哲司全仕事」(VANDA編/音楽之友社刊)

スーパーヒット・メイカー林哲司のワークスに迫ろうとしたのが本書。ヒストリー、ロング・インタビュー、ワークス徹底紹介、代表曲3曲のスコアと音楽分析、杉山清貴、萩田光雄、新川博、藤田浩一、朝妻一郎、奥山和由インタビュー、全作品リスト、サムライ三島スタジオ徹底解剖、ニューアルバム制作日記など、林哲司の魅力に多角的に迫る。ハイライトは林哲司×竹内まりやスペシャル対談。