2008年9月18日木曜日

Radio VANDA 第 102 回放送リスト(2008/10/02)

Radio VANDA は、VANDA で紹介している素敵なポップ・ミュージックを実際にオンエアーするラジオ番組です。

Radio VANDA は、Sky PerfecTV! (スカパー) STAR digio の総合放送400ch.でオンエアーしています。

日時ですが 木曜夜 22:00-23:00 1時間が本放送。
再放送は その後の日曜朝 10:00-11:00 (変更・特番で休止の可能性あり) です。

佐野が DJ をしながら、毎回他では聴けない貴重なレア音源を交えてお届けします。

 

特集:THE WHO来日記念特集


1.    Pinball Wizard(BBC)

2.    The SeekerBBC

3.    I Can See For Miles(Single Version)

4.    Heaven And Hell(Complete Version)

5.    Summertime Blues(BBC)

6.    Great ShakesCM

7.    Substitute(Monterey Pop Festival)

8.    Postcard(Unreleased EP Version)

9.    I Don't Even Know Myself(Unreleased EP Version)

10. Dancing In The Street('79 LIVE)

11. Baba O'riley(Concerts For The People Of Kampuchea)

12. See Me Feel Me('04 LIVE IN JAPAN)

 



2008年9月16日火曜日

☆Brian Wilson:『That Lucky Old Sun』(EMIミュージックジャパン/TOCP70602)DVD付

先に紹介したBrian Wilson:『That Lucky Old Sun』CDのDVD付ヴァージョン。よってDVDの内容のみ紹介しよう。
まずは「Making Of The Album」と題された20分のクリップだ。2008年4月20日にキャピトルのスタジオに集まったメンバーが輪になって手をつなぎ、がんばろう!と檄を飛ばすシーンからスタートする。『Smile』の存在がブライアンにとってやはり長年の重荷だったこと、そして『Smile』が完成し、熱狂的に受け入れられたことがブライアンにとって大きな癒しだったことが語られる。

そしてブライアンに創作意欲が湧き、このアルバムに取り掛かるようになる。毎日のように作詞のスコット・ベネットの家へ行き曲を書いていったこと、レコーディングが終わる前にライブでアルバムを披露したこと、そしてキャピトルのスタジオに入りブライアンが最初の46年前のレコーディングのことを思い出し感傷的になったことなどが順に語られる。そしてアルバムのレコーディングだ。ブライアンのステジオでの指示の有様は、まるで『Pet Sounds』のレコーディングの時と変わりなく、全てはブライアンの頭の設計図の中にあることが変わらずに示された。その創作力にレコーディングのメンバーがみな驚き、そして敬服した賛辞のコメントが次々寄せられていく。このアルバムの手ごたえは、最後のブライアンの満面の笑みが全てを表しているだろう。そして6分の「Live Performance From Capitol Studio A」はスタジオにオーケストラも引き入れて「Good Kind Of Love」と「Forever,She'll Be My Surfer Girl」が披露される。素晴らしいスタジオライブなのにフェイドアウトで終わってしまったのは残念だが、ということは、これは別の形でDVDが出るなと確信した。映像版の『That Lucky Old Sun』を楽しみに待とう。(佐野)

2008年9月8日月曜日

☆Brian Wilson:『That Lucky Old Sun』(EMIミュージックジャパン/TOCP70601)

ブライアン・ウィルソン(Brian Wilson)にとってスタジオ録音で通産8枚目となるこのアルバムは、私にとって、いや、多くのビーチ・ボーイズ・ファンにとって最も感銘の深いアルバムになった。ブライアンの復活を喜びその変わらぬイノセンスに涙した1988年の『Brian Wilson』よりも、37年の時を経て想像を超えるクオリティで「伝説」を完成してくれた2004年の『Smile』よりも感動があった。芳醇なメロディ、美しいコーラス・ワーク、完璧なバッキングとアレンジ、そして今回はその歌詞が素晴らしかった。
アルバム・タイトルはジャズのスタンダード・ナンバーで、この曲のみオリジナルではない。ここに描かれているラッキーな太陽とは、悩みが多いこの世に暮らす我々を映し出す鏡である。その他の曲は1曲を除き歌詞をブライアン・バンドのスコット・ベネットが書き、このコンセプト・アルバムの形を浮かび上がらせるために4箇所の語りを入れ、それは旧友ヴァン・ダイク・パークスが担当した。カリフォルニアに生まれ育ったブライアン、前半はその街を中心に描いているが、後半は自分の人生の述懐になっていく。約20年にも及ぶ深い鬱の時代、乗り越えていったブライアンの歌う歌詞は前向きだが、間に挟まる短い「been too long」は本音を垣間見るようで胸が痛い。最後の「Southern California」の"I had a dream singing with my brothers in harmony, supporting each other"で私は涙ぐんでしまった。もういなくなってしまった最愛の弟2人。でもブライアンは"There's a time to live reason to live"と歌ってくれた。実はこのアルバムが出るまで、ブライアンは何が作れるのだろうと少し不安があった。全曲オリジナルのアルバムは『Brian Wilson』のあとは『Imagination』『Getting' In My Head』とクオリティは正直下がっていた。『Pet Sounds』をソロで歌い、『Smile』を完成させた今、もうやることがなくなってしまったのでは、創作意欲も枯渇してしまうのではと危惧していたが、本作でブライアンの才能、音楽の意欲はまったく衰えていないことがわかった。メロディ・メーカーとしての能力も、『Smile』以降、以前よりいい曲を書いていたので、これだけの作品を残せる予兆はあったのだ。どれもいい曲ばかりだが、個人的なベストトラックは「Good Kind Of Love」「Forever She'll Be My Surfer Girl」「Midnight's Another Day」「Southern California」と「That Lucky Old Sun」。なお日本盤のDVD無しの1枚物は、LPのジャケットをミニチュアにした紙ジャケで、これは日本のみの仕様だ。(佐野)

2008年9月1日月曜日

Brian Wilson etc:「Only With You」(Endless Summer Quarterly)

ビーチボーイズのファンジンEndless Summer Quarterly2008年夏号は、嬉しいCD同梱版。タイトルを見ても分かるとおり、故デニス・ウィルソンに捧げるトリビュート・アルバムで、ブライアンがカーニーのソロでデュオを披露したデニスの愛唱歌「You Are So Beautiful」がここでも収録されていたり、珍しくデビッド・マークス作のオリジナル「I Sail Away」がアルにもヴォーカル参加してもらって収録されていたが、デビッドに作曲の才能はなく、サビのメロディが全然ダメ。その中、目玉は、ブライアン・ウィルソンのソロの「Heaven」だ。もちろんカール作の名作だが、ブライアンのカバーは、ブライアンのサイトで、ネットで披露されただけだった。初のCD化である。この素晴らしいバラード1曲のために絶対入手すべきファンジンだ。単発でも購入できるし、持っていない人はこのサイト名でクリックして問いあわせてみよう。(佐野)
The Only With You tribute CD, complimentary with each order of the Summer 2008 edition of ESQ.