2001年2月20日火曜日

Radio VANDA 第 11 回選曲リスト(2001/3/1)

Radio VANDA は、VANDA で紹介している素敵なポップ・ミュージックを実際にオンエアーするラジオ番組です。

Radio VANDA は、Sky PerfecTV! (スカパー) STAR digio の総合放送400ch.でオンエアーしています。

日時ですが 毎月第一木曜夜 22:00-23:00 1時間が本放送。
再放送は その後の日曜朝 10:00-11:00 (変更・特番で休止の可能性あり) です。

佐野が DJ をしながら、毎回他では聴けない貴重なレア音源を交えてお届けします。


 
第一特集: Rod McBrien 特集

1. Easy Does It...Salt Water Taffy ('69)
2. Let's Be More Than Friends Tonight...Pebbles & Shells ('67)
3. Let's Give It A Try...Pebbles & Shells ('67)
4. When I'm In Your Arms...Casualeers ('67)
5. Finders Keepers...Salt Water Taffy ('68)
6. Suddenly I See...Salt Water Taffy ('68)
7. Love Don't Keep Me Waiting...Salt Water Taffy ('68)
8. I'll Get Along Somehow...Salt Water Taffy ('68)
9. It's All In Your Hands...Salt Water Taffy ('69)
10. Summertime Girl...Salt Water Taffy ('69)
11. One Hand Washes The Other...Salt Water Taffy ('69)
12. The Start Of A New Day...Goggles ('71)
13. Two Different Things...Joy ('75)
(5
812以外はシングルのみの曲)

第二特集Parade 特集

14. Welcome. You're In Love...Parade ('67)
15. I Can See Love...Parade ('68)
16. Kinda Wasted Without You...Parade ('88 , recorderd in '67-8)
17. It's My Mind...Black Sheep ('66) #
貴重なParadeの前身バンド
18. Suzanna...Black Sheep ('67) #
こちらは2ndシングル、まさに Parade

 

 


2001年2月19日月曜日

☆Gary Usher:『A Symphonic Salute To A Great American Songwriter BrianWilson』(TYO/0047)

ゲイリー・アッシャーがTogetherで、70年1月にレコーディングしたビーチ・ボーイズ・ナンバー(この頃はブライアン・ウィルソン・ナンバーという見方はしない)のオーケストラ・ヴァージョンが本作だが、この音源はその存在すら知られないままだった。こうしてようやく31年ぶりに陽の目を見たわけだが、ゲイリーらしいセンスある選曲でなかなか楽しめる。ホリーリッジ・ストリングスよりオーケストレーションもいい。さすが長年の友人、ブライアンの曲の良さを知り抜いている。(佐野)
シンフォニック・ブライアン・ウィルソン

2001年2月18日日曜日

☆Sagittarius:『The Blue Marble』(TYO/0045)

未CD化のままだったサジタリアスのTogetherからのセカンド・アルバムがTogetherの全音源と共にCD化された。アルバム自体はゲイリー・アッシャー色が強く、カート・ベッチャーは作曲で1曲("From You UntoUs")、リード・ヴォーカルでは2曲("In My Room"、"Will You Ever SeeMe")のみ。キャッチーなメロディの乏しさとシンセサイザーの多用がアルバムを重苦しくさせていて、ファーストの延長を期待していると裏切られる。それよりもアルバム未収録だったシングル曲"Navajo Girl"、"I Guess The Lord Must Be In New YorkCity"の方が明るくキャッチーでずっと魅力がある。全体的に言ってカート・ベッチャー、ゲイリー・アッシャーをコレクトしている人用のCDだ。"Will You Ever See Me"の未発表トラックも収録。(佐野)
Blue Marble

☆George Harriosn:『All Things Must Pass』(gn records/724353047429)

5曲のボーナス・トラックに引かれて購入したこのCD、もう何も言うことはないでしょう。ジョージの最高傑作であり、また復活したフィル・スペクターのプロデュース作品としてもベストの出来。このアルバムが出た時は、本当に驚きました。"My Sweet Lord"、"What Is Life"は連続の大ヒット、そしてアルバムには"Beware Of Darkness"を筆頭に名曲の嵐と、その当時は「ビートルズ解散後はジョージの時代になるのでは?」とマジで友人(The Sidewinder中原君ら)と話していた記憶があります。ちょうど中1、洋楽ファンにみんな染まり出した時で、写真付きの『Let It Be』を回して見ていた後だったので女の子の人気はハンサムなジョージに集中、今では考えられないですがこの頃のジョージは目映いばかりに輝いていました。そしてこのアルバムをまともに聴きなおしたのはヘタすると30年ぶりかもしれません。もうあ・フ衝撃はないですが、確かに名盤です。5曲のボーナスはボツ曲の"I Live ForYou"がベスト。"Beware Of Darkness"と"Let It Down"のデモが次ぎ。"What Is Life"のカラオケは思わず歌ってしまうでしょう。新録の"My Sweet Lord (2000)"は聴かない方がよかったかな。(佐野)

☆California:『Passion Fruit』(TYO/0046)




これこそ待ちに待ったという言葉が相応しい傑作が、ようやく姿を現した。カート・ベッチャーが心血注いで完成させながら発売拒否され、24年もの間眠っていたマスターテープを遂に聴くことが出来るのだ。ライナーには当時のカートと共同プロデューサーのゲイリー・アッシャーなどの言葉が書かれていて、未発表で終わるまでの経緯を初めて知ったが、既発表曲と、未発表の"Banana Boat Song"などのトラックにここまでの意見の相違があるとは思わなかった。ゲイリーらはカートに"Banana Boat Song"らは過剰にディスコの影響を受けているとして"I Love You So"のサウンドに回帰しろと訴え、カートはそれを聴き入れず、嫌気が差したゲイリーは最後に離れていったという事実。私はアコースティックギターとカートの美しいハイトーン・ヴォイスが溶け合った"I Love YouSo"は70年代を代表するナンバーになり得た傑作だと確信しているし、そして激しいビートに引っ張られた"Banana Boat Song"は(ディスコビートとは思えない)ビートとハーモニーが溶け合ったこれも前例のない大傑作ナンバーだと、ブートで聴いていた時から感じていた。これらのナンバーが混在しているからこの『Passion Fruit』は名盤だと思っていたのだが、統一感のないアルバムだとしてマイク・カーブに拒否されたとすれば、その見解には同意できない。バラード、ビートそのどちらも満たしたからビートルズは普遍なのであって、どちらか片方ではじきに飽きてしまう。『Passion Fruit』はカートのハーモニーも十分堪能できるし、ブルース・ジョンストンが書いた"Brand New OldFriends"(ブートで聴いた時にブルースっぽいナンバーだと思ったがまさかブルース作とは)というまた違った肌触りのウェットなバラードも楽しめる。とにかくこのアルバムは黙って買うべき。ボーナストラックに頭に前の曲が被っている"Happy In Hollywood"はシングル・ヴァージョン、後のRSOからのシングル2曲と12インチシングルのディスコミックス2曲、"We Can,Yes We Can"の歌詞を変えたCMソング"Head Shampoo"も収められ、これで完璧。最後に、ブートに入っていた"Banana Boat Song"はドラムのビートがもっと激しくコーラスも含めて圧倒的な音圧があり、個人的にはこちらの方がカッコいいので好き。他の曲でもパーカッションの数に違いがある。また、ブートに入っていた初期Californiaのアセテート、"Keep It Up"、"Preacher's Daughter"が収録されていない。カートのいない時のものだからしようがないが、この2曲もレベルが高かったので何らかの機会に出て欲しいものだ。(佐野)