2023年12月25日月曜日

WebVANDA管理人選★2023年の邦楽ベストソング



 WebVANDA管理人が選ぶ年間ベストソングも6年目を迎えた。幣サイトの母体であるVANDA誌のカラーや趣向から外れているカテゴリーの楽曲も選出してきたが、分け隔てなく音楽の多様性を許容することが管理人の信条であるので、どうか理解して読んで頂きたい。 
 選出した楽曲は今年2023年にリリースされ、弊サイトで取り上げた作品を中心に最もリピートした収録曲であり、アルバムを象徴する曲である。主に非メジャー・レーベルのミュージシャンの作品が多いが、そんな彼らを後押して応援する意味で今後も続けていきたいと思う。 この記事で初めて知って興味を持った各アルバムはこれからでも遅くないので、記事文末のリンク先から入手して是非聴いて欲しい。
 選出趣旨からコンピレーション・アルバム、セルフ・カバーを除く他者のカバー作品は除外とした。例年同様、順位不同のリリース順で紹介する。

※サブスクに登録されたベストソング・プレイリスト


☆Another October / Snow Sheep
(『WHITE ALBUM』収録・レビュー記事はクリック  
男女3人組ポップ・バンドの結成23年にして初のフル・アルバムより。オリジナル・ヴァージョンからBPMをかなり落とし尺も延長して、ネオアコ系ギターポップから渋いロッカ・バラードに生まれ変わった。このリアレンジにより原石が磨かれて理想的サウンドになったと確信。筆者が十代半ばの頃大好きだった英国のペイル・ファウンテンズにも通じる。


☆ローマでチャオ / Wink Music Service
(同名7インチ及び配信シングル)
本年度最も完成度の高い現代ソフトロックサリー久保田高浪慶太郎のユニットに美形女子高生ヴォーカリストのアンジーひよりを迎えており、アレンジャー岡田ユミの仕事も光っている。イタリアの巨匠エンニオ・モリコーネのサウンドがベースにあるも、フランシス・レイやホーランド=ドジャー=ホーランドなどの要素がモザイクに構築され、めくるめく転調を多用して聴き飽きさせない。


☆Hit & Run / WACK WACK RHYTHM BAND
(『at the Friday Club』収録・レビュー記事はクリック  
オリジナルよりBPMを上げて疾走感があるセルフ・カバーで、魅惑的なコード進行のイントロに導かれて始まる、永遠のパーティー・バンドの愛すべきファンク・チューンだ。リード・ヴォーカルに元メンバーのToshieとLemonが参加しているのも嬉しい。アルバム全体的な選曲やジャケット・デザインなどトータル的センスも秀でており、誰もが憧れる理想の大所帯バンドである。


☆むかしの魔法 / 生活の設計
(『季節のつかまえ方』収録・レビュー記事はクリック) 
20年前筆者が絶賛したゲントウキの「素敵な、あの人。」にも通じる、ブリル・ビルディング時代から脈々と受け継がれているポップスの煌めきが宿る屈指の名曲である。ソングライターでヴォーカル兼ギターとドラムの兄弟を中心としたスリーピース・バンドのファースト・アルバムのリード曲で、東京の若手バンドの中でも正統派感があり、今後の成長が非常に楽しみである。


☆Tableaux / cero(『e o』収録)
“理解するな、感じろ”と言わんばかりの楽曲に毎作ごと魅了されてしまう、鬼才3人組による5thアルバムから。2021年の先行配信シングル「Nemesis」も同様だが、聖書の一節のような哲学的で難解な語彙を持つ歌詞が、音数少ない空間を生かしたサウンドに天使のごとく舞っている。幾度も聴き続けたくなるサムシングとしか形容できない稀有な存在なのだ。


☆マガジン・キラー / Nagakumo
(『JUNE e.p.』収録・レビュー記事はクリック) 
音楽通から注目される大阪の4人組ネオネオアコ・バンドのサードEPより。Cymbalsの最高傑作「Highway Star, Speed Star」に通じる、得も言われぬ疾走感と甘酸っぱいメロディの融合、ディストーションが効いたギターリフ、ドライヴしまくるリズム・セクションに刹那的なヴォーカルが乗る3分弱の多幸感。まるでスリリングなショート・ムーヴィーを観たような爽快感が残る。


☆彼女の時計 / Lamp
(『一夜のペーソス』収録・レビュー記事はクリック) 
デジタル配信のみでリリースされた9作目より。2018年の8作目『彼女の時計』と同タイトルのこの曲は前作のサウンドを踏襲しながら、シカゴ・ソウルやブラジリアン・フュージョンのエッセンスをより消化してバンドとしての成熟度も著しく増した。またサブスクリプション時代において、彼らの独自性とジャパネスク感覚に世界レベルでファン達が魅了され増加している面目躍如とも言える。


☆Never Can Say Goodbye / 青野りえ
アルバム制作のきっかけとなった2021年の初コラボレーション曲で、唐突なドラムフィルのイントロから「Never can say goodbye(さよならなんて、言えないわ)」のサビのコーラスというドラマチックなスタートに初見でノックアウトしてしまった。ブルーアイドソウルやシティポップを愛する音楽通も許容するであろうクール・サウンドで、是非7インチ化して欲しい。


☆Longtime Woman / Ellie
(『90s Baby』収録・レビュー記事はクリック) 
ラヴ・タンバリンズ時代の傑作「Midnight Parade」を彷彿とさせる、ミッドテンポのブルース・ファンクで、レニー・クラヴィッツの『Are You Gonna Go My Way』を愛聴していた筆者には直撃であった。ハードなリード・ギターを相手にEllieのシャウトが炸裂し、ホーン・アレンジのヴォイシングのセンスなど含めサウンド全体が一級品であり、ライヴで聴きたい曲の最有力候補である。


☆Don't Ask Me Why / 吉田哲人
WHY@DOLL提供曲のセルフ・カバーで、先行短冊CDのシングル・ヴァージョンと異なり、イントロからヴァースへのギター・アルペジオがなく、ヴォーカルをより強調したミックスが新鮮である。不毛の恋愛を綴った歌詞と四つ打ちキックが効いたエレクトロ・ダンス・サウンドとのコントラスが世界観を広げ、間奏の一人多重コーラスが原曲の価値を高めている。
※サブスク登録は無いため、プレイリストには管理人が好きだったWHY@DOLLのオリジナルVerを収録。













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2023年12月17日日曜日

わたくしのオフコース -2-/吉田哲人

 WebVANDAをご覧の皆さん、ご機嫌いかがでしょうか。吉田哲人です。 
 2023年11月22日に発売になりました、僕の48歳にして初のアルバム『The Summing Up』とアーカイブ集『The World Won’t Listen』は聞いていただけましたでしょうか。2枚同時購入者に付いてくる(初回ブレス分のみ)特典CD『Another of The World Won’t Listen』も楽しんでいただけていますでしょうか。 まだ買ってないよ~!って方、詳しくはこちらのWebVANDAさんに濃密なインタビュー(前編後編)が掲載されてますので、そちらを御一読いただき御購入のほど、よろしくお願い致します。 

 オフコースの話の前に 

 オフコースといえば、我らがなりすコンパクト・ディスクから12月13日に発売された『なんちゃらアイドル / Sentimental Jukebox』(HYCA-8062)に「オフ・コース / のがすなチャンスを」のカヴァーが収録されてます。
 『オフコース / LIVE(ETP-60380/1)』収録ヴァージョンに寄せたアレンジだったので、ライブで盛り上がりそうですね。最高。 

 さて、この連載はオフコースのレコードを収集してる中で培った知識や疑問に思ったことを投げかけ、皆さんと情報共有/情報交換して所謂’集合知’として後々まとめられればと考えているものです。 
 前提として(シングルかLPかを問わず)レコード盤にあるマトリクスの「1S」が初回盤であろう、という予想の上で話を進めている訳ですが、この前、ふとした拍子に家に何枚かある(DJでよく使うので)「チューリップ / 虹とスニーカーの頃」のマトリクスを見たところ、なんと「1SM」というマトリクスがあるのを見つけてしまい困惑してしまいました。 どなたかどういう意味が込められたマトリクスなのか教えてください。 マトリクスの世界、一寸先は闇ですね…。



 そんな中お届けする第二回は… 


 『この道をゆけば / オフ・コース・ラウンド2』です。



 先ほど紹介しました「のがすなチャンスを」のオリジナル・ヴァージョンが収録されています(なんちゃらアイドルはこの時期の表記を尊重して”オフ・コース”としていると思う)。その後、オフコースのライヴにおいてアレンジが変わってゆき、ハードロック調のアレンジにまで育ってゆきます。 

家にあるものは… 

1.ETP-8293 1S/1S 裏ジャケット東芝EMI株式会社 ¥2,000表記

2.ETP-72141 1S2/1S 裏ジャケット東芝EMI株式会社 値段表記なし 

 このアルバムは、前回の『オフ・コース1 / 僕の贈りもの』に見られた社名変更による表記や価格改定もなく、再発時に価格改定とオビのデザインが一新されたくらいのものだと現状は考えております。ETP-8293の方はもう一枚持っているのですが、経年劣化は差し引くとして、これといった違いがないので特筆すべきことは特にありません。
 また、マトリクスの違いからくるレコード溝の視覚上における大きな違いはなく、聴感上もほぼ違いを感じられませんでした。多少違っていても誤差の範疇かと思います。 

 写真にある再発盤(ETP-72141)の方に鈴木康博さんのサインが書いてありますが、これは僕がとあるアレンジ仕事の際にゲスト・ミュージシャンとしていらっしゃった鈴木康博さんにその時に書いていただいたものです。実は、前回の『僕の贈りもの』の写真の中にもサインを書いていただいたレコードがあります。


今回はあっさりしているので、もう一枚。

『秋ゆく街で / オフ・コース・ライヴ・イン・コンサート』
 

ETP-72024 1S/1S 裏ジャケット東芝EMI株式会社 値段表記なし

 カタログ番号や価格の変更もなく、試しに何枚か手に入れてみたものの大きな違いが見つけられず、これといって特筆すべきことがないのですが、強いていえば後期プレス分と思われるものは、帯の色なのか紙の薄さなのかは分かりませんが、ジャケットが若干透けて見えます。こればかりは実際手に入れて見比べていただかないと伝わらないかと思います。


今回の2枚、自分が把握している情報では、前回とは異なりヴァリエーションの違いはそれほど見つけられませんでした。
もしも「全然勉強が足らないし、分かってないなあ。」という方がいらっしゃいましたら、ぜひ御教示ください。 
本当に御連絡お待ちしております。

以上、吉田哲人でした。また次回。


吉田哲人プロフィール
作編曲家。 代表作『チームしゃちほこ/いいくらし』『WHY@DOLL / 菫アイオライト 』『Sputrip / 光の惑星』『WAY WAVE / SUMMER BREEZE』 等。シンガーソングライターとしてアナログ盤シングル『ひとめぐり』『光の惑星』、短冊CD 『ムーンライト・Tokyo』発売中。

(テキスト及び画像提供:吉田哲人/編集:ウチタカヒデ

2023年12月10日日曜日

なんちゃらアイドル:『Sentimental Jukebox』


 御茶海(みさみ)マミと、あおはるによる2人組アイドル・グループ、なんちゃらアイドルが初のカバー・アルバム『Sentimental Jukebox』(NARISU COMPACT DISC/HAYABUSA LANDINGS / HYCA-8062)を12月13日にリリースする。
 
 個性派が多い地下アイドル界にあって、彼女たちはデビュー当初から「曲と性格は良いアイドル」をモットーにしており、彼女達を支えるスタッフも音楽通の人材がバックアップしている。その裏付けとしてシングルやステージではカーネーションやムーンライダーズなど、一般のアイドルは取り上げることは無いであろう往年の拘り派バンドの曲をカバーしているのだ。
 また幣サイトで評価しているRYUTistへの楽曲提供で知られる鬼才シンガー・ソングライターの柴田聡子の作品も取り上げていることから、アイドル業界の中でも唯一無二の存在と言えるだろう。
 
左からあおはる、御茶海マミ
(撮影:畔柳純子)

 なんちゃらアイドルは、2014年もにライブハウス新宿JAMの定期開催されていたアンダーグラウンド・イベント“なんちゃらキカク”をきっかけにして結成された。メンバーの卒業などを経て、現在は御茶海マミとあおはるの2人組として活動している。これまでに11枚のシングルCDと2枚の7インチ・シングル、そして2020年にファースト・アルバム『さよならOdyssey』、2022年にはセカンドの『Life Goes On』をリリースしており、現在もヒットし続けているのだという。
 また2021年には唯一のアルバム『MOTION PICTURE』(81年)を鈴木慶一氏がプロデュースし、松尾清憲や鈴木さえ子も所属した伝説のバンド、ブリティッシュ系バンドの”シネマ”の一色進と松田信男とのコラボレーション・アルバム『M.A.M.I.』(なんちゃらアイドルloves一色進&松田信男の名義)も話題となった。更に今年の10月18日には、伝説のメロコア・ロックバンド”SUPER STUPID”の中心メンバー兼ギタリストの大高ジャッキーとのコラボレーション・アルバム『Silver METAL Love Song, Baby』をリリースしたばかりで、その縦横矛盾なフットワークの軽さには脱帽させられるばかりだ。またメンバーの御茶海マミも1stシングル『芸術偶像mode』をリリースしてソロでも活動の幅を広げている。

(撮影:畔柳純子)

 さて本作『Sentimental Jukebox』だが、古今の邦楽ポップス、ロック曲13曲を収録したカバー・アルバムで、先ずその選曲のセンスや突飛な折衷感覚に唸ってしまった。カバーの原曲絡みのスペシャル・ゲストとして、シンガー・ソングライターの鈴木祥子とムーンライダーズの鈴木博文が参加している。サウンド・プロデューサーは『Life Goes On』でメイン・ソングライターだった、ロックバンドのスキップカウズの遠藤肇が手掛けており、エレキ・ギターやエレキ・ベースの演奏、プログラミングのバックトラック制作からエンジニアリングまで、全曲ほぼ彼のワンマン・レコーディングでおこなわれた。マスタリングは幣サイトで紹介した作品ではお馴染みのマイクロスター佐藤清喜が担当している。
 なお本作からは11月29日に先行として、PUFFYの31枚目のヒット・シングル「SWEET DROPS」(2011年)を8cmCD(短冊CD)でなんちゃらアイドル loves 鈴木祥子名義でリリースしている。この原曲のソングライティングを手掛けたのは鈴木だが、カップリングにもその鈴木の「恋のショットガン(懲りないふたり)」を取り上げるという温故知新なオマージュ振りが嬉しい。しかも鈴木本人が両曲にドラムとコーラスで全面参加しているというから、双方のファンにとっては、少し早いクリスマス・プレゼントになったのではないだろうか。

『SWEET DROPS』/なんちゃらアイドル loves 鈴木祥子

『SentimentalJukebox』アルバムトレーラー 

 ここからは先行シングル2曲をはじめ、筆者が気になる幣サイト読者にお薦めの収録曲を解説していく。 
 冒頭の「運命の人」は、スピッツの1997年17thシングルとして発表され、翌年リリースされた8thアルバム『フェイクファー』にはキーを下げてリレコした別ヴァージョンが収録された。オリジナルはアコースティックギターの刻みに複数のエレキ・ギターがダビングされ、アレンジと演奏に参加した当時カーネーションの棚谷祐一によるキーボードやサンプラーのドラム・ループが活躍する、ブリット・ポップからミクスチャー・ロックに移行していく時期のサウンドだった。ここではテンポアップしたアコースティック・スイングとモータウン(H=D=H)の三連ビートが融合した小気味いいリズムがシンプルな編成で演奏され、原曲が持つ美しいメロディーラインがビビッドに浮き上がる風通しの良いサウンドになっている。若々しい彼女達の歌声も相まって青春ポップスとして評価したい。

 前出の鈴木祥子作の「SWEET DROPS」は、PUFFYのオリジナルからロック好きには知られたオマージュが施されており、ヴァース(Aメロ)はThe Clashの「I Fought the Law」(1979年/オリジナルはクリケッツの1959年作)、ブリッジ(Bメロ)ではCaptain And Tennilleの「Love Will Keep Us Together(愛ある限り)」(1975年/オリジナルはニール・セダカの1973年作)、そしてサビはBay City Rollersの「Saturday Night」(1974年)のそれと、凝った構成が素晴らしかった。鈴木本人も参加した本作のカバーでは、更にイントロにThe Knack の「My Sharona」(1979年)のギター・リフを引用しており、PUFFYのオリジナルを超えるメタ・オマージュ・ポップになった。この曲のカバーから彼女達も地下アイドル界のPUFFYと呼ばれる存在になるかも知れない。

左からあおはる、 鈴木祥子、御茶海マミ
(撮影:畔柳純子)

 続く「恋のショットガン(懲りないふたり)」も鈴木作で彼女の8thアルバム『Candy Apple Red』(1997年)に収録されており、なぜシングルカットされなかったのか?と思えるほど原曲から詞曲共に完成度が高いラヴソングだった。
 26年の時を超えてここでは、10㏄の「The Things We Do For Love(愛ゆえに)」(1976年)に通じるイントロ、オブリで入るビートルズ風のコーラスやメロトロン系のキーボードなど、更に磨きをかけた仕上がりになっている。
 “ピンクのセルロイドでできた 色水入りのshotgun”というサビのパンチラインの世界観をうまく救い上げた遠藤肇のいい仕事であろう。ビートルズ、キンクスから10cc、パイロットのファンは聴くべき曲であり、筆者もファースト・インプレッションでベストトラックとして挙げたい。

 そして触れなければならない曲として、ムーンライダーズの「ボクハナク」のカバーも解説する。80年代ライダーズを愛聴していた筆者が最高作として挙げる『Don't Trust Over Thirty』(1986年)のB面にひっそり収録されたこの曲は、ソングライティングとリード・ヴォーカルを担当した鈴木博文の美学が詰まった、とっておきの曲ではないだろうか。ファンによるライダーズ・ベストテンでランクインすることはないが、この選曲センスには驚喜してしまった。
 本作のカバーでは、「川のむこうに今 燃えつきた空がおちる」の歌詞からイメージさせる、フィールド・レコーディングで録った二人のアカペラから始まる。八刻みのシンセサイザー・ベースとシンプルなドラムのプログラミングされたオケに、間奏でのハードなリード・ギターやラウドなドラムのインタープレイ、エンディングのリヴァース・コーラス、ホーミーを模したトークボックスなど、オリジナルのアレンジを現代的に解釈したサウンドに、作者である博文氏のヴォーカルやコーラスもダビングされるという贅沢なカバー・ヴァージョンとなっている。なんちゃらの二人による淡々とした歌唱も、このオタクのための失恋ソングの世界観を助長して半泣きしてしまうだろう。 

 最後に本作の総評として、ジャケット・ショットのカラオケ・シーンで安易なカバー集と誤解を受ける音楽ファンもいるかも知れないが、そんな先入観は捨てて欲しい。筆者が解説でピックアップした曲を筆頭に、オリジナルに対する溢れる愛と比類なき拘りがないと、このようなカバー・アルバムは生まれないからだ。
 興味を持った読者は是非入手して聴いて欲しい。

(テキスト:ウチタカヒデ

2023年12月2日土曜日

Shino(西本明、江澤宏明)ライブ・レポート/大泉洋子

 この度幣サイトに新たな投稿者を迎えました。
 第二弾はフリーのライター・編集者の大泉洋子(おおいずみ ようこ)氏です。
 どうぞ今後ともよろしくお願い致します。
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WebVANDAに投稿してみませんか――。
そうご連絡をいただいたのは、WebVANDAにて、『音楽ライター下村誠アンソロジー永遠の無垢』のレビューが公開された日でした。

大泉洋子(編著):
『音楽(ビート)ライター下村誠アンソロジー 永遠の無垢』(虹色社)

はじめまして。下村誠アンソロジー編著の大泉洋子です。
この本には、2006年12月に火事で突然にこの世を去った音楽ライター下村誠が生前、主に1980年代~90年代に書いた音楽雑誌の記事を転載しています。その中に紙媒体の頃の『Vanda』の記事もあり、制作の過程で、転載してもよいかどうかのご相談のために本サイトの管理人ウチタカヒデさんに連絡をとったことがWebVANDAと私の出会い。

『Vanda』からの転載記事は3本。
1つは、vol.10(1993年)から「ニール・ヤング 憧れのトパンガ・キャニオン」。
2つめは、vol.12(1993年)から「連載エッセイ Rock’n’Roll UNIVERSE③ ロックの宇宙に未来を探して③」(一部中略)。
3つめは、vol.18(1995年)から「10万人のホームレス――アイタルミーティング 兵庫・阪神ツアー」。


下村さんが書いた『Vanda』の記事は10数本あり、もっと載せられれば良かったのですが、ページの都合上、上記3本に絞らせていただきました。全体を通してみると、いわゆる既存の出版社が出す音楽雑誌に書くよりも、だいぶ自由に、のびのびと書いているなぁという印象。選んだ3本は下村誠の人柄がにじみ出ていると思います。『Vanda』の創刊者であり編集長だった佐野邦彦さんとの関係性がうかがえるような。

そんなことがありまして、ウチさんから、冒頭のようにご提案いただいて、下村さんがつないでくれた縁だなぁ……と、お引き受けすることにしました。ライター歴は長いのですが、音楽ライターではありません。でも、幼いころ、幼児番組よりもモンキーズのテレビ番組が好きで(「ザ・モンキーズ・ショー」1967年10月~1969年1月までTBS系列で放送)、テレビから流れる曲を子どもながらに耳コピして、「ヘイ、ヘイ、ウィザモンキーズ!」なんて歌い出して以来の音楽好き。今にいたるまで、音楽がいつも身近にありましたし、これまでの仕事の経験も活かしつつ、ちょっと視点のちがう音楽話を書けたらいいなぁ、と思っています。どうぞよろしくお願いいたします!

さて、では1回目の今回は、『音楽ライター下村誠アンソロジー永遠の無垢』の「下村誠」と縁が深く、この本の中でロングインタビューもとらせていただいた西本明さんと、高校の同級生である江澤宏明さん、ピアニストとベーシストによるデュオ「Shino」のライブレポートと音楽づくりのお話を。

『音楽ライター下村誠アンソロジー永遠の無垢』から西本明ロングインタビューの冒頭ページ。西本さんと江澤さんは高校の同級生で、その頃、千葉県内の楽器屋さんかライブハウスで3歳年上の下村誠と出会う。
「下村君の生き方にかなり影響されたと思う。この人に出会っていなかったら、いま、何してるかわからないですよ」(西本さん)、
「下村さんは僕らの音楽人生のはじめに、すごい影響を与えた人です。ルーツっていうか――」(江澤さん)


写真向かって左が江澤宏明さん、右が西本明さん。ふたりは高校の同級生。
このふたりが高校で出会った偶然もすごいが、
年齢を重ねて再び一緒にバンドを組む流れも素敵だ。
レコーディングの合い間に自撮りしたという写真は、なんだか、とてもいい感じ。

江澤宏明(えざわひろあき)
1957年生まれ。1970年代の終わり頃からベーシストとして活動をはじめ、1980年より浜田省吾のバックバンド「THE FUSE」にベーシストとして参加。そのほか、尾崎豊、村下孝蔵、久宝瑠璃子らのツアーやレコーディングでベーシストとして活躍した。その後、音楽業界から離れ、農業の道へ。自然農法を学び、からだによい野菜を中心に生産し、消費者に届ける仕事を続けている。現在は音楽活動も再開し、西本との「Shino」、Shinoに板倉雅一(key./vo.)も加えた「千葉トリオ」などで活動中。

西本明(にしもとあきら)
1957年生まれ。1970年代の終わり頃からキーボードプレイヤーとして甲斐バンドや浜田省吾のツアー、スタジオセッションなどに参加。その後、「佐野元春with THE HEARTLAND」、「and The Hobo King BAND」のメンバーとしてレコーディングやツアーにも参加。尾崎豊の初期のアルバム3枚にアレンジャーとして携わったほか、稲垣潤一、白井貴子、渡辺美里、柿島伸次など数多くのミュージシャンの楽曲のアレンジやプロデュースを手掛けている。若い頃からの音楽仲間と結成したバンド「Shino」「千葉トリオ」「TOP STONE」などでも活動中。

Shino
ふたりは同じ高校の同級生。それぞれが「自分は音楽が好きだし、人よりちょっと得意かな(笑)」と思っていたのに、「あれ? すごいヤツがいる!」「こんなことできるやつがいたー!」と。気が合って、一緒にバンドをやるようになったという。このときのバンド名が「しの」。高校卒業後はそれぞれがプロの道へ。1999年、西本さんが、若いころ一緒にバンドなどをやっていた人と偶然再会したことがきっかけとなって、音楽から遠ざかっていた江澤さんは再びベースを手にし、音楽の場に戻ってくることに(詳しくはぜひ、『下村誠アンソロジー永遠の無垢』をお読みください。軽く宣伝(笑))。その後、高校時代のバンドを復活させたのが「Shino」。2020年、ファーストアルバム『cover』リリース。タイトルが示すとおり、収録曲5曲はすべてカバー曲で、これが「Shino」というバンドの特色となっていく。
私は、Shinoを知ることで、カバーの概念ががらりと変わり、カバー曲の奥深さ、楽しさを再認識することになる――。


西本明の和音

定期的にライブを行っているShino。ふたりが出会った高校がある千葉県内で開催することが多い。今回のライブは、2023年10月29日(日)JAZZ&BAR Clipperで開催されたもの。4枚目となるアルバム『HARD&GENTLE』の発売記念も兼ねてのライブだった。

1曲目は、「New Country Age Player」。西本さんのソロアルバム『WISH』に収められているインストゥルメンタル・ナンバーだ。広がりのある曲調、疾走感のある展開。屋外のライブで聴いたら気持ちがよさそうな雰囲気の曲。
……なんて書いているが、実は、ライブでの演奏中、これが西本さんの曲だと思い出せずにいた。アルバムは持っていて、購入した頃に車でよく聴いていたのだが、ここしばらく聴いていなかった……。でも聞き覚えはあった。「この曲、なんだっけ……」。西本さんはライブで、海外アーティストの曲のカバーを歌うこともあるので、海外アーティストの曲だったかな?と記憶を探る。聴いているうちに、ある時期のパット・メセニーの曲に似ているなぁと思い始めた。
その一番のポイントは、「和音」の音色だ。
ふっとニュアンスある、クセのあるコードが出てくる。これまた、いいところで、差し色のように入る感じ。
私は楽器ができないので、なんのコードで、どの音が重なっているか、聴いただけではわからない。でも、印象に残るし、私が好きな音色。聴いていて、「ん? あぁ、いい音がきたなぁ」と嬉しくなる。あくまでも聴いた感覚でしかないのだが。

ライブはすすみ、このインスト曲に続いて、「まちぶせ」(作詞作曲:荒井由実)、「海への風」(作詞作曲:下村誠)、「オリビアを聴きながら」(作詞作曲:尾崎亜美)と続いた。5曲目は西本さんが好きで、ライブでよく歌う「Cry Like A Rainstorm」(作詞作曲・歌:エリック・ジャスティン・カズ。リンダ・ロンシュタットによるカバーも有名)。そのあとは、「シルエット・ロマンス」(作詞:来生えつこ/作曲:来生たかお)、「上を向いて歩こう」(作詞:永六輔/作曲:中村八大)と続いていく。

どの曲を聴いても、やっぱり、Shinoの音がする。

それはなぜなのだろうと、あれこれ考えてみた。いくつか考えが浮かんだが、その中でも大きなものは、西本さんの「和音」なのだと思った。もちろん、江澤さんと西本さんのふたりで生み出している音の重なりなので、どれか1つだけが特別ということはないが、Shinoの音楽性において、主に舵をとっているのは、「西本明の和音」ではないだろうか。

ライブ後にお話を伺った際、興味深い話が出てきた。

江澤「特にShinoの世界にしようと思って演ってないよね」
西本「原曲をよく聴いて、コピーしているわけではなくて……」
江「そう、コピーしているわけじゃない」
西「その骨組みを理解して、自分たちに吸い取っている感じですよ。自分たちなりに構築していきますね」
西「僕は和音で生きている人間だから、自分なりに、ここはこうじゃなきゃいやだなぁみたいなのがあって(笑)。これは、僕だったらこうするよなぁ、みたいなね」
江「明さんはね、譜面は地図みたいなもんなんです。ぼくが言うのも変ですけど……」

西本さんにとって譜面は地図。
江澤さんが言ったこの言葉。抽象的だけれど、言いたいことはすごく伝わってくる。

西本さんは、「この歌とこのコードは切り離せないよね、みたいなアレンジがあったら、そのままやるしかない。変えたら、この曲じゃなくなっちゃうっていうのは、そのまま」とも言っていた。
今回のライブで演奏された、たとえば、「オリビアを聴きながら」や「夢で逢えたら」はそうしたことが当てはまる曲だと思う。
でも、やっぱり、Shinoの曲だ。というか、西本さんのピアノだなぁ、と感じる。やれ、コードだ何だ、じゃないんだよね。流れるような、やさしい音符のつながり。


江澤宏明の歌声

どれを聴いてもShinoの曲だなぁと思う、もう1つのポイントが、ふたりの歌声だろう。特に、メインで歌う江澤さんの声。
江澤さんの歌声は、クセになる。何度も聴いているうちに、気がついたらすっかり惹き込まれていた。そんな魅力がある。
男性にしては少し高めの音域。やさしい歌声だが、甘くはない。少しハスキー。芯がしっかりとあって、背筋が伸びている真面目な声。でもやさしさが、その真面目さを包んでいて、やわらかい印象。やさしい説得力がある、というか。

対して、西本さんの声も男性にしては少し高めの音域で、やさしい歌声。やさしい歌声と言っても、江澤さんとは違うやさしさ。甘いやさしさ、かな。まろやかで、声の輪郭が丸い印象。

「西本明の和音」「江澤宏明の歌声」が合わさることで、カバー曲がShinoの音楽になっていく。もしかしたら、もともとボーカリストではなく、楽器を演奏するふたりがつくる音楽だから、いいのかもしれない。

江澤さんのベースの話をちっともしていなかった。すみません! 次から江澤さんのベースももっと聴いてみよう。これまではどうも、江澤さんの歌と西本さんのピアノに耳を澄ませることが多くて……。
そういえば、新譜『HARD&GENTLE』に収録されている「青春のリグレット」をライブで演奏する際、ピックを使ってベースを弾いていて、西本さんから「ピックで弾くって、珍しいよね」と言われていた。次は、江澤さんにベースの話も聞いてみたい。


カバー曲から教えられることがある

そういえば、なぜ、Shinoではカバーだったのだろう。ライブ終了後、それを聞いてみた。
「ぼくはある日、彼に言ったんですよ。自分でやりたいことがあったら、絶対やるべきだ。やりたいことがあるなら、やろうよって」(西本さん)
1999年、コンサートなどの舞台の名監督として知られる名鏡雅宏さんと西本さんが偶然、再会したことで、若い頃のように、音楽やろう、バンドやろうという話になった。名鏡さんがボーカル、西本さんがピアノ、江澤さんがベース(現在このバンドは休止中)。
「基本的にそういう感じでやっていたんですけど、要するに、自分で歌いたくなった(笑)。そうしたら、歌いたい曲がいっぱいあった。こんなにあったー!って(笑)」(江澤さん)
「そうそう、昔は歌ってたしね」と西本さん。高校時代はピアニストとベーシストではなく、ふたりでフォークデュオをやっていたそうだ。

そしてShinoの活動を始め、カバー曲をアレンジして自分たちで演奏してみると、「教えられることが多い」ことに気がついたという。

たとえば、「上を向いて歩こう」。
「ああいう昔の曲をやると、イコール分析することになるんです。ぼくが、アレンジャーやプレイヤーという目で見ると、よくできてるよなぁ、変わってるよな、この時代に……みたいなことがいっぱいあって。いわゆる常識的な構成じゃないわけです、曲のつくりが」(西本さん)

普通だったら、Aメロがあって、Bメロ(サビ)があって、2番終わったら間奏があって、またAに戻って……といったお決まりのパターンがあるが、「まったくそういうものから解き放たれている曲がある。いい曲というのは、そういうことと関係ないんだなということを教えてくれる」と、ふたりが口をそろえる。

ライブ中にも、今回の新譜『HARD&GENTLE』に収録されている「彼と彼女のソネット」や「HARD&GENTLE」を演奏する際に、「フランスの曲だけど、やってみたら、おもしろかった」「つくりが変わってるよね」とか、「同じようなことを繰り返しているんだけど、なんかいいんですよ」といったことを言っていた。

(「彼と彼女のソネット」は、フランスの映画『悲しみのヴァイオリン』(1986)の主題歌として作られた曲。原田知世さんがこの曲を気に入り、歌いたいということで、大貫妙子さんが日本語の詩をつけたもの。「HARD&GENTLE」は、1977年にリリースされたビージーズのシングル曲で、ジョン・パダム監督の映画『サタデー・ナイト・フィーバー』の挿入歌。邦題は「愛はきらめきの中に」)

自分たちでやってみたら、「常識的な構成から解き放たれて」いて、「こうしたら、びっくりするかな、みたいなことがないんだよね」という。
「だから、自分で曲をつくるときも、前は、構成があって、それに当てはめた曲をつくろうとしていたんだけど、ああいうのを見ると、そういうことを考えないで、本能にまかせてつくっていいんだなと思う。たとえばBがなかったりしても……」(江澤さん)
「いい曲って、感心するよね」と西本さん。


歌い継ぐ下村誠のうた

「いい曲」という言葉が出てきたところで、江澤さんがこんな話をしてくれた。
「下村さんは、いい曲っていうのはないって言ってましたね。俺、ずっと、それが頭の中にあった。いい曲っていうのはないよ。好きな曲か、そうじゃない曲か、ふたつしかないって」

いい曲ってなんだろう。
実は、下村誠の本をつくっている間に何度も思ったことだった。
13回忌のころ、下村さんの音楽仲間の人が「下村誠SONG LIVE Bound For Glory」という13回忌ライブ、追悼ライブを開催した。それは縁あって、その後も続いているが、そこには「下村さんの曲には、いい曲が多い。歌い継いでいきたい」という思いがある。

うん、確かに、下村さんの曲にはいい曲が多い。私もそう思う。
でも、売れたかと言われればそんなことはない。
いい曲って、なんなんだろうね。

下村誠の本をつくっているなかで、2022年11月、ベルウッドレコードの50周年の記念コンサートがあって、足を運んだ。
制作において、記事の転載をミュージシャンの事務所に相談するのだが、中には、ちゃんと聴いたことのないミュージシャンもいて、その多くがベルウッドレコードに関係する人だった。音楽をちゃんと聴いていないのに連絡するのも気が引けて、YouTubeで検索して聴いてもいたが、実際に聴ける機会があるのなら、と思ってのことだった。

コンサートを観ていて思ったのが、いい曲とは歌い継がれる曲だ、ということだった。

ベルウッドに縁のあるミュージシャンのうち、何人かが既にこの世を去っていた。高田渡さん、大滝詠一さん……。
コンサートでは、自分の歌のほかに、このふたりの曲も歌う人が何人もいた。その気持ちの根底には、50周年という記念のコンサートに、このふたりの歌が歌われないなんて、という強い願いがあったからだと思う。

誰かが歌い継いでいけば、その歌が消えることはない。
歌い継ぎたいと思う曲、好きな曲、いい曲。

西本さんと江澤さんにとっては、Shinoは、「いい曲だな、歌いたいな」と思う曲に、素直に向き合うことのできる大切な場所なのだろうと思う。
ふたりは、下村誠の曲も歌っている。
誰かに言われて、ではなく、歌い継いでいかなくちゃ、という使命感でもなく、ふたりにとって自然な流れなのだそうだ。

いい曲はないよ、と下村誠が言っていたようだけど、私はもう少し、それを探っていってみたい。WebVANDAではそれを探してみようか――。


セットリスト
〈前半〉
1.New Country Age Player(曲:西本明)
2.まちぶせ(作詞作曲:荒井由実)
3.海への風(作詞作曲:下村誠)
4.オリビアを聴きながら(作詞作曲:尾崎亜美)
5.Cry Like A Rainstorm(作詞作曲:エリック・ジャスティン・カズ)
6.シルエット・ロマンス(作詞:来生えつこ/作曲:来生たかお)
7.上を向いて歩こう(作詞:永六輔/作曲:中村八大)
8.River’s Story(作詞作曲:下村誠)

〈後半〉
9.across(曲:西本明)
10.スマイル(作詞:板倉雅一/作曲:チャールズ・チャップリン)
11.ウルダジンナ・グッドナイト(作詞作曲:下村誠)
(*ここから新譜から4曲)
12.彼と彼女のソネット
(作詞:C.coper・R.wargnier/作曲:R.Musumarra/日本詩:大貫妙子)
13.たそがれの街(作詞作曲:下村誠)
14.青春のリグレット(作詞作曲:松任谷由実)
15.HARD&GENTLE 
原曲名:How Deep Your Love
(作詞作曲:Barry Gibb, Robin Gibb, Maurice Gibb/日本詩:板倉雅一) 

〈アンコール〉
16.夢で逢えたら(作詞作曲:大瀧詠一)


※Shinoのアルバムは、公式サイトから購入できます。
サイトには、各アルバムのトレーラー映像もあるので、ぜひご覧ください。


(取材、テキスト、編集:大泉洋子/編集協力:ウチタカヒデ

◎大泉洋子プロフィール
フリーのライター・編集者。OLを経て1991年からフリーランス。下北沢や世田谷区のタウン誌、雑誌『アニメージュ』のライター、『特命リサーチ200X』『知ってるつもり?!』などテレビ番組のリサーチャーとして活動後、いったん休業し、2014年からライター・編集。ライター業では『よくわかる多肉植物』『美しすぎるネコ科図鑑』など図鑑系を中心に執筆。主な編集書に『「昭和」のかたりべ 日本再建に励んだ「ものづくり」産業史』『今日、不可能でも 明日可能になる。』などがある。

※西本明ソロアルバム「WISH」