2001年4月26日木曜日

Radio VANDA 第 13 回選曲リスト(2001/5/5)

Radio VANDA は、VANDA で紹介している素敵なポップ・ミュージックを実際にオンエアーするラジオ番組です。

Radio VANDA は、Sky PerfecTV! (スカパー) STAR digio の総合放送400ch.でオンエアーしています。

日時ですが 毎月第一木曜夜 22:00-23:00 1時間が本放送。
再放送は その後の日曜朝 10:00-11:00 (変更・特番で休止の可能性あり) です。

佐野が DJ をしながら、毎回他では聴けない貴重なレア音源を交えてお届けします。


 
Bruce Johnston 特集

1. Deirdre...Beach Boys ('70)
2. Geronimo...Renegades ('59) #Bruce, Sandy Nelson, Richard Padolor, Nick Venet
3. Gee But I'm Lonesome...Bruce Johnston Surfing Band ('63)
4. Beach Girl...Rip Chords ('64)
5. Red Hot Roadtster...Rip Chords ('65) #CD
とは別ヴァージョン。
6. In My '40 Ford...Kustom Kings ('64)
7. Someone's Ahead Of You...Wayne Newton ('63)
8. Don't Make Her Cry...Mike Clifford ('65)
9. Thank You Baby...Bruce & Terry ('66)
10. Don't Run Away...Bruce & Terry ('66)
11. Skate Board...Sidewalk Surfers ('65)
12. Here We Go...Bob Sled & The Toboggans ('66)
13. Tears In The Morning...Beach Boys ('70)
14. Disney Girls...Beach Boys ('71)
15. I Write The Songs...Bruce Johnston ('77)


2001年4月9日月曜日

☆Beach Boys:『Goodbye Surfing,Hello God!』(Vigotone/238/242)

『Unsurpassed Masters』シリーズが終了して、沈黙していたVigotoneが動き出した。この5枚組のブートはLPサイズの箱に入り、カラーブックレットもついた豪華な仕様だ。そして全164トラックの内、3/4は初登場なので、これはファンは買い逃す訳にはいかない。このボックスの中での目玉は67年11月19日のワシントン公演のライブ13曲と、"Wouldn't It Be Nice"のみが公式で発表された70年10月3日のビック・サー・フォーク・フェスティヴァルのライブ9曲だ。もちろんライン録音。前者ははっきり言って歌も演奏もイマイチ。その中で注目はこの時の新曲の"Wild Honey"で、なかなかソウルフル。後者はデニスが参加していないが、この時期、ライブ・グループとして評価が高まっていたということを実感させる充実した歌と演奏で、前者をはるかに凌駕した内容だ。"Their Hearts Were Full Of Spring"のアカぺラなんて『Live In London』と比べても完璧。セッションも多く収められたが『Unsurpassed』のような曲の完成まで追ったものはなく、編集中のテープを集めたといった印象で、完奏していないものも多い。まずデニスの名曲"Little Bird"は、オフィシャルに近いが、聴いたことのないパートのハーモニーが入っている。ブルースの"The Nearest Faraway Place"はストリングス抜き。"Braek Away"の演奏のみも収録。その他のセッションでは"Bluebirds Over The Mountain"はイントロが長かったり、"Time To Get Alone"はストリングスのミキシングが薄かったり、"Never Learn Not To Love"はエコー処理が違っていたりするがブツ切りも多く、驚くほどの違いがあるものはない。その中でこれはというのは歌入れも終わった"Help Me Rhonda"にオーバーダブをしているセッションで、カールのまったく聴いたことのない間奏のギターが入ったり、ピアノの低音を加えてみたり試行錯誤している様が非常に興味深い。これがセッションでは文句なしのベスト。(佐野)

☆キャピトル2イン1シリーズ再登場!内容に違いがあるので注意。☆Beach Boys:『Surfer Girl/Shut Down Volume2』(Capitol/72435-31515-2-2)

 やっと再登場したキャピトル2in1シリーズ。まずは半分の4枚がリリースされたが、ボーナス・トラックの曲名は同じなのだが、このディスク収録のものは大きな違いがあった。まずは"I Do"だ。なんといって今回はステレオ。音質もクリアーになり、圧倒的な音圧で迫ってくる。まさに絶品だ。今までは同じくブライアンはプロデュースしたキャステルズ・ヴァージョンの方がいいと思っていたが、これでやはりビーチ・ボーイズ・ヴァージョンの勝ち。当然か。イントロには新たにFalse Startも加わっている。そしてそのあと20秒ちょっと後にその前の"In My Room (German Version)"の最後のコーラスが、30秒近くアカペラで自然終止するまで続くオマケ入り。これは買うしかないでしょう。(佐野)
Surfer Girl / Shut Down, Vol. 2

☆Beach Boys:『Endless Harmony』(Capitol/72435-24002-2-5)

 昨年リリースされたDVDに併せて新装パッケージ(DVDと同じカラフルな絵柄)でリリースされたこのアルバム、曲目を見てこれは同じものだと買わなかったのだが、Web VANDAのBBSの指摘でその違いに気が付いた。まず"Surfer Girl(Binaural Mix)"だが、これは歌と演奏が分離したミックスだったが、普通に聴くとバランスが同じなので普通のヴァージョンに聴こえてしまっていた。今回はバッキングを出来る限り押さえて、ハーモニーを全面に出したミックスにしたことによりその違いが鮮明に分かるようになった。そして"Do It Again (Early Version)"も大きくミックスが変えられていた。特にサビはマイクのリードをほとんど抑えてブライアンのファルセット・パートを全面に出したのでまったく違う印象がある。またエンディングが旧盤だと演奏が続いてフェイドアウトしていくところが、新盤ではそれよりも早く歌が終わり完奏してしまう。ということは別ヴァージョン?さらに最後の曲が終わった後、7秒おいて"Kiss Me Baby"のアカペラが20秒弱続くオマケ入り。これも買うしかないですね。(佐野)
Endless Harmony Soundtrack

☆Various.:『Where The Girls Are Vol.4』(Ace/802)

 ガール・グループのコンピというのはスタッフに好きな作曲家/プロデューサーがいると手を出すのだが、このコンピは注目すべきトラックがあるのでそこだけを紹介したい。個々にはPatty LaBelle & The BluebelleやGoldie & The Gingerbreadsのように好きな曲もあるが、ここでは割愛。まずなんといっても目玉がロネッツの変名シングルと言われ、唯一リイシューされていなかったHeartbreakersの62年のシングル"The Willow Wept/You Had Time"が両面とも収められたことだ。この声はどう聴いてもヴェロニカの声だなあ。他ではボブ・クリューがプロデュースそして作曲もしたShirley Matthews & The Big Town Girlsの"Big Town Boys""Wise Guys""Private Property"があるが、フォー・シーズンズのような雰囲気は感じられない乾いたもの。バリー=グリーンウィッチ作/プロデュースのMeantimeの"Friday Kind Of Monday"はそこそこの出来。色っぽいApril Stevensの65年シングル"Lovin' Valentine"と"Teach Me Tiger'65"も興味深い。ニノ・テンポ作曲/プロデュースの前者は洒落たメロディと編集が心地よい。(佐野)
WHERE THE GIRLS ARE VOL4