2022年1月19日水曜日

The Pen Friend Club☆Add Some Music To Your Day


  The Pen Friend Club(ザ・ペンフレンドクラブ、以下ペンクラ)が、自主ライヴ・イベント【Add Some Music To Your Day】について紹介しよう。当初2月13日に予定していたが、1月半ば以降のコロナ状況を鑑みて、4月24日(日)に延期となったことをまずお知らせしておく。
 会場は同じく高円寺グリーンアップルで開催なので、参加予定していたファンはスケジュールの修正をお願いします。

 昨年6月に7インチ・シングル『Chinese Soup/マインドコネクション』をリリース後、コロナ渦で制限されながらもライブ活動を継続して多くのファンにその健在振りをアピールしていた。今回のライヴ・イベントは主宰のペンクラとメンバーで弊サイトの連載コラムでも馴染みの西岡利恵がキーボードで参加する新バンド“DEAR MY FRIENDS”、またリーダーの平川をはじめメンバー5名が弾き語りを披露するという。 
 新しい試みであり「アナザー・サイド・オブ・ペンフレンドクラブ」に触れられる良い機会なので、興味を持った音楽ファンは是非参加して欲しい。最新情報は彼らのTwitterアカウントやFacebookでチェック!

『Add Some Music To Your Day』 
4月24日(日) 高円寺グリーンアップル 
【バンド】 ザ・ペンフレンドクラブ , DEAR MY FRIENDS
【弾き語り】 Megumi , そい,  アソリカ+Ryohei, 
 西岡利恵, 平川雄一
開場・18:00 開演・18:30 
前売・2500円+1d 
当日・2800円+1d 
前売ご予約受付窓口 ・専用フォーム:
高円寺グリーンアップルへのアクセス:https://www.greenapple.gr.jp/access.html


・The Pen Friend Club
平川雄一により2012年結成。ザ・ビーチ・ボーイズ、フィル・スペクター周辺の60年代中期~ウェストコーストロック、ソフトロックをベースとした音楽性。 2/13当日のイベントでは田辺真成香がサポートでドラムを務める。 
■平川雄一: Gt.Cho. 
■Megumi :Vo.Cho. 
■西岡利恵 :Ba.Cho. 
■祥雲貴行 :Dr. 
■中川ユミ :Glo.Per. 
■大谷英紗子 :Sax. 
■リカ :Agt.Cho.
■そい :Org.Pf.Cho.


・DEAR MY FRIENDS
今回が初ライブで80s〜90sのロック、パワーポップのカヴァー・オリジナル曲をレパートリーとするロックバンド。ギター兼ボーカルのMonkoを中心とした選曲やJinJinによるソングライティング・センスに期待したい。
■Monko :Gt.Vo 
■Bookie :Ba.Cho
■JinJin :Dr. Cho
■Rie :Key.Cho


2020年3月加入の5代目リードボーカリストMegumiのソロ。歌を歌うことが好きで2015年頃からギター弾き語りを始め、同時にオリジナル曲も作り始める。 2016年秋にライブ活動開始し、その後にピアノ弾き語りも取り入れ、表現の幅を広げている。繊細な歌詞とメロディを持つオリジナル曲、は聴く者を惹きつけるだろう。 2020年12月に自主製作のミニアルバムもリリースしているので、興味を持った音楽ファンは入手しよう。


2019年7月に加入したキーボーディストで、鍵盤メインのシンガー・ソングライターとしても活動している。オリジナル曲は50曲程で、まめの歌、いもの歌、盆栽の歌、一人旅の歌等々。2021年11月に15代目さいたま市観光大使にも就任し、大人から子供まで楽しめるような、素朴でほくほくした空間をメインに活動中。 オリジナル曲のモチーフは多岐に渡るが、鍵盤奏者の弾き語りらしく、しっとり聴かせるバラード曲もあり、聴く者を惹きつける魅力がある。


2018年に参加したアコースティック・ギターとコーラス担当のリカのソロプロジェクト。主にcoverを中心に弾き語りや多重録音の動画をネット上にアップしながら、ライブの時はサポートを招いたりしてふんわり活動中。ランディー・ニューマン、レイ・チャールズから細野晴臣、山下達郎などをアコーステック・スイングのスタイルで解釈し彼女の独自性が感じられる。


ペンフレンドクラブでは平川と共にオリジナル・メンバーでベーシスト。Schultzではギター兼ボーカルとしても活動。今回のイベントでは新バンド“DEAR MY FRIENDS”ではキーボードを演奏するというマルチ・プレイヤーだ。弾き語りのセットでは、ウエストコースト周辺曲のカバーを中心に初披露するという。弊サイトに寄稿したコラムで取り上げた某曲も取り上げるのか期待しよう。


ペンフレンドクラブのリーダー。今回のイベントではThe Pen Friend Club、RYUTistに提供した自作曲を弾き語るとのことで、セルフカバーによるヴァージョン違いを生演奏で聴けるのは極めてレアである。 【Twitter】https://twitter.com/hirakawa_yuichi 
 
(テキスト:ウチタカヒデ

2022年1月12日水曜日

HACK TO MONO(part4 Capitol編 後半)

HACK TO MONO(part4 Capitol編 後半)

前回同様に以下の条件でこれからシングル盤を聴いてみよう。
以下紹介する音源はオリジナル盤から取り込んだものであり
ノイズ除去処理は一切行っていない。
また、盤の選定についてはRIAA制定及びステレオ音源の普及を考慮し
1964年までのリリースを対象とした


さらに今回は頼もしい味方もやってきた。放送局用アームを入手したのだ。

                                 

現代の金属パイプのようなものとは違い、振り下ろせば凶器になるような太さで、40cm程の長さもある。しかもこのアームはオイルダンプアームといい、文字通りオイルの膜がベアリングの役割を果たすという代物である。したがって操作性の鍵を握るのはオイル、正確にはシリコンオイルとなる。そのため、オイルの交換の為シリコンオイルを求めてラジコンショップへ出かけることとなった。マニュアルも付属品もほとんどない中でウエイトや位置の調整を必死にやっていたら手がオイルでベタベタになってしまったほどだ。別ルートで新たなカートリッジを入手することが出来た、こちらも放送局仕様のクロームメッキのものカートリッジだ。
今回も針圧7グラムでモノラルの世界を探求する。
きんさん ぎんさんに加えてクロちゃんと呼ぶことにした(きんさんぎんさんよりは先輩だが)。

閑話休題、早速1964年のシングルに移ろう。

「Fun,Fun,Fun」(Capitol 5118) 1964


新規に導入したアーム+ぎんさんの組み合わせでこれが初となる。
ジャズやクラシック全盛時代のアームなので効果は危惧されたが杞憂に終わった。力強いドラムサウンドを奏でている!
ドンドンというより、ドスンドスン鳴っている。元々はJan Berryのプロダクション・テクニックであるドラムの二重録りをBrianは導入し、前年からのスタジオでの実験をこれから自らのグループへ移植しようという強い意思を感じる。当時のラジオから流れる音もこんな風に聴こえたのだろうか?間奏のオルガン演奏の低音もベースと混ざり合うことなく太い音をグイッと鳴らしてくれる。ぎんさんならではのエモーショナルな面を引き出したのはこのアームなのだろうか?
EQのカーブはRIAAではなくCapitolカーブを用いた

「Why Do Fools Fall in Love」(Capitol 5118) 1964


新アーム+クロちゃん初見参!ステレオ前夜の製品の組み合わせでこちらも危惧されたがシングル・ヴァージョンのみ聴くことができる冒頭のコーラスからガツン、とくる。BrianとMikeにかけられたエコーも終始心地よく響いている。コーラス全体にかけられたディレイも生々しく、バックの演奏も大きな壁を構築している。
EQのカーブはRCA studio作にもかかわらずRIAAではなくPacificカーブを用いた。
1964年はヒット連発であるがB面に傑作が多い、以降B面のみ紹介しよう

「Don't Worry Baby」(Capitol 5174) 1964


ベースのストロークがバシバシ聴こえてとにかく力強い、キラキラ響くピアノとBrianにかけられたエコーが響きあっているのがよくわかる。さらにコーラスが楽曲の厚みを加えて、前作から続く壁をここでも披露してくれる。モノラルの音像を支える中底部音がしっかり出ている。
EQのカーブはRIAAではなくCapitolカーブを用いた。

「She Knows Me Too Well」(Capitol 5245) 1964


こちらもベースの輪郭を終始なんとか崩さずに聴くことができる。
特にサビの部分はアナログだとどうしてもMikeのバスと被る箇所でアームの共振があり、ぐしゃっと鳴りがちのところをギリギリ抑えている。
EQのカーブはRIAAではなくCapitolカーブを用いた

「The Warmth of the Sun」(Capitol 5306) 1964


再びクロちゃんの登場だ!
こちらもアナログ泣かせの一曲で、中低音部分はアームの共振でボケがちになるが今回の再生では問題なく聴くことができた。特に2番目の〜Love of my life〜辺りになるとキックとベースが混在する部分はうまく分離できている。
EQのカーブはRIAAではなくCapitolカーブを用いた。

「Blue Christmas」(Capitol 5306) 1964


本作の一年前Phil Spectorは「White Christmas」をカヴァーし、Brianはその一年後「Blue Christmas」をカヴァーする。Spectorはシングル盤のB面は疎かにしたが、Brianにとって1964年のシングルB面はSpectorへの憧憬に溢れている。
Brianのヴォーカルにかけられたエコーをよく鳴らしてくれる、メンバーのコーラスがないので地の底から響く侘しさが感じられる。
EQのカーブはRIAAカーブを用いた。

—--番外編----

「If You Only Knew (The Love I Have For You」
 The Teddy Bears(Imperial 5581) 1959


最後にまたまたアナログ泣かせの一枚を紹介しよう。ヴォーカルが囁くように歌ったり熱唱したりというエモーショナルなSpector節が冴えまくる一枚である。
その為熱唱パートではかなりの音の振幅があり、さすがのぎんさんでもビリビリ振動してしまった、そこで急遽クロちゃんに差し替えたところ見事に再生してくれた。ほぼ同時代のアーム、カートリッジ、レコード盤が最良の組み合わせになったのだろう。

EQのカーブは珍しいSP時代のAESカーブを用いた。

ロックンロール時代のモノラルの探求をこれからも続けていこう。