2021年6月15日火曜日

The Pen Friend Club:『Chinese Soup / Mind Connection』(サザナミレーベル/ SZDW1092)リリース・インタビュー

 
 The Pen Friend Club(ザ・ペンフレンドクラブ)が新作7インチ・シングル『Chinese Soup / Mind Connection』を6月12日にリリースした。
 昨年加入した5代目ボーカリストのMegumiが初参加した7インチ・シングル『一本の音楽/八月の雨の日』は即完売しており、コロナ渦で制限されながらもそのライブ・パフォーマンスで会場を盛り上げ、新たなバンドの看板としての彼女の活躍もめざましい。


 この7インチは、2008年4月からスタートしたレコードストアの文化を祝う、年に一度の祭典の一環として本年度の"RECORD STORE DAY 2021 (RSDDrops)"でエントリーしている限定商品(限定プレス)である。この記事を読んで興味をもった音楽ファンは、早期にキャンペーン参加店舗で入手して欲しい。(店舗は文中リンク先で検索可能)
 なおプリティなジャケット画のタッチに見覚えがあるファンもいると思うが、これは2018年12月にライヴ会場限定で発売したRYUTist とペンフレンドクラブ(以下ペンクラ)によるスプリットシングル『Christmas Delights / Auld Lang Syne』を手掛けた青山京子氏による描き下ろしである。

【FULL MV】Chinese Soup / The Pen Friend Club

 本作の解説に入るが、A面の「Chinese Soup(『チャイニーズ・スープ)」はユーミン・ファンなら直ぐに反応すると思うが、荒井由実時代の『Cobalt Hour』(75年)収録で、松任谷正隆がアレンジしTin Pan Alley(キャラメル・ママから移行)の手練なミュージシャン達が参加したオールド・タイミーなサウンドで知られる。同年吉田美奈子が『MINAKO』で取り上げた際は、佐藤博のアレンジによってテンポを上げてブギの要素を加味している。
 今回のペンクラのカバーは吉田のヴァージョンを下敷きにしており、よりハードなブギ・アレンジで料理したところに独自性を感じさせ聴き飽きない。バンド・リーダーである平川雄一のリード・ギターもこれまで彼がペンクラのレコーディングで残した中でもベストプレイである。


 一方B面の「Mind Connection(マインドコネクション)」は、平川以外のメンバーとしては初のオリジナル曲で、アコースティック・ギター兼コーラスのリカがソングライティングを担当しており、A面とのコントラストが面白いピースフルでソフトなサウンドが聴ける。「Country Air」(『Wild Honey』収録/67年)や『Friends』(68年)期のビーチボーイズを彷彿とさせるカントリー系のゆるいビートで、アコギの刻みにハモンド・オルガンの響きとエレキのリフがアクセントとなっている。間奏ではマンドリンが加わり、サックス・ソロになるという展開はペンクラならではだろう。
 さてここでは「Mind Connection」のソングライティングを担当したリカの独占インタビューをお送りする。彼女がソングライティング中に聴いていた楽曲をセレクトしたプレイリスト(サブスクで試聴可)を聴きながら読んでいただきたい。

     

リカ

~また会おうねっていうシンプルな気持ちが
歌詞全体にはこもっていると思います~ 

●まずは今回シングルのカップリングとして、楽曲提供するに至った経緯を聞かせて下さい。 

◎リカ:元々は次作の8thアルバムの為に作った曲でした。7インチ・シングルを出すにあたってB面の候補曲の中に「Mind Connection」が挙がっていたという感じです。 A面の「Chinese Soup」は子供の頃から大好きな曲だったので、そんな曲と自分が初めて作った曲がシングルになったらとても嬉しいなぁと思いました。

●初めて作った曲とのことですが、「Mind Connection」は詞曲共に人生で初めて作ったオリジナル曲ということでしょうか!? 事実なら、それがいきなりユーミンのカバー・シングル曲のカップリングに選ばれるということは快挙じゃないでしょうか! 

◎リカ:そうですね。若い頃は詩を書いたりするのはなんとなく好きでしたが、作曲をしたり、一曲にきちんと仕上げたりっていうのは今回が初めてでした。 私にとってはこのバンドに在籍している事がすでに快挙なので(笑)、本当にありがたい事だと思っています。

●この曲をソングライティングした時期とモチーフなどがあれば教えて下さい。 

◎リカ:この曲は2020年コロナ禍の中たくさんの方がステイホームをしていたあの時期に製作しました。歌詞はコロナ禍の前から少し書き溜めていたものと、ステイホーム中に感じた事を組み合わせて書いています。

●コロナ渦のステイホーム中に書き留めていた世界観が最も滲み出ている歌詞のラインはどの辺りでしょうか? 

◎リカ:Bメロ部分ですかね。物理的には離れていても、何かしらどこかしらで人々は繋がっていられるんだなぁと。今となっては至極当たり前ではあるんですが、良くも悪くも全く知らない人とでも繋がる瞬間が沢山あるのを改めて目の当たりにした感じがあって。
自分の生きている世界が狭いのには変わりないんですが不思議な感覚でした。でもどんな形で繋がっていたとしても、やっぱり大切な人達には会いたいよね、また会おうねっていうシンプルな気持ちが歌詞全体にはこもっていると思います。


~自分の作った曲が、自分の手から離れ、
どんな「ペンクラ・サウンド」に生まれ変わるのか~ 

●オリジナル曲の初レコーディングの様子やエピソードがあれば聞かせて下さい。

◎リカ:ボーカルのMegumiさんの歌録りの時にスタジオで初めてボーカル・ディレクションをさせてもらいました。自分の考えを言葉で伝えたり、その瞬間で判断したりっていうのがやっぱり難しくて、自分は誰かに指示を出したりっていうのは向いていないんだなぁ〜と改めて思いました(笑)。 結果的にMegumiさんがご自身で録った仮歌の方が良いと感じたのでそちらを採用してもらいました。

●ボーカル・ディレクションとは貴重な経験でしたね。作者として曲の世界観を表現させるのは大事ですからね。この曲のコーラス・アレンジもリカさんでしょうか? また「Chinese Soup」も含めリズム・セクションのレコーディンでのエピソードなどはなかったでしょうか? 

◎リカ:コーラスに限らずですが、全体のアレンジに関しては全てリーダーやメンバーにお任せしました。自分の作った曲が、自分の手から離れ、どんな「ペンクラ・サウンド」に生まれ変わるのか。それを一人のリスナーとしてワクワクしながら聴いてみたかったんだと思います。
「Chinese Soup」はシングル「Along Comes Mary」の時の様にドラムとベースは同時にレコーディングしていました。ブースの外からも見ていましたが、ライブの時のような2人のコンビネーションが感じられてやっぱり凄く良いですよね。
「Mind Connection」のドラムでは祥雲さんが2番のAメロにロールでのフィルを入れてくれて。録る前には「成功するか分からないけど」って言っていましたが、バッチリ決まって歌詞とリンクしているように感じるフレーズでとても気に入っている部分のひとつです。
メンバーみんなが自分の曲と向き合ってくれている時間を思うと、とてもありがたいですね。完成した曲を聴いた時は本当に感無量でした。


~『Friends』の空気感が合いそうと言われて、      
こちらから何も言わずともそこが伝わったのが
とても嬉しかったです~ 

●ソングライティング中、イメージ作りで聴いていた曲を10曲ほど挙げて下さい。 またその理由もコメントして下さい。 

 ■When A Man Needs A Woman / The Beach Boys 
 (『Friends』/ 1968年) 
◎この曲を聴いてこんな可愛い曲が作りたいなと思いました。1番のイメージソースです。Mind Connectionのアレンジを考える上で、リーダーからアルバム『Friends』の空気感が合いそうと言われて、こちらから何も言わずともそこが伝わったのがとても嬉しかったです。 

■Isn't It Time / The Beach Boys
 (『That’s Why God Made The Radio』/ 2012年) 
◎ペンフレンドクラブへの楽曲という事もありましたので、ビーチボーイズはやっぱりひと通り聴いて、この曲も可愛いくて良いなと思いました。リズミックな曲につい惹かれてしまいます。

■Dave's Song / Whitney(『Light Upon The Lake』/ 2016年)
◎曲を作るぞ〜ってなった時にホイットニーはよく聴いていました。近年のお気に入りバンドです。ポップさの中に哀愁や憂い、懐かしさや温かさもあって、そういう入り組んだ感情を呼び起こしてくれる楽曲が好きです。

■Found My Way To You / Stealers Wheel
 (『Right Or Wrong』/ 1975年)
アルバム製作の為に70年代の空気感を集めたくてその時代の音楽をよく聴いていました。Stealers Wheelはしっかりビートルズフォロワーだけど自分達の色に落とし込んでいる感じがしてとても好きです。ジャケも最高です。

■Happy Hawaii / ABBA(『Arrival』/ 1976年)
◎ABBAは有名曲しか知らなかったんですがアルバムを聴いたらかなり好みで、この曲はタイトル通りハワイアンなゆったりした雰囲気もあるけどビートが効いていてカッコいいなと思いました。

■Harlequin 2 / Heron(『Heron』/ 1970年) 
◎結構フォーク・ロックのような雰囲気にもハマっている時期でした。この曲は、イントロの不安感を煽ってくるような音がとても怖いし不思議な世界観ですが妙に癖になっていました。

■Help Me / Joni Michell(『Court And Spark』/ 1974年) 
◎確かステイホーム時の細野晴臣さんのラジオでこの曲のどなたかのCoverが流れてきて凄く気に入りました。ジョニ・ミッチェルはあまり聴いてこなかったのですが、とても独創的で美しい曲だなぁと思いました。

■Wah-Wah / George Harrison(『All Things Must Pass』/ 1970年) 
◎このアルバムを没頭して聴きながら夜中ひたすら歩いていた記憶があります。この曲のメロディーや歌声、音像を聴いた時のこの気持ちはうまく言葉で表せないですが、胸がギュッとなります。

■悲しみのない世界 / 坂本慎太郎(『まともがわからない』/ 2013年) 
◎これは曲の空気と自分の気分がマッチしている時があってリピートで聴いていたりしました。坂本さんは、生み出す世界観や、歌詞の語感、メロディーへの乗せ方などとてもリスペクトしている部分が多いです。この曲は男女のダブルボーカルなのもツボです。

■朝ごはんの歌 / 手嶌葵(『コクリコ坂から歌集』/ 2011年) 
◎映画「コクリコ坂から」の劇中で流れる曲で、昔から大好きでコピーしたりしていました。こちらは作曲時に聴いていたわけではないのですが、コード進行を考えている時にふとこの曲の事を思い出しました。



●最後に本作『Chinese Soup / Mind Connection』のアピールをお願いします。

◎リカ:ペンクラの中でもかなりノリノリでゴキゲンなロックンロールナンバーな「Chinese Soup」と、メンバーのお陰で優しく温かな楽曲に仕上がった「Mind Connection」。 
そんな両曲の対比と共に新しいペンクラ・サウンドぜひぜひ楽しんでいただけたら嬉しいです♪ 


(インタビュー設問作成/文:ウチタカヒデ) 

2021年6月12日土曜日

1971年Led Zeppelin初来日、日本武道館公演(Part-2)

  (Part-1より)
 遂に公演の9月24日を迎えた。空は晴天で絶好の体育祭日和に、私と友人OはZep公演13時の開場に間に合わせるべく、静岡発10時代の新幹線で東京に向かった。東京駅から「中央線」でお茶の水、そこで「総武線」に乗り換え、「日本武道館」の最寄り駅「九段下」のある地下鉄「東西線」に乗り継ぐ「飯田橋」で下車した。飯田橋辺りからは1万人近く収容するコンサートに向かう人込みに紛れることになった。
 「九段下」を下車して、徒歩で「日本武道館」に向かう途中、同行したOは周囲に聞こえるよう「いや~、Chicago以来だなぁ~」とコンサート常連を装い、見栄を張って入場口に向かっていた。 

  初めて入場した「日本武道館」の入り口では、レコードやパンフレットが販売されていた。パンフレットは当時発売されていた「臨時増刊号」並みの値段ながら、かなり薄い仕様で当時の私は手を出す気にならなかった。

 指定された2階席は、すり鉢のふちのようで、ステージにセットされた楽器類は、プラモデルのようにしか見えないような距離だった。
 定刻を少し過ぎて、会場の明かりが消え、ステージにスポットが当たると同時に、ロバート・プラントの「Ah~Ah~」というシャウトと共に<Immigrant Song(移民の歌)>が始まった。遠くながらもメンバーもしっかり確認でき、気分はかなりハイになった。リズムを強調したエンディングのステージ・アクションは、「ドリフみたいだ!」などと不埒な連想をしていた。 
 続いてはジミーのギターが唸る<Heartbreaker>で、ステージにくぎ付けとなった。ところが3曲目の<Since I've Been Loving You(貴方を会いしつづけて)>は『Ⅲ』の予習が甘かったこともあり、ライヴ初心者の私には睡魔が襲ってきた。

 そんなうとうと状態でカセットの進み具合を見たところ、何と不覚にも停止中になっており、慌ててスイッチをオンにした。 そして4曲目はまだリリース前の新曲<Black Dog>、聴きなれない曲の連続で、またもやうとうとしてしまう。ところが間奏のヴォーカル「Ah,Ah,Ah~」の後に入るボンゾの凄まじいドラミングの音で目が覚めた。続く<Dazed And Confused(幻惑されて)>はジミーの演奏は聴いたことある程度だったが、間奏での弓を使ったギター・プレイには目が釘付けになった。 
 そして6曲目はこれも未発表だった<Stairway To Heaven(天国への階段)>がCSN&Y風に椅子掛けスタイルで始まった。このロック史上燦然と輝く一大名曲をリリース前に体験する幸運に恵まれながら、前半はかなり単調な演奏でまたしても目が虚ろになっていた。とはいえ中盤からアコースティックがエレクトリックに移り、ボンゾのドラムがけたたましく乱入してくる後半には、目も耳も完全にステージへ集中するようになった。 

 ところが続く『Ⅲ』の<That's The Way>、未発表<Going To California>、再び『Ⅲ』からの<Tangerine>のアコースティック絡み3連発は、Zep初心者の私には窮屈な時間だった。 
この辺りになるとカセットのブザー(注1)が鳴らないタイミングで裏返しをする操作をうかがっていた。 

  裏返した直後の11曲目は私のお気に入りナンバーのひとつ<What Is And What Should Never Be(強き二人の愛)>が始まると、俄然ライヴが楽しくなった。間奏でジミーが会場に向けて、ギターでコール&レスポンスを仕掛けるアドリヴもあって、会場内の熱気に包まれた。
 さらにインストルメンタル<Moby Dick>ではボンゾのドラミングが凄まじく、途中から素手で叩き始め、その振動たるや最後尾近くの私にまでズシンと響き渡るほど迫力があった。 
 そしていよいよラスト・ナンバーとなるキラー・チューン<Whole Lotta Love(胸いっぱいの愛を)>が登場、イントロだけで会場内総立ち、エンディングに向け最高潮に達した。途中から<Hello Mary Lou><Oh, Pretty Woman>といったオールディーズを交えたメドレーに突入していったようだが、当時の私の知識では全く何を演奏しているのか皆目見当もつかなかった 
 とはいえ会場の雰囲気でノリノリ気分にさせられた。この演奏中にはジミーが “ダック・ウォーク”(注2)を披露していたようだが、さすがに二階席からではそのしぐさまで確認することは出来なかった。
 このメドレーのエンディングから、ジョン・ポール・ジョーンズのオルガンに移り、<Thank You>の演奏でステージを降りた。 
 その後、場内のアンコールに答え<Communication Breakdown>の演奏で武道館公演の幕は下り、私の初参戦は終わった。 

 この日の公演は夕刻には終演していたので、帰路の途中に銀座に立ち寄り、周辺のレコード店を散策した。そんな中、銀座YAMAHAでは輸入盤バーゲンが開催されており、その売り場に陳列されていた米国盤『Led Zeppelin Ⅱ』を1,600円で購入した。そもそもレコードは再販品で新譜も旧譜も定価販売(注3)で、この価格はとても魅力だった。更にこのレコードはビニール・シートでパッキング(注4)され、ジャケットには「Gold Disc」のステッカーが貼られており、その珍しさもあっての衝動買いだった。

 帰宅後その晩に針を落としたところ、とてつもない迫力のサウンドが耳に飛び込み、オリジナル盤の音質の良さに驚かされるばかりだった。なお日本国内盤のように歌詞カードはなかったので、後日友人から国内盤を借りて手製の歌詞カードを作っている。

 なお翌日の新聞にこの日のコンサートについての寸評が掲載されていた。その内容は「これまでのロック・コンサートでは聴衆が大騒ぎすることが多かったが、このレッド・ツェッペリン公演では聴衆が慣れてきたこともあり、静かに聴く場面も多く見受けられた」とあった。
 その場にいた私からすれば、このZep公演は新曲も多く、アコースティック・ナンバーも随所に盛り込んでいたので「そりゃ当然だよ」という思いだった。マスコミは単に「ロック・コンサート=GFR」という認識で、このように捉えたのだろうと感じた。 

 なお彼らは9月27日に広島でチャリティー公演を開催し、その収益700万円を原爆被災者に寄付するといった慈善活動に貢献している。世界的ビッグ・グループとなっていた彼らの行為は、その翌日の「スポーツ・ニッポン」でも紹介され、音楽雑誌以外でも大きく報道されいた。
 この当時はまだチャリティーが一般には浸透していない時代だった。その先駆けとしては、「Bangra Desh難民救済コンサート」(George Harrison主催)が同年8月にN.Y.で開催され、世界的に話題となったばかりだった。 

 また余談にはなるが、その日の公演にはThe Alfeeの高見沢俊彦さんも駆けつけていたようだった。その事実を知ったのは、1988年福岡に在住していた頃、勤務していた会社で高見沢さんの追っかけをしていた部下の女性から偶然の発言だった。
 彼女はその時期に開催したThe Alfeeの福岡公演の打ち上げに参加する予定があり、「高見沢さんに聴かせたい!」とせがまれ、公演テープのコピーを渡している。 

 そんなZepは1980年にドラムスのジョン・ボーナムの急逝で解散しているが、2007年12月10日にAtlanticレコードの創始者アーメット・アーティガン追悼コンサートに再結成(ドラムはジョンの息子ジェイソン)で出演。その公演チケット2万席には世界中から2,500万人にも及ぶ応募があり、そのペア・チケットにはオークション・サイトでは83,000ポンド(約1,900万円)もの値がいている。そして、それを支払った事実も確認されていたという事で、バンドのブランド価値に世界中が騒然となった。 
 個人的なZepの話題としては、1993年にジミーがDeep Purple三代目のヴォーカリストでありWhitesnakeのヴォーカリスト、デヴィット・カヴァーディルと組んだCoverdale-Pageの12月21日大阪城ホール公演に行ったことだ。
 この日本公演のみ実現したツアーでは、カヴァーディルのヴォーカルではあるがZepナンバー<Black Dog>も披露(注5)され、初ライヴ参戦の想い出がよぎった。


注1当時のカセット・レコーダーには、テープが反転するリヴァース機能が無く、テープが終われば単に回転が止まるだけだった。ただSonyのレコーダーにはテープ(Sony製のみ)のエンディングに終了を知らせるブザーが鳴る設定になっていた。

(注2) ロックンロール始祖のひとりチャック・ベリーのトレード・マークとなっていた奏法。ギターを弾きながら腰を曲げて後方に歩く仕草。 

(注3)当時の国内盤LPの価格は2,000円が相場。Mono版で1,700円、ベスト盤で2,100~2,200円の価格設定になっていた。

(注4)通称ヴァージン・シール、国内盤でもCBS・SONY(現:SME)から発売されていた洋楽盤はこの様式だった。

(注5)この公演では<Rock And Roll><Kashmir><In My Time Dying><Out On The Tiles><Black Mountain Side><Black Dog><The Ocean>と7曲のZepナンバーを演奏している。
 
(文・構成 鈴木英之)

2021年6月5日土曜日

Feel Flows The Sunflower & Surf's Up Sessions 1969-1971

 かねてから噂のThe Beach Boysのボックス・セット『Feel Flows』のリリースが決定した。2020年12月16日付け拙稿の通り本作ダイジェスト版の音源はYouTubeにアップされ、ファンの間では話題となりその後の詳細は不明であったが、ようやく2021年7月30日リリースとなった。
デジタル配信(全135曲)もあるが48ページブックレットを楽しみたい場合、以下のフォーマットも用意されている。
また、フォーマットごとに収録曲が異なるので全曲を聴くためには配信を除くCD+LP全てを購入しなければ聴くことができないようだ。
(以下は公式サイト提供の収録曲目によるが、誤植などで今後変わる可能性もあるので注意されたい

The Beach Boys: Feel Flows 
The Sunflower & Surf's Up Sessions 1969-1971



LP4枚組
(108曲収録 通常盤とカラー盤が用意されている)
※LP1枚目 A7 Cotton fields 2020 stereo mixは
CD盤には収録されていない


LP2枚組(30曲収録)
※LP1枚目 A7 Cotton fields (2020 stereo mix)は
CD盤には収録されていない
※LP2枚目 D6 When Girls Get Together (2019 mix)は
CD&LP5枚組には収録されていない


CD5枚組
(公式サイトは135曲収録だが公開されている内容は133曲)
    

CD2枚組
※CD1枚目16 Susie Cincinnati 2019 mixは
ここのみCD&LP2と5枚組には収録なし
※CD1枚目27 When Girls Get Together 
(2019 mix)はCD&LP5枚組には収録なし

現在先行して''Big Sur''のみ配信で聴くことができるのでこれからが楽しみだ。
各フォーマットのうち収録曲の多いCD5枚組の収録曲を紹介しよう。
(new releaseは今回初出の曲であり、YouTube視聴可は、昨年YouTubeにアップ
されていて、ダイジェスト版で再生時間は短いながら視聴可能)

Disc 11Slip On Through (2019 master) (2:19)new release
Disc 12This Whole World (2019 master) (1:58)new release
Disc 13Add Some Music To Your Day (2019 master) (3:36)new release
Disc 14Got To Know The Woman (2019 master) (2:43)new release
Disc 15Deirdre (2019 master) (3:30)new release
Disc 16It’s About Time (2019 master) (2:57)new release
Disc 17Tears In The Morning (2019 master) (4:07)new release
Disc 18All I Wanna Do (2019 master) (2:36)new release
Disc 19Forever (2019 master) (2:42)new release
Disc 110Our Sweet Love (2019 master) (2:41)new release
Disc 111At My Window (2019 master) (2:32)new release
Disc 112Cool, Cool Water (2019 master) (5:03)new release
Disc 113Sunflower Promo 1 (previously unreleased) (0:59)YouTube視聴可
Disc 114This Whole World (Live 1988) (2:10)new release
Disc 115Add Some Music To Your Day (Live 1993) (3:23)new release
Disc 116Susie Cincinnati (Live 1976) (2:46)new release
Disc 117Back Home (Live 1976) (3:15)new release
Disc 118It’s About Time (Live 1971) (3:45)new release
Disc 119Riot In Cell Block 9 (Live 1970) (3:34)YouTube視聴可
Disc 120Break Away (original 1969 single mix) (2:55)new release
Disc 121Celebrate The News (previously unreleased 2020 mix) (2:37)new release
Disc 122Loop De Loop (previously unreleased 1969 mix) (2:59)new release
Disc 123San Miguel (previously unreleased 2020 mix) (2:33)new release
Disc 124Susie Cincinnati (previously unreleased 2020 mix) (3:02)YouTube視聴可
Disc 125Good Time (previously unreleased 2019 mix) (2:56)YouTube視聴可
Disc 126Two Can Play (previously unreleased 2019 mix) (2:06)new release
Disc 127Cotton Fields (The Cotton Song) (2021 stereo mix – previously unreleased) (3:21)new release
Disc 21Don’t Go Near The Water (2019 master) (2:41)new release
Disc 22Long Promised Road (2019 master) (3:32)new release
Disc 23Take A Load Off Your Feet (2019 master) (2:32)new release
Disc 24Disney Girls (1957) (2019 master) (4:08)new release
Disc 25Student Demonstration Time (2019 master) (3:59)YouTube視聴可
Disc 26Feel Flows (2019 master) (4:44)new release
Disc 27Lookin’ At Tomorrow (A Welfare Song) (2019 master) (1:57)new release
Disc 28A Day In The Life Of A Tree (2019 master) (3:09)new release
Disc 29Til I Die (2019 master) (2:32)YouTube視聴可
Disc 210Surf’s Up (2019 master) (4:14)new release
Disc 211Surf’s Up Promo (previously unreleased) (1:02)YouTube視聴可
Disc 212Take A Load Off Your Feet (Live 1993) (2:35)new release
Disc 213Long Promised Road (Live 1972) (4:14)new release
Disc 214Disney Girls (Live 1982) (4:23)new release
Disc 215Surf’s Up (Live 1973) (4:58)new release
Disc 216Student Demonstration Time (Live 1971) (4:42)new release
Disc 217Big Sur (previously unreleased) (2:35)YouTube視聴可
Disc 218H.E.L.P.Is On The Way (previously unreleased 2019 mix) (2:31)YouTube視聴可
Disc 219Sweet And Bitter (previously unreleased) (2:33)YouTube視聴可
Disc 220My Solution (previously unreleased) (3:44)YouTube視聴可
Disc 2214th of July (2019 mix – previously unreleased) (3:11)new release
Disc 222Sound of Free (1970 single mix, 2019 master) (2:22)
YouTube視聴可
Disc 223Lady (Fallin’ In Love) (1970 stereo mix – previously unreleased) (2:21)new release
Disc 224Seasons In The Sun (previously unreleased) (3:27)
YouTube視聴可
Disc 31Sunflower Promo 2 (previously unreleased) (0:59)
YouTube視聴可
Disc 32Slip On Through (track and backing vocals – previously unreleased) (2:47)
YouTube視聴可
Disc 33This Whole World (long version track & backing vocals – previously unreleased) (3:10)
YouTube視聴可
Disc 34Add Some Music To Your Day (track and backing vocals – previously unreleased) (4:35)
YouTube視聴可
Disc 35Deirdre (track – previously unreleased) (3:34)
YouTube視聴可
Disc 36It’s About Time (track & backing vocals – previously unreleased) (2:53)
YouTube視聴可
Disc 37Tears In The Morning (track & backing vocals – previously unreleased) (4:08)
YouTube視聴可
Disc 38All I Wanna Do (session intro, track & backing vocals – previously unreleased) (3:46)
YouTube視聴可
Disc 39Forever (session highlights – previously unreleased) (3:36)
YouTube視聴可
Disc 310Forever (track & backing vocals – previously unreleased) (3:01)
YouTube視聴可
Disc 311Our Sweet Love (track & backing vocals – previously unreleased) (2:39)
YouTube視聴可
Disc 312At My Window (track & backing vocals – previously unreleased) (2:50)
YouTube視聴可
Disc 313Cool Cool Water (alternate 2019 mix – previously unreleased) (6:24)
YouTube視聴可
Disc 314San Miguel (track & backing vocals – previously unreleased) (2:57)
YouTube視聴可
Disc 315Loop De Loop (track – previously unreleased) (2:49)
YouTube視聴可
Disc 316Good Time (session intro, track & backing vocals – previously unreleased) (4:27)
YouTube視聴可
Disc 317When Girls Get Together (track – previously unreleased) (1:47)
YouTube視聴可
Disc 318Slip On Through (alternate 1969 mix with session intro – previously unreleased) (3:25)
YouTube視聴可
Disc 319Our Sweet Love (string section – previously unreleased) (1:00)
YouTube視聴可
Disc 320San Miguel (backing vocals excerpt – previously unreleased) (1:00)new release
Disc 321Break Away (Tag) (backing vocals excerpt – previously unreleased) (0:18)new release
Disc 322Cotton Fields (The Cotton Song) (a Cappella – previously unreleased) (2:44)
YouTube視聴可
Disc 323Good Time (backing vocals excerpt – previously unreleased) (0:19)
YouTube視聴可
Disc 324This Whole World (backing vocals section – previously unreleased) (1:05)
YouTube視聴可
Disc 325Add Some Music To Your Day (a Cappella – previously unreleased) (3:30)
YouTube視聴可
Disc 326Got To Know The Woman (a Cappella – previously unreleased) (2:52)
YouTube視聴可
Disc 327It’s About Time (backing vocals excerpt – previously unreleased) (0:50)
YouTube視聴可
Disc 328All I Wanna Do (a Cappella – previously unreleased) (2:58)
YouTube視聴可
Disc 329Forever (previously unreleased 2019 a Cappella mix) (2:52)
YouTube視聴可
Disc 41Don’t Go Near The Water (track & backing vocals – previously unreleased) (3:45)
YouTube視聴可
Disc 42Long Promised Road (track & backing vocals – previously unreleased) (3:38)
YouTube視聴可
Disc 43Take A Load Off Your Feet (alternate vocal – previously unreleased) (2:28)
YouTube視聴可
Disc 44Disney Girls (1957) (track & backing vocals – previously unreleased) (4:17)
YouTube視聴可
Disc 45Student Demonstration Time (track & backing vocals – previously unreleased) (3:46)
YouTube視聴可
Disc 46Feel Flows (track & backing vocals – previously unreleased) (5:02)
YouTube視聴可
Disc 47Lookin’ At Tomorrow (A Welfare Song) (session intro and alternate mix – previously unreleased) (2:43)
YouTube視聴可
Disc 48A Day In The Life Of A Tree (track & backing vocals – previously unreleased) (2:55)
YouTube視聴可
Disc 49Til I Die (long version with alternate lyrics – previously unreleased) (4:47)new release
Disc 410Surf’s Up (2019 mix – previously unreleased) (4:08)
YouTube視聴可
Disc 411(Wouldn’t It Be Nice To) Live Again (extended 2019 – previously unreleased) (6:50)new release
Disc 412Don’t Go Near The Water (previously unreleased 2020 a Cappella mix) (2:36)new release
Disc 413Long Promised Road (a Cappella – previously unreleased) (4:00)new release
Disc 414Feel Flows (backing vocals excerpt – previously unreleased) (0:33)
YouTube視聴可
Disc 415Disney Girls (backing vocals excerpt – previously unreleased) (0:36)
YouTube視聴可
Disc 416A Day In The Life Of A Tree (backing vocals excerpt – previously unreleased) (0:32)new release
Disc 417Til I Die (a Cappella – previously unreleased) (2:36)new release
Disc 418Surf’s Up (a Cappella – previously unreleased) (4:04)new release
Disc 419I Just Got My Pay (previously unreleased 2019 mix) (2:43)
YouTube視聴可
Disc 420Walkin’ (previously unreleased 2019 mix) (2:44)new release
Disc 421When Girls Get Together (previously unreleased 2020 mix) (3:45)new release
Disc 422Baby Baby (previously unreleased) (3:13)new release
Disc 423Awake (previously unreleased) (3:44)new release
Disc 424It’s A New Day (previously unreleased) (2:20)new release
Disc 51This Whole World (alternate ending – previously unreleased) (1:41)
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Disc 52Add Some Music To Your Day (previously unreleased alternate version) (3:27)
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Disc 53Don’t Go Near The Water (alternate version – previously unreleased) (2:42)
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Disc 54Surf’s Up Part 1 (1971 remake track with 1966 Brian vocal – previously unreleased) (1:41)
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Disc 55Soulful Old Man Sunshine (previously unreleased 2019 mix) (3:14)new release
Disc 56I’m Goin’ Your Way (previously unreleased alternate mix) (2:24)new release
Disc 57Where Is She (previously unreleased 2019 mix) (2:22)new release
Disc 58Carnival (Over The Waves/Sobra Las Olas) (previously unreleased 2019 mix) (1:34)
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Disc 59It’s Natural (previously unreleased) (2:35)new release
Disc 510Medley: All Of My Love / Ecology (previously unreleased) (5:05)
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Disc 511Before (previously unreleased) (2:25)new release
Disc 512Behold The Night (previously unreleased) (2:26)new release
Disc 513Old Movie (Cuddle Up) (previously unreleased) (3:37)new release
Disc 514Hawaiian Dream (previously unreleased) (4:33)new release
Disc 515Settle Down / Sound Of Free (basic session outtake – previously unreleased) (2:17)new release
Disc 516I’ve Got A Friend (previously unreleased) (2:26)new release
Disc 517Til I Die (piano demo – previously unreleased) (1:55)
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Disc 518Back Home (previously unreleased demo) (2:20)
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Disc 519Back Home (alternate version – previously unreleased) (2:34)new release
Disc 520Won’t You Tell Me (demo – previously unreleased) (2:01)new release
Disc 521Won’t You Tell Me (previously unreleased 2019 mix) (2:54)new release
Disc 522Barbara (previously unreleased 2020 mix) (2:59)new release
Disc 523Slip On Through (early version track) (2:48)new release
Disc 524Susie Cincinnati (basic session highlights – previously unreleased) (3:05)
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Disc 525My Solution (track & backing vocals – previously unreleased) (3:04)
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Disc 526You Never Give Me Your Money (previously unreleased) (0:40)
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Disc 527Medley: Happy Birthday, Brian / God Only Knows (previously unreleased) (2:47)
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Disc 528You Need A Mess Of Help To Stand Alone (track & backing vocals – previously unreleased) (3:32)new release
Disc 529Marcella (a Cappella – previously unreleased) (3:27)new release

(text by Akihiko Matsumoto-a.k.a MaskedFlopper)