2022年9月3日土曜日

The Pen Friend Club:『The Pen Friend Club』(サザナミレーベル/ SZDW1105) リリース・インタビュー


 The Pen Friend Club(ザ・ペンフレンドクラブ)が、オリジナル・レコーディング・アルバムとしては7作目となる『The Pen Friend Club』を9月7日にリリースする。
 『Merry Christmas From The Pen Friend Club』(PPRD0004)はカバー主体のクリスマス企画アルバムだったがそこから約4年、『Garden Of The Pen Friend Club』(PPRD-0003)からだと実に4年半振りというインターバルになる。


 その間に7インチ・シングル2枚とCDシングル1枚をリリースしており、キーボーディストとバンドの看板であるヴォーカリストの交代があったが、リーダーでギタリストの平川雄一を中心にバンド・カラーを維持してその魅力を継続していた。
 そして本作であるが、バンドの歴史で初となる全収録曲をオリジナルで構成しており、平川以外にも弊サイトでお馴染みのベーシストの西岡利恵、アコースティック・ギター兼コーラスのリカが曲を提供しているのは注目に値する。作風的にも先行配信されたリード・トラック「The Sun Is Up」(作曲:西岡)を聴いた音楽ファンなら理解出来ると思うが、バンドとして新たなフェーズに移行したと言っていい。 

 
 【全曲試聴MV】『The Pen Friend Club』
ザ・ペンフレンドクラブ 【Official Trailer】

 では本作の収録曲を解説していこう。冒頭の「Our Overture」は、黄金期のストーンズを彷彿とさせる怪しくクールなビートに釘付けになるが、祥雲貴行のドラムと西岡のベースによるリズム隊の巧みなコンビネーションが肝になっている。またMegumiと平川のダブル・ヴォーカルはお互いの異なる声質がこの曲に広がりを持たせており、間奏とコーダの大谷英紗子のアルト・サックスのソロも非常に効果的だ。平川の作曲で、作詞はYouth Yamadaが担当している。
 続く「The Sun Is Up」は前文通り先行配信されたリード・トラックで、本作全体を象徴している。曲作りの詳しい経緯はインタビューを読んで欲しいが、昨年8月にラフ・ミックスを聴かせてもらった時点から、この本格的なサイケデリック・ロック・サウンドには驚いた。Megumiの陰りのあるヴォーカルもマッチしていてペンフレンドクラブ(以降ペンクラ)の新たなサウンドとして注目している。エレクトリック・シタールとラーガ・スケールのリード・ギターは平川のプレイだ。西岡の作曲で作詞は彼女とYamada、Megumiの共作となっている。
 アップテンポの「Ketzal」では、祥雲のドラミングと西岡のベースの巧みなプレイにまず注目したが、Megumiのヴォーカルにリカが巧みなハモリを入れていて聴き応えがある。平川の作曲、作詞はYamadaである。

 「Mind Connection」は昨年6月にリリースされた7インチ・シングル『Chinese Soup(チャイニーズ・スープ)』(荒井由実のカバー/SZDW-1105)のカップリングで、リカによるソングライティングだ。『Friends』期のビーチボーイズを彷彿とさせるカントリー系の曲で、リカのアコースティック・ギターにそいのハモンド・オルガンが絡んで、平川のエレキのリフがアクセントとなっている。間奏のマンドリンも平川のプレイだ。
 「Floating To You」は平川が主導して西岡が作曲でサポートし、廣田幸太郎が作詞を担当したトーチソングだ。『Today!』から『Pet Sounds』へ移行する時期のビーチボーイズに通じるサウンドやコーラスが夏の終わりを想起させている。中川ユミによるグロッケンやパーカッションも効果的である。


 西岡が作曲した「At Least For Me Tonight」は、リカ作の「Mind Connection」にも近い曲調だが、コード進行やアレンジ、転調するパートなどでサイケ度はこちらの方が高い。サウンド的にはジャン&ディーンの『Save For A Rainy Day』の影響下にあり、夢想的な歌詞はYamadaによるものだ。 
 本作中比較的ストレートで親しみやすい「My New Melodies」は平川の作曲で、夏を終えて秋の始まりを讃えたラブソングといえる。溌剌としたMegumiのヴォーカルには平川、リカ、そいのコーラスが絡んでいる。こういったサウンドの中にも間奏のギター・ソロの音色や多重録音したマンドリンといった10cc趣味は平川のアイディアだろう。作詞は平川とYamadaの共作である。 
 本作でリカが提供したもう一曲が「Jump Over Time」で、無垢な世界を表現した英語歌詞まで一人で書いており感心してしまう。しっとりとしたカントリー・ロック調のこの曲でもMegumiのヴォーカルに絡む3人のコーラスが美しい。平川が弾くバリトン・ギター、そいによるウーリッツァー系エレピが効果的だ。 

 フォーク・ロック調の「People In The Distance」は、コード進行やベース・ラインからUKのネオアコースティック・ロックのファンも魅了しそうだ。本作でサイケ・ソングの名曲を手掛けた西岡の作曲で、弊サイトで連載コラムを担当している程、幅広い音楽趣味を持つ彼女らしいセンスである。コロナ禍の生き方を反映した歌詞はYamadaによるものだ。大谷はこの曲ではテナー・サックスのソロを披露している。
 続く「You Know You've Heard That Before?」は複数のアコースティック・ギターのアルペジオが美しく、前曲からの流れが非常にマッチしている。平川の作曲でYamadaの作詞だが、フィフス・アヴェニュー・バンドやアメリカにも通じるフォーキーで転調が多いサウンドは筆者も好みである。アコギのリフと呼応する中川のグロッケンや変拍子となる間奏などアレンジ的にも完成度が高い。その間奏の幻想的なフルート・ソロはヴォーカルのMegumiが自ら演奏している。

 
The Pen Friend Club / Beyond The Railroad
 (Official Music Video) 

 70年代初期の西海岸ロック風の「Beyond The Railroad」は、西岡作の「The Sun Is Up」に続いて8月17日に配信された平川の作曲、Yamadaの作詞で、曲作りの経緯はインタビューを読んで欲しい。やはりこの曲の醍醐味は、Megumiのヴォーカルに絡む3人のイーグルス・スタイルのコーラスではないだろうか。巧みなギター・ソロの他バンジョーも平川のプレイだ。
 そして本作のハイライトとなるのが12曲目の「Dawn」だろう。この曲の構成力の素晴らしさは、4月にアルバムのラフ・ミックスを聴かせてもらった時から注目していた。インタビューでも触れているが、1960年代末期の英国ロックの魅力が平川によってオマージュさせた傑作と言える。4分14秒と決して長くないが、ピアノ1台をバックにしたMegumiの歌唱から徐々に楽器がプラスされドラマティックに展開していく様は圧巻である。廣田とYamadaの共作による歌詞も「Dawn(夜明け)」と題されたタイトルを深く読み取れる感動的な内容である。
 ラストの「A Better Day」は西岡の作曲、Yamadaの作詞による小曲で、『Abbey Road』における「Her Majesty」と同様に、「Dawn」で大団円を迎えた後のアンコール曲といえる。アコースティック・ギターとベースにタンバリンというミニマムな編成で、アクセントでバンジョーとグロッケンが入る。軽快で爽やかな曲がこの位置であることで、アルバム冒頭に戻って幾度も再生したくなる効果があり、良く考え抜かれた曲順である。

 

 ここからはソングライティングを担当した中で、オリジナル・メンバーの平川と西岡へのインタビュー、そして彼らが曲作りやレコーディング中にイメージ作りをしていた楽曲をセレクトしたプレイリスト(サブスクで試聴可)を紹介するので聴きながら読んで欲しい。

~「1960年代後半の洋楽の名盤」然としたものを作る、
というのが大きなテーマだった~

 ●まずは本作『The Pen Friend Club』で、バンド初の全曲オリジナル曲を収録に至った経緯を聞かせて下さい。

◎平川雄一(以下平川):現在のヴォーカルのMegumiがバンドに加入したのが2020年の3月。そこから間もなくコロナ禍に突入し、思うように活動出来ないどころかメンバーの私生活上も自粛期間に入りました。
その持て余した期間に各々が本作に収録されることになるオリジナル曲を作曲したという感じです。

●成る程、このコロナ禍などの活動自粛期間を作曲に充てられたことで多くのオリジナル曲が生み出されたということでもありますね。因みにメンバー以外に作詞を依頼した経緯を聞かせて下さい。Youth Yamada氏と廣田幸太郎氏はどういった方々でしょうか? 

◎平川:今回の作詞は1stアルバムの頃から共作している廣田幸太郎に加え、初共作となるYouth Yamadaを迎えて制作しました。
まず廣田幸太郎は僕が20代の頃にやっていたビートバンドのメンバーで、解散後、廣田はヨーロッパに移住、現在はイギリスのトゥイッケナムで自身の音楽活動をしています。これまで僕の曲の英語詞の多くを書いてくれています。本作では「Floating To You」、「Dawn」を担当してくれました。
Youth Yamadaも20代の頃からの音楽仲間の1人で、日本でミュージシャンとして活躍後、ニューヨークに活動の場を移しています。彼もまたコロナの自粛期間だったこともあり、本作の僕や西岡の曲の多くの英詞を担当してくれました。多数、執筆していることもあり、彼の作家性が今回のアルバムに及ぼした影響は大きいです。 

●廣田氏はファースト収録の「I Sing A Song For You」や「I Fell In Love」から組んでいましたね。Yamada氏とお二方の歌詞の世界観は本作への貢献度が高いのも理解しました。では主な曲の作曲した時期とモチーフ、アレンジのアイディアなども可能な限り教えて下さい。 

◎平川:作曲時期は先述した通り2020年のコロナ自粛期間中が主です。 M1「Our Overture」は元々インスト曲として作曲しました。インストが出来た後に歌メロ、歌詞を入れた形です。このアルバムの方向性を決める一曲として最初に着手しました。
モチーフはザ・ローリング・ストーンズの「Gimmie Shelter」(『Let It Bleed』収録)です。

西岡と共作したM5「Floating To You」は全体のコード進行とAメロを僕が作りました。Bメロの歌メロをどうしても作れず、西岡にその部分を作ってもらいました。西岡が提出してきたそのメロディを聴いたときは本当に驚きました。個人的には一番自分らしい曲が出来た気がしています。その曲が西岡、廣田との共作である点も感慨深いです。
モチーフはグレン・キャンベルの「Guess I’m Dumb」(同名シングル)です。

M11「Beyond The Railroad」は僕が在籍していたザ・ヤング・フォークスというバンドの為に作った1970年代初頭の西海岸ロック的な曲で約10年前には構成とメロディは出来ていました。その時点での発表はなく、ペンクラを結成してからずっと発表の機会を探っていましたが、本アルバム収録曲のジャンルの多様さの中なら成立すると判断し、改めてYouth Yamadaに英詞を依頼し完成させました。
モチーフはPoco「A Good Feelin' To Know」(同名アルバム収録)、イーグルス「Take It Easy」(同名デビュー・シングル)です。

M12「Dawn」はザ・ビートルズ「Happiness Is a Warm Gun」(『The Beatles』収録)、ポール・マッカートニー「Band On The Run」(同名アルバム収録)のような組曲形式の曲を作りたいと思い、作りました。
歌詞は「抑圧からの解放、変革、大団円。コロナ禍がバックボーンにある、と受け取られてもおかしくない内容。ただ一応、抽象的にぼかす感じで。」などという意図を歌詞に反映させるように廣田幸太郎に注文しました。アルバムを締めくくるような曲が必要だと感じ、そこに当てはめました。


●具体的なモチーフ曲まで挙げてくれてありがとうございます。リスナーもモチーフというかオマージュ元の曲に興味を持って聴いてくれるので、結果的に恩返しになりますよ。
「Our Overture」の怪しくクールな感触はコード進行も重要ですが、リズム隊のコンビネーションもあってのサウンドですね。また西岡さんと共作した「Floating To You」や以前のバンド用に作っていた「Beyond The Railroad」の経緯も興味深いです。
個人的には「Dawn」の構成力に惹かれました。先ほど触れた「Our Overture」のヴァースのパートが挿入されていて、モチーフで挙げていた曲以外にもサンダークラップ・ニューマンの「Something in the Air」、ビートルズだとポールが主導した『Abbey Road』後半のメドレーの匂いもしました。

これら本作全体を聴いて感じたのは、前作からの間にリリースしたアソシエイションのカバー・シングル『Along Comes Mary』(PPRD-0005)や『Chinese Soup』(SZDW1092)のカップリング「Mind Connection」(本作にも収録でリカ作)から兆候はあったので、ソフトランディングと捉えてもいいかも知れませんが、ポップス然としたストレートなMOR系の曲が減って、60年代~70年代初期の英国ロックや米国西海岸ロックをルーツとした曲の比重が増えてきましたね。
アルバム毎にバンドが成長していくのは当然ですが、バンド・カラーが変わってきたことに対して、ペンクラのリーダー兼プロデューサーとして今後の進む方向をどの様に考えていますか? 

◎平川:ありがとうございます。このアルバムでは「邦楽感」を無くしていきたい感じですね。日本語曲はリカの「Mind Connestion」のみであとは全部英詞ですよね。日本語の詞でも制作は出来たのですが、「1960年代後半の洋楽の名盤」然としたものを作る、というのが大きなテーマだったので、自ずとそうなっていきました。
ペンフレンドクラブで今までオリジナルアルバムを5作、あとライヴ盤、クリスマスアルバム、ベスト盤等を作ってきて、「あと足りないのは、、、名盤だな」ということで、このバンドの名盤を作っておこうというコンセプトになっていきました。 

 ●本作は名盤を作りたい(笑)というのがテーマだったというのは、ミュージシャンシップとしてごく当然でポジティブでいいと思います。バンドを結成してからテーマ別のアルバム制作のプランをしていたというのも平川君らしいです。名盤とするためにこれまで以上に凝っている曲作りやアレンジを感じさせるサウンドでしたからね。
西岡さんもご自身の作品でのモチーフ、アレンジのアイディアなどを聞かせて下さい。

The Pen Friend Club / The Sun Is Up
 (Official Music Video) 
 
◎西岡利恵(以下西岡):M2「The Sun Is Up」は2年くらい前、藤本有華がヴォーカルだった第5期の頃に作りました。Pentangleの「Let No Man Steal Your Thyme」を聴いていて思いついたフレーズから作り始めましたが、途中からはBuffalo Springfieldの影響が大きかった気がします。平川にアレンジしてもらう段階でもBuffalo Springfieldがイメージ共有のキーワードになっていました。
歌詞は私が日本語で書いたものを基に、Youth Yamada、Megumiが加筆修正して英詞に仕上げてくれました。 ペンクラでの作曲は初めての体験でしたが、歌詞をつけてもらって、アレンジしてもらって、演奏してもらって、形になっていくごとに期待以上のものができあがっていって、すごく恵まれた環境にいるのを実感しました。

●「The Sun Is Up」は昨年8月初頭に平川君からラフミックを聴かせてもらった際、これまでのペンクラのオリジナル曲とは異なるサイケデリック色が強いサウンドだったのでやはり驚きました。
ご自身がリーダーのガレージ・バンド、Schültzのサウンドとも違いますが、こういう作風はバッファローやペンタングルが好きで聴いていて着想的にも自然に湧き出た感じですか? 

◎西岡:複数バンドをやるならそれぞれのバンドでしかできないことをやりたいというのがあって、バッファローやペンタングルも聴いていた音楽の一部なので影響はありますが、自分が作れるものの中で、ペンクラでやるならこういうのをやりたい、と思ってできた感じです。


~アルバム制作はまずジャケ写から作る。
そのジャケ写に見合ったアルバム内容にしていく~

●レコーディングやミックス中の特質すべきエピソードを聞かせて下さい。

◎平川:元々このアルバムは2021年秋に発売する予定でした。『The Sun Is Up / People In The Distance』の先行シングルも予定していました。
しかしドラマーの祥雲貴行が2021年中に腰痛やプライベートの事情でライヴやレコーディングに参加出来ず、その間このアルバムは制作途中で放置されていました。「本当にこのアルバムは完成するのだろうか」という不安から、いっそアルバムごと放棄することも考えました。
その後2022年初頭に祥雲が復帰してから一気にレコーディングを進め完成に至りました。
あの時のことを考えるとこのアルバムがこうして完成したことが信じられません。

当初、アルバムタイトルは『The Sun』でした。西岡作曲の「The Sun Is Up」を表題曲とする考えだったのです。 
※「The Sun Is Up」も当初は「Sun」や「The Sun」等、曲名が不確定でした。

制作が長期に及んだこと、全曲オリジナル、メンバーの曲も含んでいたり、このアルバムへの様々な思いを込めてセルフタイトル『The Pen Friend Club』としました。 

レコーディングはコロナ禍の中でメンバーそれぞれが宅録出来る状況を促進させたりして音源を集結させていました。ドラムやサックス、グロッケン等はスタジオで録音しています。
ミックスに関してはメンバーの意向をたくさん反映させて作りました。

◎西岡:第5期の終わりに「The Sun Is Up」を作った後、バンド的にも世の中的にも大きな変化があり、第6期になってからはまもなく自粛生活に入りました。その期間にその他の曲を作ったり自宅での録音を進めたりしていましたが、メンバーとも自由に会えず先の見えない中での制作だったので無事に完成して本当に嬉しいです。

●紆余曲折があったようですね。バンドを牽引しているお二人の苦労話も聞けて、更に興味が沸きましたので改めて聴き直したいと感じましたよ。
続いてジャケット・デザインについて、またブックレットのイラストを西岡さんが手掛けていますが、アイディアやモチーフを聞かせて下さい。

◎平川:ブックレットには英詞と日本語の対訳を載せています。そこに曲から着想するイラストを西岡に描いてもらいました。
西岡なら洋書の挿絵のようなイラストが描けるような気がして。
所々相談しながらでしたが、ほぼ全て西岡のセンス、判断で描いてもらいました。素晴らしい出来だと思います。

◎西岡:アルバムジャケットの写真を撮ったのは2020年の秋。本格的に音源の制作にも入っていない時期でしたが、撮影したのは明らかにこれまでと違う雰囲気の写真で、今思えばすでに平川の中には完成に向けた具体的な構想があったのかもしれないです。
その後思うように進められない中で、平川がこのジャケット写真を携帯の待受にして制作のモチベーションを保ち続けていたのが印象的でした。

ブックレットの挿絵に関しては平川から歌詞カードの余白部分が寂しいので、洋書の挿絵みたいな絵を描けないかという話をもらって、面白そうだったのでやってみたいと言いました。曲から着想して描く過程でより曲や歌詞の魅力を感じたし、その作業はとても楽しかったです。

●洋書の挿絵風というのは本格的ですね。趣味の域を超えていると思いますが、西岡さんは美術を学んでいたとか?

◎西岡:絵は時々趣味で描いていました。今回は美術教材やアンティーク・イラストなどを参考にしたりしながら描きました。 

 ●趣味のレベルを超えた画風だったのでこれはもう才能というしかないですね。
それと平川君にお聞きしますが、これまでとは異なるバンド・カラーのジャケット写真ですよね。まさかMegumiさんが加入して半年ほどの早い時期に撮影されていたとは思いませんでしたよ!撮影当初からジャケット用として考えていたんですか?ジャケ写が本作の「キービジュアル」になっているということですね。

 アルバムと色違いの先行配信シングル
「The Sun Is Up」と「Beyond The Railroad」
ジャケット画像

◎平川:はい、そうなんです。実はアルバム制作はまずジャケ写から作る方なんです。後でそのジャケ写に見合ったアルバム内容にしていくっていう(笑)。
最初に「ペンクラには次はこんなジャケのアルバムが欲しいな」って。 今回シリアスなジャケ写でしたが、やっぱりコロナの真っただ中だったからですかね。 もちろん、その後にそれぞれが持ち寄った曲の雰囲気によってアルバム内容は変わっていきますが、アレンジとか、アルバム全体の方向性、作品性をジャケ写の雰囲気に寄せていくという作り方をしています。
モチベが上がるんですよね。「早くこのアルバムを世に出したい。」って。


●ソングライティングやレコーディング中にイメージ作りで聴いていた曲をお一人5曲、合計10曲ほど挙げて下さい。

◎平川雄一 選曲(アー写はライヴでベースをプレイ中)
■ Gimmie Shelter / The Rolling Stones(『Let It Bleed』/ 1969年)
■ Band On The Run / Paul Mccartney
(『Band on the Run』/ 1973年)
■ Friends / The Beach Boys(『Friends』/ 1968年)
■ For What It's Worth / Buffalo Springfield
(『Buffalo Springfield』 / 1966年)
■ A Good Feelin' To Know / Poco
(『A Good Feelin' To Know』/ 1972年) 

◎西岡利恵 選曲(アー写はライヴでギターをプレイ中)
■ Let No Man Steal Your Thyme / Pentangle
(『The Pentangle』/ 1968年)
■ For What It's Worth / Buffalo Springfield
(『Buffalo Springfield』/ 1966年)
■ Before And After / Chad & Jeremy
(『Before And After』/ 1965年)
■ Pocket Full of Rainbows / Jan & Dean
(『Save For A Rainy Day』/ 1966年)
■ High / Eric Clapton(『There's One in Every Crowd』/ 1975年)



●リリースに合わせたライヴなどイベント情報があれば紹介して下さい。

◎平川:9月のライヴ・イベントは以下の予定です。
 興味を持った方は是非お越し下さい。

■9/6(火) 18:00~
ディスクユニオンお茶の水店
お渡し会&ポップアップスペースにてペンクラ特集

■9/11(日) 15:00~
HMV record shop 渋谷
インストア観覧無料ライブ&サイン会

■9月24日(土)
下北沢LIVE HAUS
『Add Some Music To Your Day : 10 BIG ONES SPECIAL CONCERT』
【BANDS】
The Pen Friend Club
CHARLIE & THE HOT WHEELS
【DJ】
ジミー益子
開場(DJ START) PM19:00
前売:¥3,000 / 当日:¥3,500 [共に+1D]
※前売りご予約は各出演者の窓口から。整理券なし。


●最後に本作『The Pen Friend Club』のアピールをお願いします。

◎平川:今はイレギュラーな期間に作られたイレギュラーなペンクラ作品という感じで捉えていますが、敢えてセルフタイトルにもしたように、「これがペンフレンドクラブだ。」と自信をもって言える作品でもあります。
このような雰囲気のペンクラのアルバムはもう作られない?ような気がしています。

◎西岡:セルフタイトルにふさわしくバンドとしての要素が強く出ているアルバムだと思います。今回全オリジナル曲ということ、平川の他、アコギ・コーラスのリカと私も作曲に参加していることはこれまでと違う部分ですが、作曲したことでよりメンバーと関わりながらの制作になったこともあり、思い入れの深い作品になりました。ぜひ聴いていただきたいです。 


 (設問作成・編集・テキスト / ウチタカヒデ


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