2017年7月27日木曜日

☆Favorite Musician 全音源コレクティング邦楽編第1回:THE BLUE HEARTS~THE HIGH-LOWS~ザ・クロマニヨンズ



数ある日本のロック・ミュージシャンの中で、ブルーハーツほどのインパクトを残したバンドはない。もうその存在は圧倒的で、色々なレジェンドと言われるシンガーやバンドがあるが、次元が違うので、比較の対象にならないのだ。甲本ヒロトと真島昌利(以下マーシー)という同等の才能を持つ2人の天才が同じバンドに揃ったという奇跡は、まさにビートルズそのものだ。そのブルーハーツの骨格を作ったのはヒロトである。永遠のロックンロール好きで、当時はネオ・モッズのバンドのブレイカーズの中心にいたマーシーは、後のBrick’s Toneの篠原太郎、大槻敏彦という実力派のメンバーと一緒に、ちょっと甘くドラマティックなラブソングを書いていた。「アンダルシアに憧れて」は当時のナンバー。シングル・デビューの話もあったが流れ、その頃ヒロトのいたコーツのライブを見て、ヒロトが書いた「がんばれのうた(人にやさしく)」「No No No」「少年の詩」に感動して、一緒にバンドをやろうと、お互いのバンドを解散、ブルーハーツを結成する。マーシーは萩原朔太郎を読んでいた詩人であり、ヒロトの物事の本質を突いた歌詞の影響で、「ハンマー」「終わらない歌」「チェインギャング」「Train-Train」「青空」という傑作を書き始める。ヒロトは「リンダリンダ」に先のコーツの曲、「キスして欲しい」など、さらなる傑作を残す。「人にやさしく」を聴き、そしてブルーハーツのファーストを聴いて世界は変わると思った。しりあがり寿さんもそう思い、当時キリンビールの社員だったしりあがりさんは、営業でも強気で望めた。でも残念ながら世界は変わらなかった(笑)と話していたのを思い出す。そのブルーハーツは4枚目のアルバムからサウンドが一気に深化し、歌詞にシュールなものも増えてくる。その中、ヒロトの「情熱の薔薇」はストレートに心を掴んだ。1985年から解散までの1995年までに8枚のアルバムを出すが、解散直前のシングルはマーシーの、直球の「夢」、誌的な世界が広がる「1000のバイオリン」で華を添えた。どちらもCMで今もお馴染みだ。解散前、メンバーは別行動をしていたが、ヒロトとマーシーは1996年にベースとドラムを変えて新しいバンドのハイロウズを結成、10年間の活動の間にやはり奇跡のような傑作を連発する。ヒロトの書いた「十四才」を聴いて余りの感動に震えてしまった。歌詞の「一発目の弾丸は眼球に命中 頭蓋骨を飛び越えて 僕の胸に 二発目は鼓膜を突き破り やはり僕の胸に それも僕の心臓ではなく それは僕の胸にささった」(中略)「あの日の僕のレコードプレーヤーは 少しだけいばってこう言ったんだ いつでもどんな時でも スイッチを入れろよ そん時は必ずお前 十四才にしてやるぜ」。中学生の時に聴いていた音楽が、実は一生好きな音楽になるという話を聞いたことがある。こうやってリスト化している音楽も、その当時のものでなくても音楽的趣向は中学生の時に結びつくから不思議だ。ハウロウズの曲に戻るが「千年メダル」のようなラブソングを書ける人が他にいるだろうか。「罪と罰」「月光陽光」「胸がドキドキ」など名曲は限りないが、やはり10年で解散、しかし2006年からは三度ヒロトとマーシーはベースとドラムを変えてクロマニヨンズを結成、遥かにシュールな歌詞でストレートなロックンロールで勝負している。この時代に全曲モノラルという潔さも凄い。ヒロトとマーシーの凄いのは、決して前のバンドの曲を歌わないことだ。今でもCMでも映画でも限りなくリピートされるブルーハーツ、そしてハイロウズの歌をライブで決して歌わない。歌えば会場はお祭り騒ぎだ。しかし過去の事を売りにしない。あとみな気が付かないかもしれないが、セクシャリティな歌詞の歌が一切ない。そういうものに頼らない歌詞でこの2人は勝負できるのだ。ちなみに私は歌詞を重要視して普段は聴いていない。ヒロトとマーシーの歌詞が特別なだけで、これから登場する山下達郎、大滝詠一といったミュージシャンは、歌とサウンドが好きなのであり、歌詞で感動したことは無い。マーシーは、グループの半数の曲を書くが、リード・ヴォーカルはほとんど取らず、ローリング・ストーンズのキース・リチャードより少ないくらい。そのため、ブルーハーツの後期にソロ・アルバムを4枚リリース、現在もましまろに参加している。ヒロトは歌だけの参加で、時折友人たちのアルバムに参加している。マーシーとヒロトのソロに関しては、次回で。

 

THE BLUE HEARTS

☆オリジナル・アルバム

1987 『The Blue Hearts』(メルダック)

1987 『Young And Pretty』(メルダック)

1988 『Train-Train』(メルダック)

1990 『Bust Waste Hip』(イーストウェスト)

1991 『High Kicks』(イーストウェスト)

1993 『Stick Out』(イーストウェスト)

1993 『Dug Out』(イーストウェスト)

1995 『PAN』(イーストウェスト)

1996 『Live All Sold Out』(イーストウェスト)※916曲、926曲、948曲のライブ。20

1999 『野音 Live On ’94.6.18/19』(イーストウェスト)※1994年のライブ。17曲。

 

☆必要なコンピレーション(ライブ参加含む)

1995  Meet The Blue Hearts』(メルダック)※「僕の右手(USA Live Version)」「ハンマー(USA Live Version)」収録。

1995 『East West Side Story』(イーストウェスト)※「夜の盗賊団 (Alternative version)」、「TOO MUCH PAIN (Re-mix version)」、ライヴ・メドレー「未来は僕等の手の中~爆弾を落っこちる時~ロクデナシ~No No No~風船爆弾(バンバンバン)~ハンマー~人にやさしく~ダンス・ナンバー」…9394年ツアーで、『野音 Live On ’94.6.18/19』の「メドレー」とまったく同じ曲順だがエンディングが違うので別収録、「ナビゲーター(Live Version)」…91年ツアー

2010 『All Time Singles-Super Premium BestBox Set)』(徳間コミュニケーションズ)※メルダック時代のシングルオンリー曲「1985(ソノシートのみ)「人にやさしく」「ハンマー」「リンダリンダ(Single Version)」「僕はここに立っているよ」「ブルーハーツのテーマ」「シャララ」「チェルノブイリ」「平成のブルース」、イーストウェスト時代のシングルオンリー曲「情熱の薔薇(Single Version)」「鉄砲」「シンデレラ」「わーわー(Live Version)」「皆殺しのメロディー(Live Version)」「東京ゾンビ(Live Version)」「俺は俺の死を死にたい(Alternate Version)」「1001のバイオリン」「すてごま(Live Version)」「夜の盗賊団(Alternate Version)」を網羅した。基本は1993年の『Super Best(メルダック)1999年の『Singles 1990-1993』(ワーナー)を合体したもの。

 

☆必要なライブ参加盤

1986 VariousJust A Beat Show』(major)※1986年の「ハンマー」「人にやさしく」「未来は僕等の手の中」の渋谷・屋根裏でのライブ収録。当時ドラマー不在のためドラマーはPillowsの佐藤シンイチロウ。

1990 VariousHiroshima ’90 Vol.3』(ポリドール)※1990年の「Train-Train」のライブ収録。

 

☆その他

1989 『The Blue Hearts Original KaraokeⅠ』(トライアル)※メルダック時代のカラオケ「キスしてほしい」「ロクデナシ」「ロマンチック」「君のため」「リンダリンダ」「人にやさしく」「少年の詩」「終わらない歌」「パンクロック」8曲。

1989 『The Blue Hearts Original KaraokeⅡ』(トライアル)※メルダック時代のカラオケ「Train-Train」「チューインガムをかみながら」「風船爆弾 (バンバンバン)」「チェルノブイリ」「青空」「電光石火」「ラブレター」「お前を離さない」8曲。

1993 「パーティー(カラオケ)」「チャンス(カラオケ)」(イーストウェスト)※「パーティー」「チャンス」のシングルのみ。

1993   りえ&THE BLUE HEARTS「ボーイフレンド」(ソニー)※宮沢りえとの共演でヒロトが作曲、Blue Heartsがコーラス・演奏・編曲を担当した。アルバムは宮沢りえ『ROSEE』に収められている。CDシングルには結果としてBlue Heartsのみの「ボーイフレンド(オリジナル・カラオケ)」も収録。

 

THE HIGHLOWS

☆オリジナル・アルバム

1995 『The High-Lows』(キティ)

1996 『Tigermobile』(キティ)

1998 『ロブスター』(キティ)

1999 『バームクーヘン』(キティ)

2000 『Relaxin’ With The High-Lows』(キティ)

2001 『Hotel Tiki-Poto』(キティ)

2002 『angel beetle』(ユニバーサル)

2004 『Do!!TheMustang』(BMGジャパン)

 

☆必要なコンピレーション

2001 『flip flop』(キティ)※シングルオンリー、シークレットトラック、トリビュート参加盤を網羅。「ママミルク [MONO Version]」「グッドバイ [LIVE Version]」…「ミサイルマン」収録、「バナナボートに銀の月 [LIVE Version]」…「グッバイ」収録、「スーパーソニックジェットボーイ(Single Version)」「日曜日よりの使者(Single Version)」「ベートーベンをぶっとばせ(Live feat.三宅伸治」…「スーパーソニックジェットボーイ」収録、「胸がドキドキ」「そばにいるから」…シングルのみ、「THE GOLDEN AGE OF ROCK`N`ROLL ~ロックンロール黄金時代」…オムニバス参加。モット・ザ・フープルのカバー、「情熱の嵐」…オムニバス参加。西城秀樹のカバー、「相談天国(Single Version)」「デトロイト・モーター・ブギ」…「相談天国」収録、「夏の朝にキャッチボールを」…「ロッキンチェアー」収録、「俺の邪魔はするな」…「Happy Go Lucky」収録、「開かないドア」…「月光陽光」収録、「ジョーカーマン」…「千年メダル」収録、「アウトドア派」…「真夜中レーザーガン」収録、「風の王(Citron Soda Mix)…オンエアー用プロモCD収録、「即死」…「罪と罰」収録、「愛はいらない」…「ハスキー」収録、「ザ・ハイロウズのテーマ」…「ミサイルマン」シークレットトラック、「アジア(愛のテーマ)」…「罪と罰」シークレットトラック、「ブラックハワイ(愛のテーマ)」…「ハスキー」シークレットトラック

2003 『flip flop 2』(ユニバーサル)※シングルオンリー、シークレットトラック、トリビュート参加盤を網羅。「魔羅(シンボル) '69」…「青春」収録、「不死身の花 69 Mix」「タンポポ Hang On Version」「ユーのカー」「青春 Lunch Time Version」…「Flower」収録、「十四才 [Single Edit]」「フルコート」…「十四才/フルコート」収録、「よろこびの歌 [Nancy Mix]」「天国野郎ナンバーワン [Live Version]」…「ニューヨーク」収録、「いかすぜOK [Radio Edit]」「いかすぜOK」「迷路 [Nancy Mix]」…「いかすぜOK」収録。シングルは11分半もある。「ルイジアンナ」…オムニバス参加。キャロルのカバー。「Too Late To Die [Nancy Mix]」「曇天 [Nancy Mix]」…「Too Late To Die」収録、「一人で大人 一人で子供 [Nancy Mix]」「俺たちに明日は無い [Nancy Mix]」…「一人で大人 一人で子供 /俺たちに明日は無い」収録、「ななの少し上に [Radio Edit/Mono MIX]」「ecstasy [Radio Edit/Mono MIX]」「毛虫 [Radio Edit/Mono MIX]」「マミー [Radio Edit/Mono MIX]」「映画 [Radio Edit/Mono MIX]」…『angel beetle』用プロモ、「夏なんだな」「プール帰り」「ジェリーロール」…「夏なんだな」収録、「セクシーナンシーモーニングララバイ」…「十四才/フルコート」シークレットトラック、「狼ウルフ」…「Too Late To Die」収録、「オクラホマデスカ ?」…人で大人 一人で子供 /俺たちに明日は無い」シークレットトラック

2005  VariousMods Mayday 25th(コロムビア)※「Mod Track」収録

 

☆必要なシングル・EP

1997 『4×5』(キティ)※「虫」「ハートブレイカー」「キャブレターブルース」「ブラブラブラ」の4曲収録。

1998 『ローリング・ジェット・サンダー』(キティ)※「ローリング・ジェット・サンダー」(※スタジオ録音なし)「真夜中レーザーガン」「千年メダル」「不死身のエレキマン」の4曲ライブ収録

1999 『Go!ハイロウズGo!』(キティ)※「罪と罰」「モンシロチョウ」「ハスキー」「ガタガタゴー」「パンダのこころ」(※スタジオ録音なし)「バームクーヘン」のライブ6曲収録

2004  「ズートロ(69バージョン)」「64,928-キャサディキャサディ-」(Happy Song Records)※「荒野はるかに」のカップリング

2004   「ヤゴ」「ただ一人の男」(BMGジャパン)※「砂鉄」のカップリング

2004  「全滅マーチ」「東大出てもバカはバカ」(BMGジャパン)※「スパイダーホップ」のカップリング

2005  「サンダーロード」「カラスと俺がジャジャジャジャーン」「今、何歩?」(Happy Song Records

 

★ザ・クロマニヨンズ

☆オリジナル・アルバム

2006 『ザ・クロマニヨンズ』(Happy Song Records)

2007 『Cave Party』(Happy Song Records)

2008 『Fire Age』(Happy Song Records)

2009 『Mondo Roccia』(Happy Song Records)

2010 『Oi! Um Bobo』(Happy Song Records)

2012 『Ace Rocker』(Happy Song Records)

2013 『ザ・クロマニヨンズ・ツアー2013イエティ対クロマニヨン』(Happy Song Records)※ライブ・アルバム

2014 『Gumbo Inferno』(Happy Song Records

2015 『Jungle 9』(Happy Song Records

2016 『Bimboroll』(Happy Song Records

 

☆必要なシングル(※2012年の「炎」までのシングルAB面は2014年のコンピ『13 Pebbles』『20 Flakes』に2011年の「流線型」初回特典のライブ5曲以外は収録されたが、それぞれのシングル初回盤の多くにDVDが付録されている。(※のないもの)以降のB面はシングルのみ。

2006 「タリホー(Single Version)」「弾丸ロック」「クロマニヨン・ストンプ」(Happy Song Records)

2007 「紙飛行機(Single Version)」「ワハハ」「チンパンマン」(Happy Song Records)

2007 「マナティ」「笹塚夜定食」※メインは「ギリギリガガンガン」(Happy Song Records)

2008 「エイトビート(Single Version)」「ヒャクレンジャー」「レッツゴー宇宙」(Happy Song Records)

2008 「スピードとナイフ」「オレなとこ」「たこあげ大会」(Happy Song Records)

2009 「グリセリン・クイーン」「ネギボーズ」「メインジェット」+初回特典「ヤッターキング2009」(Happy Song Records) ※特典はCDで『20 Flakes』収録。

2010 「オートバイと皮ジャンパーとカレー」「サンデーサンデー」「拳銃が泣いてるぜ」+初回特典「Blitzkrieg Bop」(Happy Song Records)※特典はCDで『20 Flakes』収録。

2011 「流線型」「飛び乗れ!!ポニー!!」初回特典: 201011月大阪梅田のライブ5曲「オートバイと皮ジャンパーとカレー」「伝書鳩」「あったかい」「底なしブルー」「ひらきっぱなし」はこの初回盤以外聴けない。(Happy Song Records)

2011 「ナンバーワン野郎(Single Version)」「アングラ番長」(Happy Song Records)

2011 「雷雨決行」「コロッケ定食」(Happy Song Records)

2012 「突撃ロック」「サイダー」(Happy Song Records)

2012 「炎」「とがってる」(Happy Song Records)

2014 「キスまでいける」「突風野郎~愛のテーマ」(Happy Song Records)※特典なし

2015 「エルビス(仮)」「キンクス・ガット・ミー」(Happy Song Records)※特典なし

2016 「ペテン師ロック」「ハードロック」(Happy Song Records)※特典なし

 

☆必要な参加アルバム

2008 『ガーゴイズム』(First Cell)※「神風ギャング団」収録

2011 『OK!!! C'MON CHABO!!!』(徳間ジャパン)※「ギブソン(CHABO'S BLUES)」収録

 

(作成:佐野邦彦)




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