さてシュガー・ショップである。よくもまあ、こんなものまでCD化が進んだこと。シュガー・ショップはピーター・マン率いる男女2人ずつのヴォーカル・グループで、アルバム10曲周中4曲はピーターの作品である。何といってもプロデューサーにアルデ・ロイ が付いたことが大きく、またアレンジャーにはモート・ガーソンが控え、イージー・リスニング系ならお手の物だった。しかしこの4人はソフト&メロウ路線よりも、フィフス・ディメンションのようなタッチのコーラスも多い。ただし4人いるからと言って華麗なオープン・ハーモニーではなくジャジー・タッチな落ち着いた曲想の曲が多い。尽き抜けた曲が少なく、マイナー調の曲が多いのが残念だ。その後はボーナストラック。アルバム曲のシングル化が半分だが、アルバム未収録の「Save The Country」は明るく力強いフィフス・ディメンションばりのコーラスワークを聴くことができ二重丸。B面扱いの「Easy To Be Hard」もスローながら力強いヴォーカルが印象的だった。ライブの「Charlie And Fred」もパワフルだがこの曲はリリースされることはなかった。なお、CapitolではないYorkvilleのシングル「Canada/Thoroughly Modern Millie」は未収録。この内「Canada」はキャッチーで重なり合うコーラスが素晴らしい快作だったのに惜しい。(佐野)
2013年4月13日土曜日
☆Sugar Shoppe:『The Sugar Shop(Now Sounds/CWNOW41)』
5週間ぶりの登場です。残ったお腹の手術は十数時間の大手術になり、その後の術後せん妄(怖いですね。妄想が現実と思い込んでいたんですから。妄想の内容を看護師にも医師にも何度も聞かせていました...)に悩まされ、その後、腸の流れが悪くなって食事が取れず、32日入院してやっと退院できました。9月に入院し、10月の背中の手術からずっと病欠を取っていますが、その間に31kgも痩せ、今も昔の術後が張り、食事も少しずつしか食べられず、筋力は低下し、リハビリを重ねないととても職場復帰できません。今後は、再発の可能性もあるので検査・検査が一生続きます。体調によっては空くときがあるかもしれませんが、がんばりますのでよろしくお願いいたします。
☆Stephen Stills:『Carry On』(Rhino/R2534539)
ディスク1では「Travelin'」が1962年のスティルスの弾き語りのフォークソング。バッファロー・スプリングフィールドの「Everydays」はよく聴かないと若干ピアノが大きくミックスされている。そして同じくバッファローの「Uno Mundo」は、未発表のクレジットはないが、初CD化のシングル・ヴァージョンで、アルバムでは僅かにしか聴こえないホーン・セクションが大きくフィーチャーされ、よりラテンのビートになっていて二重丸。68年の「Who Ran Away」は未発表曲だが、「Marrakesh Express」のようなスチール・ギターが入った、洒落たメロディの曲で個人的な好きな曲。「49 Reasons」は後に「49 Bye Bye」で、よりファンキーなヴァージョンだった。お馴染みの「4+20」は1969年の録音で差がまったく感じられない。「So Begins The Task」も1969年のスティルスのほぼ弾き語りのデモで後にマナサスのアルバムで使われた。「The Lee Shore」はご存じクロスビーの曲だが、スティルス個人で録音しており、『4
Way Street』でのアコースティックヴァージョンと違い、ラテンビートのロックのデモにアレンジしているのが新鮮。CSN&Yの「Carry On/Questions」は基本的な部分は同じだが、バックのエレキギターのおかずのコードワークが違う。ディスクではスティルスの1stで共演したジミ・ヘンドリックスの真骨頂を発揮したスティルスとの熱いギターバトルが残されていて「No Name Jam」は聴きものだ。1970年の「The Treasure」は、ビートもサウンドもメロディも高揚感のあるなかなかの快作で、後のマナサス・ヴァージョンよりいい。リンゴ・スターが参加した美しい「To A Flame」は、有意な差は感じられなかった。2ndのハイライトの「Change Partners」もしかり。「Do For The Other」は1971年のスティルスとSteve Fromholzのデモで後の1stに入ったがこちらはライブ。CSN&Yの「Find The Cost Of Freedom」は1971年10月3日のライブでスタジオや他のライブと比べて全く同じ。「Little Miss Bright Eyes」は1973年のデモでファンキーな感じがあり、いかにももう73年のスティルスという感じ。ディスク3と4に関しては自分で聴いて確かめてください。(佐野)
☆Beach Boys:『Surfin' 1962』(Rock Melon Music/RMMCD102)
これは果たしてブートなのか、50年の版権切れで出せるようになったものなのか、amazonで堂々と売っているビーチ・ボーイズの新譜である。内容は1961年~1962年に録音した音源ばかり。
ディスクは2枚に分かれていて、1枚はモノの『Surfin' Safari』と、「Surfin'」のAriola Version、Kenny & The Cadets、Racheal & The Revolvers、Bob & Sheriなどが入っている。Bob & Sheriには期待を抱いたが、シングル盤起こしとは思えず少し籠ったクオリティ。オリジナル盤から撮った音は、もっとバックのギターとリズムはクリアーである。今までで一番いい音源はReal Musicの『In The Beginning』だったが、オリジナルはさらに上だ。ライブの「Mr.Moto」も入っているが20秒のみ。ディスク2は前述のアルバムのセッション集だが、オフィシャルとしては初登場。ただしビーチ・ボーイズ最高のクオリティを誇る究極のブート・シリーズ『Unsurpassed Masters1』はアルバム『Surfin' Safari』を集めたものだったが、内容は33トラック、そのうち32トラックが全てこのブートの完コピで収録されている。これはオリジナルマスターからの音源と思われるので音質は完全である。『Unsurpassed Masters1』を持っていない方はどうぞ。(佐野)
ディスクは2枚に分かれていて、1枚はモノの『Surfin' Safari』と、「Surfin'」のAriola Version、Kenny & The Cadets、Racheal & The Revolvers、Bob & Sheriなどが入っている。Bob & Sheriには期待を抱いたが、シングル盤起こしとは思えず少し籠ったクオリティ。オリジナル盤から撮った音は、もっとバックのギターとリズムはクリアーである。今までで一番いい音源はReal Musicの『In The Beginning』だったが、オリジナルはさらに上だ。ライブの「Mr.Moto」も入っているが20秒のみ。ディスク2は前述のアルバムのセッション集だが、オフィシャルとしては初登場。ただしビーチ・ボーイズ最高のクオリティを誇る究極のブート・シリーズ『Unsurpassed Masters1』はアルバム『Surfin' Safari』を集めたものだったが、内容は33トラック、そのうち32トラックが全てこのブートの完コピで収録されている。これはオリジナルマスターからの音源と思われるので音質は完全である。『Unsurpassed Masters1』を持っていない方はどうぞ。(佐野)
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