2016年4月27日水曜日

どの旅行ガイドにも載っていない八重山と宮古の全有人19島の真実の情報を網羅!行く前に干満時刻を調べてから日程を決めるなど重要ポイントを紹介。


八重山(石垣島)のオススメ

  1. 沖縄本島から450km離れていて、ビーチの人もはるかに少なくプレイベート感あり。
    お勧めは直行便。新石垣空港になって唯一直行便があったJTAも1日2便に増えたが、行きは午前便、帰りは午後便でないとはるばる来た甲斐がない。羽田655分発→石垣955分着。帰りは石垣195分発→羽田22時着で、出発日と帰宅日がフルに遊べる。
    ANAも新空港の開港とともに直行をスタートさせたが朝は610分発→石垣着920分と早いが、帰りが1510分発では早すぎる。最終日が半日しか遊べないのはもったいない。那覇乗継もあるけど面倒で、JTAより遅い時間では間に合わない。
    羽田空港の直結のP1P2駐車場は一泊最大1500円と安く、モノレールなどで往復するよりまったく疲れず安価。旅行会社のパンフについている空港近くのパーキングへの送迎プランは使う意味がないので騙されないこと(P1が近い。連絡通路が4F{パンダの絵}だが、その階のみ満車が多い)
  2. 石垣島から定期航路が6島出ていて、竹富島は130便、西表島は125便など頻繁にあり、一番遠い日本最南端の波照間島も所要60分というのが魅力。毎日1島行くのがベスト。値段は片道料金で竹富690円、西表大原1800円、西表上原2360円、波照間3090円、黒島1320円、小浜1220円、鳩間2360円。ただし3社ある船便の会社で2強の安永観光と八重山観光フェリーは連携していてフリーパス券を買えばどちらの船でも乗ることができる。フリーパス券は35800円、46800円で、波照間付は安永観光のみ発売で310000円、411000円でお得!
    もう一社の石垣島ドリーム観光はもっと安いフリーパス券を出しているが、便数が少ないので、行動が制約され、オススメできない。
    与那国は遠いので飛行機しかないが、日帰り可能(滞在6時間)。所要30分。往復料金は14400円。
  3. 石垣島より上記の離島に素晴らしいビーチがある。だからホテルは石垣港近くのホテルが安くていいし、石垣港の周りは料理店やおみやげの店がたくさんあり便利。コンビニも多い。石垣港のホテルだと夜は毎日好きなものが食べられる。特におすすめは焼肉の「やまもと」で最高級の石垣牛が格安で食べられる。超人気店なので、予約に早くに(島に着いてからでは遅い)予約しておく。(0980-83-5641)遅れると予約取り消しなので注意。石垣港から徒歩10分。リゾート立地の高級ホテルは、ホテルの中で食事するしかなく、高いだけで繁華街の石垣港へも車で行かなければならず(飲めない)楽しみがないのでやめるべき。石垣島は空港と港のタクシー(シャトルバスもある)だけでレンタカーは島内観光で一日使えばよく、滞在期間中全日レンタカーは不要。レンタカーは大手は避け、石垣島パシフィックレンタカーだとホテル配車、乗り捨てOKで、離島案橋なら追加料金はかからずおまけに安い。
  4. 平田観光などで行っている1日観光プランは割高なのでやめること。船の便はいいし、離島と言ってもレンタサイクル(最近は電動もあり)、レンタカーが港にあるので、不便なことはなく十分に楽しめる、(離島でのレンタカーは予約しておくこと。1日燃料費込みで5000円くらい)
  5. 旅行代金は、会社によっても、また同じ会社のものであっても値段が大幅に違うので徹底的に比べること。ここ最近はJALパックがベストだった。JTBでも3か月単位で遅く出るパンフレットに安いものがある。自分の場合どこの会社のパンフも扱う東急デコプラザの店員に一番安いJTA直行便のプランを探してもらうよう頼んでいた。20日前まではキャンセル料が取られないので、もっと安いのが見つかった場合は切り替えてもらっていた。
  6. 海へ到着する時間が干潮だと、干上がっていて美しい景色が台無し。気象庁のHPの干満時間で石垣(宮古はないがほぼ同じ時刻)の干潮、満潮の時間が分かる。超重要です!夕方に干潮時間が来ている日程がベスト。干潮の前後1時間(計2時間)のリーフ内は干上がるので、昼に当たった時はそこを昼食や移動に当てる。例えば朝、離島ビーチに到着できるのは9時過ぎぐらいだがその頃から干潮だとガッカリなのでそういう日程は選ばない。到着時刻から計算する。そしてできれば満月・新月は干満の差が大きいので避けた方がいい。気象庁のHPにはその表記もあります。
  7. 必ず持って行った方がいいのは、マリンシューズ。ビーチサンダルだと珊瑚のカケラで足が痛いし足を切る場合もあるので、ビーチに行くのは必ずマリンシューズで。amazonで、2000円以下で買えます。
  8. 八重山のガイドブックは地元の南山舎が発行している「やえやまガイドブック」が文句なし。amazon1296円。空港で「石垣島タウンガイド」(他の離島も載っている)などが無料で置いてあるのでいちおう持っていく。上記の本で十分だが。
  9. ベストシーズンは沖縄の梅雨が明け、小学校の夏休みが始まる前で中高は試験がある6月下旬から720日前。大学の試験日はもう少し遅い事が多いが前述の日程でパックツアーの値段は決まる。①子供が行けないのでツアー価格(往復航空券+ホテルのみ)が非常に安い。②この時期は台風もあまりこない。ということでここが狙い目。
     

A:石垣島

石垣島は、翡翠色の海できれいだが、これ!といったビーチはない。

☆川平湾…上から見た景色はきれいだが、泳げず、真珠養殖用のネットが興ざめ。グラスボートは無駄。行かなくてもいいし、行っても1時間も見れば十分。

☆玉取崎展望台…ここは美しく、石垣島で一番細いところで300mしか幅がない。右に太平洋、東に東シナ海が一望でき、天気が良ければおすすめ。


☆平久保崎…石垣島最北端のここもきれいで景勝地として知られる。

☆明石集落のビーチ…玉取崎から平久保崎へ行く道を「明石」の方へ右折した突き当たりに売店があり、その向かいが駐車場。そこからさらに歩いてジャングルのような小道を抜けると出てくる。人がいても一人いるかいないか。更衣する場所はないのでぼうっとしている。ただしヒマだったらという程度のもの。

※このくらいで、その他のビーチはオススメしない。米原ビーチは珊瑚の群落があるらしいがはるか沖で見つからないし魚がいない。石垣島サンセットビーチはハブクラゲ用のネットで景観が台無し。底地ビーチは超浅瀬で干潮は干潟に、マエザトビーチは白砂を持ってきた人工ビーチだったりとイマイチである。ヤエヤマヤシ群落はつまらず、カヌー、カヤックなどははるかに雄大な西表島でやるべき。パンフの1日オススメコースはつまらないので無視。

※トータルで見て石垣島は宿泊と夕食の滞在拠点で十分。毎日石垣港近くのホテルから船で離島へ行きましょう。特に石垣港出発で新城島(パナリ)往復のツアーは最高のクルージングが楽しめる。八重山の海で一番美しい黒島沖などでシュノーケリングは最高。新城島の項を参照のこと。

 

B:竹富島

石垣港から所有10分で130往復と超便利。ここは平たんな島なのでレンタサイクルがオススメ。竹富港でたくさん業者が待ち構えている。自転車に鍵がないのがいい。(島から出て行けないから盗まれないし、鍵を無くす心配もない)

☆コンドイビーチ…なんといっても八重山でニシハマに次ぐ美しいビーチ。リーフが遠く遠浅でずっと先まで行ける。更衣室、トイレ、ビーチパラソルあり。干潮になると砂浜の海草が見えて美しくなくなるので注意。ただしまったくの干潟にはならないのがミソ。小さなお子さんを連れて行くのはベストのビーチだろう。人気があるビーチなので40人程度の人は来ている。ただし白浜でサンゴがないので魚はほとんどいない。シュノーケリングのセットは不要。

★ここで絶対のオススメ!…隣のカイジ浜(星砂の浜)には浜伝いに10数分で歩いていけます。右に美しい翡翠色のビーチを眺め、東には濃い緑のモンパやアダンの木とハイビスカス。その最高の風景を独り占めできます。(歩いて行く人はほとんどいない)星砂の浜には小さな売店があり、何匹も猫が寝ているので、猫好きにもたまらない。星砂はかなり取りつくされて集めるまでは難しい。

 

☆竹富集落…沖縄で唯一残っているという赤瓦の民家と白いサンゴをしきつめた道とのコントラストが美しい。この集落を、水牛車で回るプランがポピュラーだが、思ったほど面白いものではない。自転車で回った方がいい。(ちょっとこぎづらいが)展望台は一人しか登れず狭いし、行列していたらやめた方がいい。

☆西桟橋…きれいなことはきれい。時間が余ったら行ってみる程度。

※コンドイビーチがメインで、竹富集落を自転車で回ればいいだけなので、半日で十分。初日午後とかオススメ。最近星野リゾートの高級リゾートがここにも進出している…。

 

C:西表島

面積は沖縄本島につぐ広さなのに、島の90%はジャングルで、人口は2000人程度。周遊道路はないが道は整備されている。行先は大原港と上原港と2つあり、両方合わせて125往復(大原18便、上原7便。所要40分)あり。(下記のプランはみな上原港)

オススメは二つで、海のシュノーケリングと川でのカヌー&トレッキング。

☆海でのシュノーケリング…一番のお勧めは上原港(西表には大原港と2つ港がある)から出る「しげた丸」。陸路ではいけない船浮集落へ上陸でき、何よりも2か所のシュノーケリングポイントのサンゴと魚影が見事。シュノーケリング付のマスクと救命胴衣、足ひれをセットで貸してくれるので何もいらない。泳げなくてもまったく安全で十分海の中の景色を楽しめる。16800円でレンタルは1000円。お弁当も美味しい。飲み物付。

「いりおもて しげた丸」で検索して、ネットで予約するのが便利。

※他にもバラス島というサンゴだけの島へ上陸するシュノーケンリングツアーも有名だが、魚影が少なくつまらない。

☆カヌー&トレッキング…西表島はマングローブの川が多く、ここをカヌーで昇るのが楽しい。流れはまったくないに等しく漕ぐのは楽。日本ではない気分を満喫できる。(シーカヤックもあるが海なので初心者はやめた方がいい)上原港へ行くと迎えの車が来て、浦内川からカヌー30分、その後ジャングルのような道を歩いてピナイサーラの滝へ行くのがポピュラー。半日コースもあり、ガイド、食事、飲み物付で、業者はたくさんいる。ちなみに自分は「いるもて荘」開催のプランに入り、その時は午前バラス島シュノーケリング、昼食は鳩間島、午後は上記のプランというのに入ったが、今はこのプランは無いもよう。(他ではやっているでしょう)でも面白かったのは午後のカヌー&ピナイサーラだったので、滝下までの34時間プランで十分だと思う。


★もうひとつのおすすめはジャングルトレッキングに特化した俗にいう「キャニオニング」。ヘルメット、防水スーツ、安全靴、ひざ当てまで完璧にレンタルセットに入っているのでまったく安心。ガイドさんがジャングルの中を案内してくれるのでもう日本では気分を満喫。行った日は雨の日だったので滝をスライダーのようにくだるキャニオニングが中止だった(恥ずかしいので中止でラッキー)が、流量の少ない川にみんなで寝そべったり、まったく飽きない。食事、飲み物も完備。特に注目は雨の日に楽しめること。海は関係なく、ジャングルの中は雨をある程度しのいでくれるので、雨に日のプランはこれしかない。自分は「西表島トレッキングツアーのぶす」で行った。ネット検索で予約。ここも上原港に迎えに来てくれる。ただし波が高いと上原港は外洋へ出るので安全な大原港だけになるが、その際はみな大原港への送迎になるので心配なし。


※「星砂の浜」は浅瀬で小さな海水魚が見られるので、最初に海の中を見た人はこれでも楽しめるが、ビーチではなく上記の海でのシュノーケリングを体験したり、ビーチで宮古島の「吉野海岸」「新城海岸」の魚影とサンゴを見たら物足りなく、きっと二度はいかないだろう。海岸にはフナムシ多し。

※仲間川から「マリウドの滝」を遠くで眺めながら「カンピレーの滝」へ行くプランもあるが、前は滝の下まで行けたマリウドへは近づけなくなってしまったのでつまらなくなった。

※観光プランには必ず入る水牛車の往復による「由布島」は、お年寄り用。施設設備は整っているので昼食で利用するくらいで十分。

※廃墟好きならレンタカーを借りる必要があるが、浦内川船着き場へ行くと「ウタラ炭坑」跡へ1キロ歩けば着く。標識あり。廃坑にガジュマルが絡み付き、天空の城ラピュタみたいな驚くべき風景が見られる。軍艦島とは違った風情がある。


 

D;波照間島

日本最南端の波照間島は、八重山1の美しいビーチ・ニシハマと、日本最南端の碑があるキラーコンテンツ。ここは唯一、高速船が外洋を多く走るので、天候が荒れると欠航になる。所要は60分。14往復、日帰りで十分だが、「八重山フリーパス」は波照間便付で使用できる。ニシハマは結構アップダウンがあるので、港で電動アシスト自転車を借りるか、レンタカーを借りる。

☆ニシハマ:港から自転車で10分ほど。坂を下ると目を見張る翡翠色と群青色のコラボレーションに誰でも言葉を失うはず。こんな美しい海にいるのはせいぜい20人ほど。プライベート感を満喫できる。朝一の便で行くのだが、パラソルのレンタルなどないので、まずは海岸まで下りて、アダンの木の下など日陰を確保すること。木陰では常に海からの風が吹いていて快適、目の前には極上の海で、海を眺めているだけでも十分癒される。サンゴがないので魚はほとんどいない。シュノーケリングのセットは不要。干潮は海底が出てくるので、避けること。更衣室とシャワー、トイレあり。

 

☆日本最南端の碑:ニシハマからは少し遠いが、ニシハマはまったく違う荒々しい断崖の海岸に、その碑はある。行政が建てたどでかい石碑と、右翼団体が建てた日の丸の碑があるが、沖縄返還前に本土の学生が建てた三角形の「日本最南端の碑」で写真を撮るのが定番。

※食事はニシハマの近くにあるペンション最南端でも食事ができるが、すぐ近くにありニシハマを見下ろせる「みんぴか」がオススメ。軽食と喫茶だが「黒糖杏仁豆腐」はサンピン茶の相性もよく絶品!(写真はみんぴかから見える景色)さらにその近くにあり、波照間で有名なオリジナルTシャツなどを売っている人気雑貨店「モンパの木」にも行くべき。1999年に初めて波照間に行った時からあった老舗。みな1時から2時半くらいまで昼休みになるので注意。

※波照間には幻の泡盛「泡波」があり、島内の店では飲めるが、350mm瓶はほぼ入手不能。ただ酒店ではミニボトルは手に入るので、おみやげにいいかも。(島内では200円ちょっとだったと思うが、島外だと1000円になっている)


 

E:黒島

黒島は八重山リピーターには人気のある島。島の多くは牧場で、一瞬北海道かと思ってしまうほど。平坦な島なので、港の貸自転車で移動は十分。18往復で所要は30分。

☆仲本海岸:ここは他のビーチと違って干潮時になるとリーフが現れて、内側がプール状態になり、シュノーケリングでそこそこ魚が見られる。シャワートイレ、ライフジャケット無料貸し出しあり。面白いのはここの商店で、店主がいない時は勝手に入ってよく、缶にお金を入れ、お釣りもそこから持っていくという、善意だけで成り立っている。日本ならでは。

☆西の浜

誰もこない美しい海。更衣室やトイレ、売店などはない。目の前の巨大な西表島などを眺めていうだけで楽しい。ウミガメの産卵地として知られる。


☆黒島研究所

飼育中のウミガメの赤ちゃんがたくさん見られる。

※時間があれば伊古桟橋へ寄ってもいいが、途中が崩れてその先へ行くのは難しい。「うんどうや」という店では要予約でヤシガニが一匹入ったヤシガニソバが1500円という超安値で食べられる。黒島沖はシュノーケリングの最高のポイントなので、黒島や石垣島などからシュノーケリングツアーが出ている。一番のオススメは石垣島からのツアー(新城島参照)

 

F:小浜島

「ちゅらさん」の舞台になった島。ここには「はいむるぶし」などの巨大リゾートなどがあり、島のいいビーチは占領されている。「はいむるぶし」は買い物や食事はできるが、南の島とは思えない別世界。島はアップダウンがきつくレンタカーが必要。ちゅらさんのロケ地めぐりとはいむるぶし等の観光客で119往復も出ている(所要30分)。島の中央には99mの大岳展望台があり、登ると与那国島以外の八重山の全ての島を見ることができる。

 

G:新城島(パナリ)

この島は上地島と下地島の2つがあり、干潮時は歩いて渡れるという。上地島には定住者が10人ほど。全島が牧場の下地島は牧場管理の人が僅かに住んでいる。それぞれの島の出身者が運営する会社がパナリツアーを運営しているので、石垣島から出るツアーで、下地島行きは上地観光、上地島行はマリンポイントを使ってシュノーケリングをした。定期便はない。

★どちらのツアーも、石垣島から高速船ではない船で新城島へ渡るので、波を切る音だけを聞きながら船の屋上へ上がって360度の八重山の海のパノラマを堪能できる。石垣島と西表島の間の石西礁湖という世界最大級の珊瑚礁地帯の海なので見渡す限り翡翠色の海が広がり、前後左右に様々な島が姿を見せ、「八重山」という言葉を実感できる。この行き来のクルージングだけでツアーに参加した価値十分。マリンポイントのツアーだが、午後は黒島沖のシュノーケリングポイントに連れて行ってくれるがここの海の美しさは極上。海の中も素晴らしい。

 

★なお上地島は「神の島」で、島内は島民の人が案内してくれるが、神社は撮影できず、鳥居の中へも入れない場所がある。ここの住民が信じる豊年祭には「アカマタ・クロマタ」の神が現れ3日間儀式が続くが、その時だけ島の出身者数百人が島にチャーター便で訪れ、島民でないものは何人も入ることができない。昔隠れて潜入したTV局はカメラを壊され袋叩きにされて追い返されたという。アカマタ・クロマタの神が現れる同じ豊年祭は西表島の古見、小浜島、石垣島の宮良だけで行われるが、時期や場所など秘密となっている。

★ただ、石垣島の宮良の豊年祭だけは、石垣市役所に電話をすれば日程を教えてくれ(ただしあらゆるガイドブックにはその存在すら紹介されていない)、その2日目に「アカマタ・クロマタ」が現れるので、「撮影・録音・携帯電話絶対禁止」の大きな看板が目につくが、来場者駐車場の看板が出ていて、そこへ停めて、会場の広場を国道にある商店の人に聞いて見ることができた。日が暮れてほぼシルエットだけになる頃、多くの伴にひきつられてアタマタ・クロマタの2神がやってくる。体は草で覆われ、それぞれ赤と黒の奇怪な仮面を付けているが眼だけが夜光貝の反射でキラキラ光っている。姿は実に大きく2.5mはある。2神が入ると村民がみな声を限りに歌を歌い踊り続け、2神も跳ねまわる。この荘厳さは言葉にできないほど。歌の意味は一切分からないが(同じ石垣島の人も、宮良の人は歌の意味など一切おしえてくれないと言っていた)感動で涙が出るほど。その後2神は村民の家を回って歩くが、2神を守るシンカという人達に、通り道に立っているとしかられてどかされる。警察も来て国道沿いの家に来るときは信号も止まり、街灯も消える。ともかく素晴らしい体験を得られるので、何度も行く八重山リピーターになったら一度は見て欲しい。時期は7月の後半のどこかであることが多い。宮良以外では「アカマタ・クロマタ」はほぼ見ることが不可能。

 

H:鳩間島

13往復所要40分で行ける。小さな島で、港近辺の海は実にきれいだった。島の中央に立つ鳩間島灯台へ行ったが、回りに木が茂り、眺望は良くなかった。数時間しかいなかったのでそれ以外の情報は分からず。

 

I;カヤマ島

小浜島の近くの島で、三和トラベルに申し込んで島へ行ける。港の前の浅瀬で遊ぶのだが、島内には野生のウサギが数百匹いてそれが楽しい。

 

J:与那国島

日本最西端、国境の島の与那国島は遠いので船ではなく石垣空港から飛行機で30分。日帰りが可能。島は起伏に富んでいるので必ずレンタカーが必要。見どころは多く、行く価値は十分。

☆日本最西端の碑…与那国までくる観光客は少なく、めったに他の観光客に合わないが、まさに国境。100㎞先に台湾があるのだ。(東京までは2000km)気流の関係で台湾が見られるのは年に数回だけだそうだが、巨大な島なので、見えるときは120度に渡って台湾の高山が見えるのだという。

☆海底遺跡…海の中に階段や神殿の後のようなものが見られ、海底遺跡か自然現象か論争されているダイバー憧れのスポット。しかし最近はシュノーケリングツアーも出ていて「もすらのたまご」という2時間ほどのツアーに入って、マスクの下に海底遺跡を見られた。海流が早いので、一列になって絶対離れてはいけないと指示される。ダイバーも上級者でないと流される。


Dr.コトー診療所…あのTVの大人気シリーズ「Dr.コトー診療所」のロケセットが与那国町の管理で比川浜に残されている。300円払って中へ入れるが、テレビを見ていた人には感動のセットがそのまま見られる。建物の上にはちゃんとTVと同じ「Dr.コトー診療所」の旗が立っていて、入り口にはコトー先生が乗っていた自転車もちゃんと置いてある。


☆ティンダハナタ…祖納集落と美しいナンタ浜を見渡せる巨大な岩。通常ルートは岩の中腹を削ったコースだが、「もすらのたまご」の人に国道から牧場へ行く道を行くとこの岩の上が牧場になっているのでさらなる絶景が見られると聞いて行ってみた。手すりなどないが見事な絶景が眼下に広がる。

☆立神岩…島の東の展望台から海から飛び出た巨大で奇怪な岩が見られる。与那国島のシンボルのひとつ。

※島の東には東崎があり灯台があるが、草原と思いきや馬のフンだらけで注意。行ってもたいした景色ではない。悲しい伝説がある久部良バリとかもつまらない。島のあちこちにいる小さな馬は与那国馬で日本に8種いる在来馬のひとつ。おみやげは祖納のonemahinaTシャツやトレーナーのセンスがいい。

 

 

宮古(宮古諸島)のオススメ

  1. 沖縄本島から250km離れていて、ビーチの人も八重山より少なくプレイベートあり。
    お勧めは直行便。JTA(JAL)便しかなく、羽田655分発→宮古950分着。帰りは宮古1940分発→羽田2225分着で、出発日と帰宅日がフルに遊べる。
    ANAは那覇乗継しかなく、時間はかかるし面倒なのでパス。
  2. 羽田空港の直結のP1P2駐車場は一泊最大1500円と安く、モノレールなどで往復するよりまったく疲れず安価。旅行会社のパンフについている空港近くのパーキングへの送迎プランは使う意味がないので騙されないこと。(P1が近い。連絡通路が4F{パンダの絵}だが、この階は満車が多い)
  3. 宮古島は池間島、来間島が大橋でつながっており、珊瑚礁の海の橋を走るのは最高。2015年に日本最長の無料橋(3540m)になる伊良部大橋が開通、伊良部島と隣接する下地島も車で行けるので5つの島がレンタカーで回れてしまう。レンタカーは会社によって料金が違い、リッターカーで十分なので、最安を選ぶ。独立系のフジレンタカーをよく使っていた。こういう小さい独立系のレンタカー会社は大手レンタカー会社より23割安く、また傷の確認とかがうるさくない。
    宮古と石垣の間に浮かぶ多良間島は遠いので飛行機しかないが、日帰り可能(滞在5時間35)。所要25分。往復料金は11200円。
    多良間の沖に浮かぶ一家族だけ住む水納島(沖縄本島近くの島と同名なので注意)は、住人の宮国さんに予約をして宮国さんの船で往復してもらう。12名までで往復30000円と高いが、一泊すれば最高の離島気分を満喫できる。
  4. 宮古島は石垣島と違って、宮古島内に最高のビーチがひしめいている。高級リゾートも多いが、高い上にホテルの中だけの食事なので高く付く。よって宮古島の中心部の平良近くのホテルがオススメ。個人的に気に入っているのがホテルサザンコースト宮古島。隣はコンビニで平良の飲食店街の西里までタクシーの基本料金で行ける。西里は、石垣港の周りのようには栄えていないが、土産店は集中している。「なみ吉」という居酒屋によく行っていた。ソーミンチャンプルーは絶品。(人気があるので予約して行った)
  5. 旅行代金は、会社によっても、また同じ会社のものであっても値段が大幅に違うので徹底的に比べること。ここ最近はJALパックがベストだった。JTBでも3か月単位で遅く出るパンフレットに安いものがある。どこの会社のパンフも扱う東急デコプラザの店員に一番安いJTA直行便のプランを探してもらうよう頼んでいた。20日前まではキャンセル料が取られないので、もっと安いのが見つかった場合は切り替えてもらっていた。
  6. 海へ到着する時間が干潮だと、干上がっていて美しい景色が台無し。気象庁のHPの干満時間で石垣(宮古はないがほぼ同じ時刻)の干潮、満潮の時間が分かる。超重要です!夕方に干潮時間が来ている日程がベスト。干潮の前後1時間(計2時間)のリーフ内は干上がるので、昼に当たった時はそこを昼食や移動に当てる。例えば朝、離島ビーチに到着できるのは9時過ぎぐらいだがその頃から干潮だとガッカリなのでそういう日程は選ばない。到着時刻から計算する。そしてできれば満月・新月は干満の差が大きいので避けた方がいい。気象庁のHPにはその表記もあります。
  7. 必ず持って行った方がいいのは、マリンシューズ。ビーチサンダルだと珊瑚のカケラで足が痛いし足を切る場合もあるので、ビーチに行くのは必ずマリンシューズで。amazonで、2000円以下で買えます。
  8. 宮古の事前のガイドブックはまっぷるか、るるぶの「石垣・西表・宮古」がまあ適当。ただしどの本も圧倒的に宮古のページ数が少ないのが不満。空港で「宮古島タウンガイド」が無料で置いてあるので地図がわりに一番便利なので持っていく。
  9. ベストシーズンは沖縄の梅雨が明け、小学校の夏休みが始まる前で中高は試験がある6月下旬から720日前。大学の試験日はもう少し遅い事が多いが前述の日程でパックツアーの値段は決まる。①子供が行けないのでツアー価格(往復航空券+ホテルのみ)が非常に安い。②この時期は台風もあまりこない。ということでここが狙い目。
  10. デジカメ・ビデオカメラを持って行ったが充電器を忘れた…というときはベスト電器で、500円で充電してくれる。非常に助かる。
     

A:宮古島

宮古島のビーチは、日本ビーチベスト103か所入り全ての島で最高の数。特にインパクトが強いのは「吉野海岸」。急坂の下にあるので、駐車料金500円を払うと、ビーチまでの送迎をしてくれる。更衣室、シャワーが利用でき、シュノーケリングセットやパラソル(ビーチに設置済み)のレンタルも完備。このビーチが凄いのは、リーフ内の珊瑚が発達していて、小さなカラフルな海水魚だけでなく、大型のブダイなども悠々と泳いでいて、リーフ内でこんなに魚が見られるビーチは他にない。ただし、満潮の時は一瞬足が付かない場所があるので、泳げない人はライフジャケットを借りること。続いて魚がいるのは隣の「新城海岸」。ここも急坂だが、車で海岸まで入れる。無料(というか有料は吉野海岸だけ)。更衣室、シャワー、売店、レンタル完備。吉野海岸ほどではないが珊瑚が発達し、多くの魚や大型のダツまで悠々と泳いでいる。この2か所のようなビーチは八重山には存在しない。

美しい砂浜が続くビーチは与那覇前浜。宮古東急リゾートのアクティビティが利用できるのでバナナボートとか乗ってもいいかも(ビジター料金は高め)。珊瑚の海ではないので、魚はいない。他に人気があるのは砂山ビーチ。砂丘のような白砂の山を上がると、今度は急坂となり下に巨大なアーチ形の岩がそびえビジュアルが見事。泳ぐのはむかない。(よく事故がある)その他行ってみる価値があるのは東平安名崎。宮古島の下にしっぽのように飛び出た岬で両側が海。突端に灯台があって上まで登れる。その逆の宮古島の真上に位置する西平安名崎は、風力発電のタワーが並び、海の向こうには池間大橋が一望できる。

※西里の近くの雑工雑空(ざくざく)いう雑貨屋はオリジナルのものが多く行く価値あり。

池間島の沖に日本最大の珊瑚礁群「八重千瀬」(やびじ)があり、そこへ行くツアープランが宮古島や池間島からいくつも出ているが、期待したほどではなかった。

 

 

B;池間島

宮古島の上にあり、池間大橋で渡れる。渡った先の右にある軽食の店は、3階まで上がると景色が最高。屋根がある2階で美しい宮古の海を見ながら軽食をするのが定番。ここでしか食べられない紅イモ餅は極上。またこの店の横から池間島の海岸へ降りていけるので、下から見上げる池間大橋など、歩く価値あり。池間島は周遊道路があるが小さい島なのであっという間に一周してしまう。道路の途中に2台程度車を止められる窪みがあり、そこへ停めるとロープで降りていくビーチ(高さがないので怖くない)がある。奥までいくとほぼプライベートビーチが現れる。ただしオススメするほどではない。


 

C;来間島

宮古島の下にあり、来間大橋で渡れる。ここの景色は展望台から見るのがベスト。竜宮城展望台という所まで行かなくても手前の展望台で十分。この島は周遊道路がなく小さな標識を頼りに長間浜というビーチがある。魚はいるが小さいし、波もある程度あるので、オススメではない。


 

D;伊良部島

人口6000人の大きな島が伊良部大橋で結ばれた。ここには弧を描いた白砂のビーチである「渡口の浜」と、沖に巨岩が並ぶ「佐和田の浜」が有名。ざっと眺めるだけで、10m程度の橋で知らぬ間に渡ってしまう下地島へ。

※伊良部で絶対買うべきは「うず巻きサンド」。渦巻のパンの間にバタークリームとザラメの砂糖がジャリジャリ入っているが、超美味しい。宮古島で作っているものは中身が少なくダメ。伊良部島の「まるそう」のものが最高で一度食べたらメチャクチャはまる。(宮古空港売店が「まるそう」のうずまきパンを一番入手しやすい。伊良部島では逆に買い占められてない場合が多い)


 

E:下地島

知らぬ間に入っている下地島の目玉は、下地島空港突端にあるビーチ。ここの海の色の美しさは宮古・八重山でベスト3に入る。ここはかつてJAL,ANAが訓練飛行に使っていて、この美しいビーチの真上を巨大な旅客機が次々と通っていき、DVDが何枚も出るほどの人気スポットだった。しかしJALANAもフライトシュミュレーターに切り替え撤退したので、もう旅客機の飛ぶ姿は見られない。海保とRACのプロペラ機がたまに訓練をしているだけ(3000mもある滑走路があるのに訓練用にしか使っていなかった)ただ飛行機がなくても海を眺めているだけでも十分。標識はないが、佐和田の浜を右に見ながら進むと空港の柵を沿う道路を走って到着する。他には「通り池」という2つの大きな穴のような池がある場所があり、時間があったら行ってみるといい。池は海ともつながっているらしい。他に海好きには「中の島」という岩場に近いビーチがあり、魚影が濃いと人気。駐車場も何もないので路上駐車が並んでいるので分かる。ただしこの下地島、例の星野リゾートが金持ち相手に高級リゾートを計画して土地を買っており、下地島空港には海外からのプライベートジェット誘致など計画しているとか…。気味の悪い話だ。

 

 

F:大神島

島尻から15便船便がある。所要15分で往復たったの670円。島全体が神の島で立ち入り禁止が多く、標高75mの遠見台で宮古の海を見渡したら、後は海岸脇で休むかシュノーケリングするしかない。宿泊施設は無く、自販機はある。食堂も一軒あるそうだ。島の人である船員さんが、バギーで色々案内してくれ非常に親切だった。

 

G:多良間島

宮古空港から飛行機で、25分で渡れ、日帰りできるが、ここまで来る観光客はほとんどいない。人口は1400人ほどで八重山の離島よりはるかに人口は多いが、目玉になるものがないのが原因。取り上げられる時は国の重要無形民俗文化財の「八月踊り」のみ。しかしここには絶対にオススメの最高のビーチがある。事前に予約して空港でレンタカーを借り、周遊道路にある「ふるさと海浜公園」へ行く。ここには更衣室とシャワーがあるのでそこで着替え、目の前のビーチも見事なのでそこでも十分だが、さらに先にある沖縄電力の風力発電が目印となる場所に自販機があり、そこの反対側の海へ続くうっそうとした小道に入っていくと駐車できるスペースがあり、そこから「ウカバ」というビーチに出られる。標識はない。ここは白砂の海岸が延々と続き、リーフははるか彼方で、150mくらい沖へ行くと少しリーフ内で深い場所があり、カラフルな魚が見られる。しかしウカバの素晴らしさは海岸からみる見渡す限りの翡翠色の海にある。今まで3回行ったが、観光客が来たのは1回(それも一人)だけ。完全なプライベートビーチだ。食事は島に一か所だけCOOP2軒あるので、そこで弁当や飲み物を買っておくといい。ウカバで過ごし、先のふるさと海浜公園で着替えて帰ればそれで十分。他に島の見どころはない。

 

 

H;水納島(混同しないため宮古水納島と呼んでいる場合もある)

宮国さん一家3人だけが島全体を牧場にして住んでいる究極の離島。昔は140人ほど住んでいた時期もあったという。宮国さんに直接電話(0980-79-2773)して予約を入れると多良間空港で待っていてくれる。島へ渡って日帰りで宮古まで戻るのは至難の業なので、水納島で宿泊するのが一般。113000円で、テレビから冷蔵庫、キッチン、風呂まで揃ったコテージを貸してくれる。ただし自炊なので、まずは宮国さんが多良間のCOOPに連れて行ってくれるので必要な食べ物と飲料を買い込んで、宮国さんの船に乗って約20分で到着。船は往復で12人まで往復3万円。(1人でも12人でも同じ金額)島は広大な白砂のビーチに囲まれ、時間によってはウミガメが集まっているスポットがあり、広大なリーフ内で、完全プライベートで楽しめる。人工的な音は何もなく、聞こえるのは風の音と、リーフ内の小さな波の音だけ。何もないがそこに全てがある。夜は宮国さん一家がオトーリ(宮古島独特のお酒の飲み方)に誘ってくれ、宮国家でゆんたく。帰りは宮古行きの飛行機の時間に合わせて空港まで送ってくれる。最高の贅沢を味わえる離島かもしれない。

  

 

(Text by 佐野邦彦)

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