2002年6月14日金曜日

☆Jan & Dean:『Take Brian Surfin'』(東芝EMI/66038)

個人的には今回のリイシューの中で最も素晴らしいと思える企画がこのジャン&ディーンのコンピレーションだ。
というのはビーチボーイズ、ブライアンと密接に関係していたジャン&ディーンのナンバーを、「ブライアンの書き下ろし(ブライアンがバックコーラスに参加も含まれている)」、「ビーチボーイズがバックに参加」という我々が最も注目するポイントできれいにまとめられていたからだ。
まず「Songs written by Brian Wilson」は13曲。 "Surf City" から "Vegetables" まで、96年のコンピにひっそりと収録されていた "Gonna Hustle You" の歌詞違い "When Summer Comes" もしっかり収められていた。
ただひとつだけ残念なのは "Dead Man's Curve" がブライアンがバックコーラスに参加していたアルバム・ヴァージョンではなく、ジャン&ディーンのコーラスに差し替えられたシングル・ヴァージョンだった事。
ビーチボーイズがバックコーラスと演奏も担当した「Jan & Dean with The Beach Boys」の "Surfin' Safari" , "Surfin'" , "Little Deuce Coupe" の3曲は、ビーチボーイズの別ヴァージョンを聴いているようで楽しい。
その他では「Jan & Dean sing Brian's Favorites」,「Jan Berry conducted Brian's songs」,「Live:Jan & Dean sings Brian's songs」という視点で13曲が収められ、計29トラック、今まで冒頭の2つのポイントでもアルバム9枚が必要だったのでこれはリーズナブルだ。
(佐野)

テイク・ブライアン・サーフィン



0 件のコメント:

コメントを投稿