1999年6月28日月曜日

☆Beach Boys: The Lost Concert(ワーナー/AMBY8002)DVD

1964年の絶頂期のビーチボーイズの貴重なスタジオ・ライブの映像が、めでたく日本でもDVD化(ビデオも同時発売)された。これは1964年3月14日のNBCのTVスタジオ・バーバンクでのもので、曲目は“Fun Fun Fun”“Long Tall Texan”“Little Deuce Coupe”“Surfer Girl”“Surfin' USA”“Shut Down”“In My Room”“Papa-Oow-Mow-Mow”“Hawaii”の9曲。僅か20数分の映像だが、余計なメンバーや関係者のコメントなど一切挿入せずに入場から退場までノーカットで収録しているので、ファンにはこたえられない内容になっている。歌も演奏も予想を上回り文句なし、スリリングな“Fun Fun Fun”や、ブライアンの迫力あるヴォーカルが聴きものの“Papa-Oow-Mow-Mow”、美しいハーモニーが味わえる“Surfer Girl”“In My Room”、お得意のメンバー紹介が楽しい“Little Deuce Coupe”、個人的に嬉しい収録の“Hawaii”など、その密度は十分だ。日本盤のみボーナス映像に「The Girls On The Beach」「How To Stuff Wild Bikini」「T.A.M.I.」の予告編がされ、「T.A.M.I.」ではビーチ・ボーイズの演奏シーンが僅かにあり、映画2編ではレスリー・ゴーア、アネットが歌うシーンが見られるので、これも注目。
(佐野/Special thanks to 伊藤 博道)


1999年5月22日土曜日

☆Zombies: Begin Here(Big Beat/191)

あの「Zombie Heaven」をリリースしたBig Beatが、「Odessey And Oracle」に続いてオリジナル・アルバムの復刻第2弾をリリースいた。内容はゾンビーズのデビュー・アルバムだが、もう「Zombie Heaven」ですべての音源が発掘されたのだから必要ない、と思ってはいけない。やはりここでも“Sticks And Stones”“It's Alright With Me”の別テイク、“I Know She Will”“I'll Keep Trying”のデモという計4曲の完全未発表音源が含まれていた。Big Beatのせこい販売戦略に載せられて、結局また買ってしまう自分が哀しい。(佐野)
Begin Here: The Complete Decca Mono Recordings 1964-1967

☆Kinks: Low Budget(ビクター/60699)☆Kinks: One For The Road(ビクター/60700)☆Kinks: Give The People What They Want(ビクター/60701)☆Kinks: State Of Confusion(ビクター/60702)☆Kinks: Word Of Mouth(ビクター/60703)




 アメリカや日本でのキンクスの人気面での頂点とも言えるアリスタの最盛期が一気にリリースされた。ストレートでこれぞロックンロールというヘヴィなナンバーのオンパレードは圧巻だ。ここではボーナストラックのみ紹介しよう。まず「Low Budget」には“A Gallon Of Gas”のUSシングル・ヴァージョン、12インチシングルでリリースされた2分以上長い“Superman”のDisco Mix Extended Edit、そして未発表だった1分以上長い“Catch Me Now I'm Falling”のOriginal Extended Editが収められた。“Catch Me~”にはサックスがフィーチャーされたヴォーカル・パートがある。次に「State Of Confusion」。ここにはこのカセットがリリースされた時にジャケットにクレジットがありながら実際には収められていなかった未発表曲“Once A Chief”が嬉しい初登場。ソリッドなロック・ナンバーで出来はいい。またそのカセットにのみプラスされていた“Long Distance”と“Noise”も収められた。“Noise”は初CD化。さらに未発表とクレジットされているが実は12インチシングルに収められていた30秒近く長い“Don't Forget To Dance”のOriginal Extended Editも収録。そして「Word Of Mouth」には12インチ・シングルのみ収録されていたエンディングが1分近く長い“Good Day”のExtended Edit、それに未発表のこれも1分近く長い“Summer's Gone”のExtended Editが収められた。こちらもエンディングが明らかに違う。付け加えておくと「One For The Road」は前のCD化の際にカットされてしまっていた“20th Century Man”がめでたく復帰した完全盤である。どういう訳か12インチシングルの音源では“Low Budget”“Come Dancing”“Noise”の3つのExtended Versionが収められず、“Mussive Reductions”のOriginal Single Version、“Father Christmas”も外された。毎回何かが外れているが、これらはいったいどうなるのか、今後に期待するしかない。(佐野)
ロウ・バジェット+3One for the RoadGive the People What They WantState of ConfusionWord of Mouth