2025年7月27日日曜日

『ザ・ビーチ・ボーイズ・アンソロジー』(レコード・コレクターズ増刊号)

 ブライアン・ウィルソンの突然の訃報から1ヶ月半ほど経ったが、深い悲しみから脱していないファンは多いだろう。 
 弊サイトの前進である定期誌VANDAでは、その音楽的功績を多く取り上げ、『ザ・ビーチ・ボーイズ・コンプリート』(revised edition 2012年、2001年、1998年)として3回に渡って書籍化してきた。主監修を担当したVANDA誌及び弊サイト創設者の故佐野邦彦氏と、同書籍の編集で中心となったザ・ビーチ・ボーイズ研究家(BBFUN会長)の鰐部知範氏は、他の商業音楽誌への寄稿も多く、ミュージック・マガジン社の『レコード・コレクターズ』誌(1982年~)への記事は知られている。

 そんなレコード・コレクターズ誌からブライアン・ウィルソン追悼として、両氏の過去記事を含んだ増刊号『ザ・ビーチ・ボーイズ・アンソロジー』が、7月22日に発売されたので紹介する。
 日本ではブライアンとザ・ビーチ・ボーイズ研究の第一人者である、音楽評論家の萩原健太氏をはじめ、多くのライター陣によりベスト・ソングズや、『Pet Sounds』(1966年)のレコーディング・セッションの膨大な未発表トラックを収録した4枚組CD ボックスセット、『The Pet Sounds Sessions』(1997年)のリリースに合わせた特集など貴重な過去記事も多く、ファンにとっては必携の一冊となってるので、弊サイト読者も入手して読んでみて欲しい。 


追悼 ブライアン・ウィルソン
6月11日に82歳で亡くなったブライアン・ウィルソン。
彼はザ・ビーチ・ボーイズのメンバーとして、メイン・ソングライター、プロデューサーとして、多くの名曲・名盤を生み出してきました。
そんな伝説的な存在であるブライアンを追悼し、功績をたどる増刊を緊急出版します。
サーフ・ミュージックで人気を博した初期から、『ペット・サウンズ』(1966年)や当時は完成しなかった『スマイル』、そして2000年代以降の積極的な活動まで、『レコード・コレクターズ』が掲載してきたビーチ・ボーイズおよびブライアンの特集を再録、集成した決定版です。

主な収録記事
◆特集 ビーチ・ボーイズ・ベスト・ソングズ100[2016年7月号]
 ── 執筆陣25名の投票によって選ばれた至高の100曲
◆特集 ペット・サウンズ[1997年12月号]
◆特集 ビーチ・ボーイズ/スマイル[2004年11月号]
 ── ブライアンが完成させた伝説の未発表アルバム
◆特集 ビーチ・ボーイズ『スマイル』[2011年12月号]
 ── バンド名義で発売された『スマイル』
◆特集 ブライアン・ウィルソン[1999年7月号]
◆ビーチ・ボーイズ・ディスコグラフィー[2004年11月号]
◆ブライアン・ウィルソン オリジナル・アルバム・ガイド[1999年7月号]
◆『ホーソーン、カリフォルニア〜伝説が生まれた場所(レア・トラックス)』
 [2001年8月号]
◆ブライアン・ウィルソン・インタヴュー──『スマイルDVD』[2005年8月号]
◆『ペット・サウンズ』40周年記念企画盤[2006年11月号]
◆ブライアン・ウィルソン・インタヴュー──『ラッキー・オールド・サン』
 [2008年10月号]
◆ビーチ・ボーイズ『ゴッド・メイド・ザ・ラジオ』[2012年7月号]
◆ビーチ・ボーイズ『カリフォルニアの夢』[2013年10月号]
◆『ビーチ・ボーイズ・パーティ』[2016年4月号]
◆『フィール・フロウズ〜サンフラワー&サーフズ・アップ・セッションズ1969-1971』[2021年8月号]
◆『1967〜サンシャイン・トゥモロウ』[2017年9月号
◆ブライアン・ウィルソン『アット・マイ・ピアノ』[2021年12月号]
◆『セイル・オン・セイラー1972』[2022年12月号] 

『ザ・ビーチ・ボーイズ・アンソロジー』 
定価2860円(本体2600円)
A5判336ページ
レコード・コレクターズ7月増刊号

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