2017年11月12日日曜日

WebVANDA執筆陣への参加に際して・平川雄一

度々WebVANDAにて拙バンド、ザ・ペンフレンドクラブの新譜レビューやインタビューを掲載して頂いた身であるが、この度、当サイトの執筆者として参加する運びとなったことは、まさに光栄至極だ。

故・佐野邦彦氏とはFacebook上での交流から始まり、ザ・ペンフレンドクラブ新譜発売の際に推薦文を依頼、寄稿して頂く、という間柄だった。
毎回、病床にも関わらず改行無しのビッチリと文字で埋められた推薦文を賜るにつけ、そのバイタリティーに驚いたものだった。

佐野氏に来年発売予定の新譜のライナーノーツを依頼した。アルバムはソフトロック色の強いものであるため、「佐野さんしかいない」と。

推薦文に引き続き、またも私からの不躾なライナー執筆依頼。幸い佐野氏には喜んでは頂けたが、闘病生活での不自由さ故、全面的な執筆は固辞された。形として残るためか、佐野氏の責任感を感じた。そして「2か月先の体調も見えない状況なのでサブとして曲解説のみ承る、原稿料はいらない」と仰ってくれた。

そのメールでのやり取りの翌日に佐野氏は逝去された。

2017年11月5日、都内斎場
佐野氏との最初で最後の直接の対面となった。気丈に振る舞う奥様、頼もしい息子さん御兄弟、そして先立った息子の体をいつまでも優しくさするお母様の姿。斎場では佐野氏が最後にライナーを執筆されたジグソーが流れていた。

ご家族、ご友人、関係者と一緒に棺に別れ花を入れ、火葬場にも参列、周りの勧めでお骨を骨壺に入れさせてもらった。1997年の佐野氏が編纂された「ザ・ビーチ・ボーイズ・コンプリート」をボロボロになるまで読んだ20年前のあの日。まさかこんな日が訪れるとは夢想だにしなかった。

その時、WebVANDAのウチタカヒデ氏、VANDA関係者の方々とも合流し、その後、執筆者として招待された次第だ。

ザ・ペンフレンドクラブの平川雄一として、一音楽ファンとして、私らしく執筆していければと思う。

以後よろしく願いします。

平川雄一

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