2017年4月23日日曜日

ウワノソラの桶田知道がソロ・アルバムをリリース


















2014年にインディーズ・レーベルからデビューしたウワノソラのメンバー、桶田知道が5月31日にソロ・アルバム『丁酉目録(ていゆうもくろく) 』をリリースする。
同バンドからは、2015年にいえもとめぐみと角谷博栄が別ユニット“ウワノソラ'67”名義で自主制作アルバム『Portrait in Rock'n'Roll』をリリースし好評を得ているが、同年角谷にインタビューした際、桶田がウワノソラ'67に全面参加しなかった理由について、「二人になってしまった理由の一つが、60'sの方向性で大きく分かれてしまったのが根本にあります。」と聞いていたこともあり、桶田がソロ・アルバムで展開するサウンド・アプローチが非常に気になっていた。

現在筆者はマスタリング前のラフミック音源を聴いているが、ウワノソラ'67の大編成演奏の対極ともいえるワンマンの打ち込みサウンドで非常に驚いた。
打ち込みといってもエレクトロニカなダンス・ミュージックとは一線を画す、音数少なくヒューマンで有機的な80年代エレポップに通じるポップスと呼べるだろう。
なにしろ『ウワノソラ』(14年)では桶田の作品も角谷によってプロデュースされていたこともあり、所謂シティポップ然としたスタイルに収まっていたので、このアルバム全編で展開されるサウンドが、彼が本来趣向するスタイルだとしたら興味は尽きない。
収録曲は全9曲で、内6曲にはいえもとがヴォ-カリストとして参加し、リードトラックの「チャンネルNo.1」を含む3曲で桶田自身がヴォーカルを取っている。
ファースト・インプレッションとしては、ムーンライダーズの『NOUVELLES VAGUES』(78年)から『MANIA MANIERA』(82年)に通じる、映像的な日本語詩とシーケンス・ミュージック特有のグルーヴが融合した傑作といえる。
曲毎の詳しいレビューは、桶田へのインタビューを交え来月掲載を予定しているので楽しみにして欲しい。

『丁酉目録」(ていゆうもくろく) 』
(5月31日ウワノソラ・オンラインストアにて発売開始)
収録曲
「philia」
「陸の孤島」
「誰も知らない」
「モーニング」
「鉄の森のパッセージ」
「チャンネルNo.1」
「お砂糖を少し」
「有給九夏」
「歳晩」
 全曲作詞・作曲・編曲/桶田知道

ウワノソラ・オンラインストア 

(ウチタカヒデ)

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