2006年4月1日土曜日

☆Beatles:『The Capitol Album Vol.2』(Capitol/094636033525)

ビートルズのアメリカ編集盤を集めたこのシリーズ、かつて東芝EMIの人は、第2弾は中止になったと言っていたが、予想外に?無事にリリースされた。しかし、この第2弾を今は買うべきではない。というのも、『Rubber Soul』のモノラルが、ステレオ盤のモノ落としというとんでもないミスをおかしているからだ。このシリーズ、何が貴重かというと、ただのアメリカ編集盤というだけではなく、その当事のステレオマスター、モノマスターのどちらも入れたため、このシリーズでしか聴けない貴重なミックスが容易に得られたからだ。例えば第1弾の『Something New』のモノでは、「When I Get Home」のサビの"till I walk"は歌い方が違ってハッとするほどだったし、「Any Time At All」の間奏ピアノの入り方が遅れていた。『Something New』のモノだけではなくまだCD化はされていない米サントラ盤『A Hard Day's Night』にも収められているものも入れると「And I Love Her」のヴォーカルがシングルトラック、3番の後に1番の歌詞を歌う「I'll Cry Instead」などがあり、誰でも聴いて分かる貴重なこれらのヴァージョンは、アメリカ盤以外で聴くことは出来ない。こうした違いは、この第2弾では『Rubber Soul』が目玉で、イントロを2回も間違える「I'm Looking Through You」はアメリカ編集盤のステレオのみ収録だったので無事入っていたが、フェイドアウトが長くモノ以外では聴けない節回しが楽しめる同曲のモノ・ヴァージョンは、冒頭にも書いたとおり、ステレオのモノ落としだったため、収録されていない。このVol.2は米英盤とも同じミスだったため、Capitol/EMIは交換用訂正ディスクを無償で配布すべきである。日本盤は遅れて出るが訂正されたとしてもCCCDだろうし、早くちゃんとしたものを出して欲しい。ビートルズは私にとって出合った小学校6年の時から30数年間に渡って常にナンバー1をキープしている最重要アーティストなのだ。(一番好きなのはビートルズ、一番気になるのがビーチボーイズ)ただ、世間にもの凄い専門家が多いのでそちらにまかせておけばとweb VANDAでビートルズ関係はほとんど取り上げてこなかったが、今回は記事にさせてもらったしだい。とにかく要注意!(佐野)
The Capitol Albums Vol.2 (Long)

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