2001年5月13日日曜日

☆Various:『Bob Crewe Presents The Dynovoice Story』(West Side/226)

この2枚組のCDは、待望のボブ・クリューの作品集だ。ボブ・クリューが1965年から68年の間に作った3つのレーベル、DynoVox,DinoVoice,New Voiceで発表した58曲が収録された画期的なアンソロジーである。65年に全米2位と大ヒットしたトイズの "A Lover's Concerto" やミッチー・ライダー&ザ・デトロイト・ホイールズの "DevilWith A Blue Dress On & Good Golly Miss Molly" (4位) "Sock It To Me-Baby"(6位) など大ヒットからコレクターズ・アイテムになっていたビーチ・ガールスの "Ski-ing In The Snow" まで有名無名、ガール・ポップ、フォー・シーズンズ・スタイル、ウォール・オブ・サウンド、モータウン・スタイル、R&B、ロックンロールと様々な曲を楽しめる。もちろんすべてボブ・クリューのプロダクションで、作曲はボブ・クリュー本人からボブ・ゴーディオ、特にトイズを一手に書いていたサンディ・リンツァー=ダニー・ランデルの作品が主流。一番のお気に入りは難しいが、キャッチーで巧みな転調が心地よいクリュー作、Laine Hillの "Time Meaches On" がいいかな。フォー・シーズンズファンはクリュー=ゴーディオのJessica James And The Outlawsの「We'll Be Makin' Out」 が最高だろう。お洒落さでは群を抜くクリューとチャールズ・フォックスが書いたグリッターハウスの "Barbarella"も収録されたこの作品集、ポップス・フリークには絶対だ。(佐野)
Bob Crewe Presents the Dyno...

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