先月の『The Second Millennium』に続くミレニウムのデモ集第2弾。前作はマイケル・フェネリーの作品が多かったが、こちらはリー・マロリーの作品が共作も含め12曲中7曲あり、リー・マロリー色の強いデモ集と言えるだろう。ミレニウムでの作曲者はサンディ・サルスベリーとカート・ベッチャーが最もメロディアスで、続いてマイケル、そしてリーと順に地味になっていくのだが、やはりというかこのアルバムのデモは地味な曲が多い。そして「Breakdown」「Such A Good Thing」、「No Other Love」の3曲はミレニウムとは思えないR&Bナンバーだった。この中では「All That I Am Is Me」と「Share With Me」のデモが、アコースティック・ギターの音色が美しくミレニウムらしくていい。フォーク調の「Sunshine Girl」もなかなか楽しい。「Prelude」~「To Claudia On Tuesday」はオーバーダブ前のベーシック・トラックと言えばいいだろう。ただミレニウムというパイを、カートとサンディでまず美味しい部分を取り、前作のミレニウムで残った部分のいい所を取ったので、このアルバムはその残り物という感じは否めない。ただし歴史的価値は十分。私を含めて研究者は必聴だろう。(佐野)
![ミレニウム・コンティニューズ](https://lh3.googleusercontent.com/blogger_img_proxy/AEn0k_vCK3wwz2dIc855sYm7uOzRqlVoFj4HtofYZpbZV2Yqbk3vc7cy7Z6AMNH5f8t4yipopaXw20CxdgbbSIwsoA7ioQxjr2D3DqmgPYfOqXzliQ5jyt_xRiDg=s0-d)
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