1998年8月28日金曜日

☆Curt Boettcher : There's An Innocent Face (ワーナー/2830)

1973年リリースのカート・ベッチャー唯一のソロ・アルバム。
その前のボールルーム、サジタリアス、ミレニウムなどのカートの素晴らしいワークスに期待していると、このアルバムはガッカリさせられる。我々はカートの美しいエンジェリック・ヴォイス、そして高度なコーラス・ワークを聴きたいのだが、このアルバムはアコースティック・ギター中心のSSW風の作りで、凝ったコーラス・ワークもハイ・クオリティなサウンド・プロダクションもなく、ミディアム・テンポのC&W調の曲が多い。自作が2曲だけというのもなんとも寂しい。ファルセットが聴ける "Malachi Star" がベストだが、カート・ベッチャーのコンプリートを目指す人だけしかお薦めできない。(佐野)
ゼアズ・アン・イノセント・フェイス

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