1998年12月5日土曜日

☆Billy Nicholls : Would You Believe(South West/001)☆Billy Nicholls : Love Songs(South West/002)

 ビリー・ニコルスの幻の「Would You Believe」が世界初でテイチクから発売され、大好評だが、なんとイギリスからも同じ「Would You Believe」がリリースされ、続いてセカンド・アルバムがリイシューされた。
このアルバムは74年にGMレコードというレーベルからリリースされたもので、 "Kew" ではロン・ウッド、イアン・マクレガンがバックに入り、 "Hopeless Helpless" ではピート・タウンゼンドがエンジニアを務めおり、交流関係に変わりがないことが分かる。サウンドは「Would You Believe」のような装飾されたきらびやかなものではなく、かなりヘヴィなロックやからピアノやアコースティック・ギターのバッキングによる美しいバラードまで、ロック、フォーク、カントリーをミックスした軽快な曲が並ぶ。名盤ではないが、聴きやすいアルバムと言えよう。曲は全曲オリジナル。
  South Westの「Would You Believe」には "Would You Believe" のアンドリュー・オールダムの手が加わる前のヴァージョンが最後に収められている。ニコルス本人はこちらの方が気に入っていたと伝えられていたオリジナル「Small Faces」ヴァージョンだ。 CD には本人の解説があり、ニコルス本人のサインとどちらも500枚中何番という通算ナンバーが手書きされていた。後から出たSequel盤にはこのトラックは入っていない。なお、ニコルス作品ではフィフス・アベニュー・バンドのジョン・リンド、ケニー・アルトマンと3人で組んで77年にキャピトルからリリースした「White Horse」が日本のみでVivid Soundよりリリースされている。(VSCD530)ニコルスらしい作風の繊細なバラードが5曲あり、出来はいい。(佐野)

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