既に2集まで出ているトニー・リヴァース・コレクションの第3集がリリースされた。それまでのハーモニー・グラスとトニー・リヴァース&ザ・キャスタウェイズのセレクションがEMレコードのそれと比べてやや見劣りしていて、RPM盤でしか聴けなかった曲は1曲づつしかなかった。しかし今回はトニー・リヴァースの未発表デモが一挙12曲も収録され、トニー・リヴァース・ファンのみならずソフトロック・ファン、ブリティッシュポップ・ファンには絶対のアイテムになった。この12曲は本当に素晴らしい。全てが70年から77年に録音された曲で、多くは70年代ソウルの影響化のミディアム・テンポのスウィートなバラードがぎっしり。もちろんポイントで飛び出すハーモニーも文句なし。カウンター・コーラスが楽しい最もポップな「For The Music」もいいが、ベストは何と言ってもアラン・カーヴェルがリードを取った最も美しいバラード「Getting The Feeling」だろう。やはり私にとってトニー・リヴァースはクリス・レインボウ以上の最高のUKのポップ・ミュージシャンだ。なおこのCDの中には2曲目の最後にノン・クレジットの「Radio Fantasy」というアカペラの「All Summer Long」を使ったジングルが入っていおるのでこれも要チェック。(佐野)
![Harmony Soul 3](https://lh3.googleusercontent.com/blogger_img_proxy/AEn0k_viNGqXESQ_bMlhBADeDk8GfnHAbqIpP9AyerFczHRTlgOyTPMyFzH5hF3QD4T2wZoI90rkF6awITEkG1yheGLo8o-3uT23pC2YoNxMYF1DzoxxuiWTUpun__rjELNFgw=s0-d)
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