2003年2月27日木曜日

☆Lovin' Spoonful:『Hums Of The Lovin' Spoonful』(Buddha/74465997322)☆Lovin' Spoonful:『Everything Playing』(Buddha/74465997332)



 昨年7月の1st2ndに続き、7カ月を経てようやくこの 3rd,4th がリリースされた。
まだお持ちでない方はこの4枚はマスト・バイ・アイテムなので、文句なしに揃えるべき。既に持っている方も、未発表ボーナス・トラックがやはりあるので買うしかない。
アルバムの内容についてはもう語る必要もないので、ボーナストラックのみを紹介しよう。
まず前者には "Darlin' Companion" のジョン・セバスチャンのデモがあるが、生ギターのシンプルなバッキングもなかなかいい。
もうひとつ別ヴァージョンがあり、こちらはキーが低く、よりスプーンフルらしい歌い方とも言えたがちょっと重い印象だった。
ヘヴィな "4 Eyes" はコーラスが入っていない別ヴァージョンで、原曲よりも40秒以上も長く、エンディングではまったく違う演奏が楽しめる。
"Rain On The Roof" , "Full Measure" , "Voodoo In The Basement"
3曲はカラオケ。
続いて後者の "She Is Still A Mystery" の別ヴァージョンだが、導入部のバッキングの演奏が細かくよく聴こえるもものあとの違いは顕著ではない "Only Pretty,What A Pity" , "Try A Little Bit" も別ヴァージョンとあるが、これもそれぞれ違いが明確でないテイクだった。(佐野)
Hums of the Lovin'Everything Playing



☆Al Jardine:『PT Cruiser』(aljardine.com/CQ5555)

 アル・ジャーディンが自らのサイト aljardine.com のみで販売している最新 CD を紹介しよう。
PT Cruiserとはクライスラーの一車種の事で、ジャケ裏に大きく「オーナーズ・クラブ」が載っていることから、クライスラーとタイアップして作ったことは間違いないだろう。
アルと息子のマット、アダム、あとはビリー・ヒンチ、エド・カーターなどのアル・ファミリーで作られたこの曲は、一言でいって、「サーフィン&ホット・ロッドのおいしいフレーズを集めて作った」曲だ。
どこかで聴いたことがあるフレーズが次々登場、 "Hey Liitle Cobra" ? "Shut Down" ? "GTO" ?思わずニヤニヤしてしまう事、必至だ。
もともと歌も演奏も上手いアル・ジャーディンのこと、非常に快調な仕上がりで、楽しめる。
CD シングルなので、外に "Instrumental" "A Capella" "Alternate Mix" , "Richie's Mix" の5テイク入り。
ただし2つの別ミックスに顕著な違いはない。
なお価格は送料込み約13ドル、Pay Palでの購入になる。
(佐野)


2003年2月25日火曜日

Radio VANDA 第 35 回選曲リスト(2003/03/06)

Radio VANDA は、VANDA で紹介している素敵なポップ・ミュージックを実際にオンエアーするラジオ番組です。

Radio VANDA は、Sky PerfecTV! (スカパー) STAR digio の総合放送400ch.でオンエアーしています。

日時ですが 毎月第一木曜夜 22:00-23:00 1時間が本放送。
再放送は その後の日曜朝 10:00-11:00 (変更・特番で休止の可能性あり) です。

佐野が DJ をしながら、毎回他では聴けない貴重なレア音源を交えてお届けします。

 
特集冨田勲Part3

1. EXPO'70 東芝IHI館 グローバル・ビジョンのためのマルチプル・サウンズ ... 読売日本交響楽団/チェイ光星/六文銭('70) ※1/3のみ収録の CD とは違い、後半のチャーリー・コーセイの歌が入った12分の完全版。
2.
千夜一夜物語メインタイトル ... フール・サンズ('69)
3.
二つの橋 ... 森サカエ('62) ※「二つの橋」

4.
ぼくの地球 ... 丹野伸/西六郷少年合唱団('66)
5.
孤独におわれて ... 勝新太郎('73) ※「唖侍 鬼一法眼」 

6.
おてんとさん ... 勝新太郎('74) ※「座頭市物語」
7.
お若えのお待ちなせエ ... チェイ光星 ※幡髄院長兵衛('74)。チェイ光星=チャーリー・コーセイ
8.
泣いたらいいさ ... チェイ光星('74
9.
アフリカ像とインド象 ... 朱里エイコ('73) ※from『パーティー』
10.
はなやいだ夜 ... 朱里エイコ('73) ※from『パーティー』

 

2003年2月18日火曜日

☆Various:『Pet Project The Brian Wilson Productions』(Ace/851)

イギリスのAceが企画したブライアン・ウィルソンのプロダクション集だが、初 CD 化となるレイシェル&ザ・リヴォルヴァーズの "The Revo-lution/The Number One" が収録されたのが何と言っても最大の目玉。
ブライアンとゲイリー・アッシャーが書いたこの曲を、二人が町でスカウトしたベティ・ウィルスという女性に歌わせ62年に発表した最も初期のブライアンのプロダクションである。
タフなサウンドの A 面は十分に聴かせる出来。
他は東芝EMIで何度かリリースされたプロダクション集と大半は同じ選曲だが、ポール・ピーターセンの "She Rides With Me" が入っている所がなんともお徳用。
アメリカン・スプリングの "Shyin' Away/Falin' In Love" が収められたのも親切。
ただハニーズの B 面曲 "From Jimmy With Tears" , "The Love Of A Boy And Girl" を外して完全版にしなかったのは、キャピトルへの配慮かな。
さらにラフィング・グルーヴィーの "Vegetables" と書かれたものは、ベースが非常に大きくミックスされたそれではなくジャン&ディーンのヴァージョンなので、ご注意を。
そして "Pamela Jean" はやはり最初の一音が欠けたまま。
未だこれらのきちんとしたヴァージョンは『Still I Dream Of You』の CD でしか聴くことはできない。
(佐野)

Pet Projects-Brian Wilson Productions