2002年9月10日火曜日

☆Who:『My Generation:Deluxe Edition』(ユニヴァーサル 7120/1)

長く長くずっと待たされていた『My Generation』だが、やっと当時のプロデューサー、シェル・タルミーとの条件が折り合って、マスターからのリマスター盤がリリースされた。
まずはディスク1の『My Generation』本体から。このステレオのリマスターは、従来のものと別ヴァージョンとさえ言いたくなるほど驚異的に音質がアップし、全ての音がクリアーに聴こえるになった。
例えば "The Kids Are Alright" の長い間奏のギターソロは、ただ同じコードを鳴らしているだけのような従来版に比べ、ルート音を効果的に響かせたストロークになっていて感動的ですらあった。
"My Generation" と "A Legal Matter" はギターをオーバーダブする前のヴァージョン(初登場)で収録、ディスク2で聴きなれた従来のモノ・オーバーダブ・ミックスを収録していた。
ディスク2はシェル・タルミー・プロデュース・コレクションといった内容で、こちらもそれまでの『Who's Missing』,『Two's Missing』収録のものも音質向上が素晴らしい。
この中で最も注目は、4枚目のシングルの B 面用に用意されていて結局、未発表だった "Instant Party Mixture" だ。ただし "Instant Party(Circles)" とはまったく別の、フーとはとても思えないホワイト・ドゥ・ワップのおふざけナンバー。
"Anyway Anyhow Anywhere" はフランス盤の当時の EP のみに収録されていた別ヴァージョンが収められた。特に間奏以降のロジャーの歌い方がまったく違うので、これは誰でも別ヴァージョンと分かるはず。
"I Don't Mind" と "The Good's Gone" は最後まで収録されたフル・レングス・ヴァージョンが収録された。前者は1分以上、後者は30秒ほど長く、ロジャーの熱唱が楽しめる。
他には "My Generation" のカラオケがあるが、ロジャーのように歌うのはいかに難しいか痛感するはず。
そして "Anytime You Want Me" のアカペラ。B 面曲ながら、ヴォーカルは実に充実していた事が分かる。(佐野)

My Generation

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