2001年10月1日月曜日

☆Various:『Rainbows:Ripples Volume7』(Sequel/431)

 Pyeレーベルのポップ・ソングを集めたこの良質のコンピシリーズも、今回はいつもの2枚まとめてではなく1枚のみと、いよいよネタが尽きてきたようだ。しかし内容は個人的には7枚全ての中で最も収穫の多い充実した選曲だった。まずトニー・マコウレイ作の「Reach The Top」、これはGeneration Gapの69年のシングルだが、愛らしいフォーク・ロック・タッチの曲で、マコウレイらしいメリハリはないが、ハーモニーが効いていてなかなかの出来。そしてロジャー・ニコルス作のTwo Of Eachの69年のシングル「Trust」が素晴らしい。サークル・オブ・フレンズのヴァージョンとは違って、冒頭からハーモニーが全開、ビートも効いていて一聴の価値がある。ジム・ウェッブ・ファンにはFreshmenの68年のアルバムに収録されていた「Carpet Man」。アコースティック・ギターのカッティングの歯切れよさを生かている。トニー・ハッチ・ファンにはまずはTwo Of Eachの68年のシングル「Summer Of Our Love」だ。軽快で歯切れのいいメロとハーモニーがとてもいい。そして今回の目玉がMontanasの「I'm Gonna Change」。これはMontanasのCD「You've Got Be Loved」にも収録されなかったアメリカのみで68年にリリースされたシングルで、プロデュースはもちろんトニー・ハッチ。そしてこの曲は数あるフォー・シーズンズのナンバーの中でも最も私が好きな曲で、『New Gold Hits』に収録されていた名曲中の名曲なのだ。原曲のアレンジを生かし、ハーモニーとエコーをさらに加えた見事な出来栄えだ。これだけのネタが揃ったこのコンピ、もう買うしかないでしょう。(佐野)
Rainbows: Ripples 7

0 件のコメント:

コメントを投稿