2017年5月28日日曜日

shinowa:『Snow, Moon, Flowers』 (LITTLE EYES IN A MEADOW/LEIM001)



















今回紹介するshinowa(シノワ)は、96年結成の男女4人組のサイケデリック・ポップバンドで、6月1日に16年ぶりとなる新作『Snow, Moon, Flowers』を7インチ・シングルとして自主レーベルからリリースする。
ギタリストの平田徳(ヒラタハジメ)と、リードヴォーカル兼ギタリストの山内かおりのソングライティングによる楽曲には、60年代中後期のサイケデリック・ミュージックからの影響が濃く、80年代後期~90年代初期のクリエイション・レコーズを中心としたシューゲイザー/オルタナティヴ・ロックに通じるサウンドは、VANDA読者はもとより往年のギターポップ愛好家にも強くお勧めする。

そもそも彼等は大阪で結成し、GYUUNE CASSETTE 傘下の Childish Soupより『bloom~光の世界』を01年にリリースし数度のメンバーチェンジのあと、2010年には新たに内美乃(ベース)、野有玄佑(ドラム)が加入して現在に至る。
また11年には米サイケデリック・ポップバンド、MGMT(エム・ジー・エム・ティー)より直々にオファーを受け、彼等の来日公演のオープニングアクトを務め、国籍を超えたミュージシャンズ・ミュージシャンとして知られているのだ。
なお本作のプロデュース(カップリング曲はshinowaのセルフ)とミックスは、ギャングウェイのリリースで知られるHammer Label主宰で、シンセサイザープログラマーやエンジニアとして著名な森達彦氏が手掛け、彼等の新たな活動をバックアップしていることは注目に値する。

   

では本作について解説しよう。
タイトルの「Snow, Moon, Flowers」は、平田と山内による作曲にカワノミズホが英歌詞をつけた曲で、ギターのディストーションをロング・ディレイやリヴァース・ディレイでループしたと思しきトラックと、山内のスウィートなヴォーカルが融合した見事なサウンドである。真っ先にイメージしたのはマイ・ブラッディ・ヴァレンタインだが、それだけではない彼等の個性も感じられた。
とにかくこれまでの国内バンドでは少ないスタイルではないかと思う。
カップリングの「Almost Certain」は、山内単独のソングライティングで、英歌詞の翻訳をエダナマイが担当している。「Snow, Moon, Flowers」以上にヴィンテージ・サイケデリック・ロックな曲調で、シド・バレットがイニシアティブを取っていた初期ピンク・フロイドやトゥモロウを想起させる。

なお本作は自主制作且つ限定プレスの7インチ・シングルのため、筆者のレビューやMVを観て興味を持った読者は、リリース当日となる6月1日に下記リンクのサイトから早期に購入して欲しい。
その他の流通としてディスクユニオンでも現在予約可能であるが、直販サイトより出荷は遅れるとのことだ。

shinowa OFFICIAL WEB SITE

(ウチタカヒデ)

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