2017年1月8日日曜日

GUIRO:『ABBAU』 (eight label/EIT-009)













07年にファースト・アルバム『ALBUM』をリリース後活動休止中だったGUIRO(ギロ)が、昨年12月20日に3曲入りのニュー・シングル『ABBAU』をリリースした。
同日にCDシングル、29日には7インチ・シングルと2種類のフォーマットでのリリースであるが、現状は限られたショップのみでしか扱っていないため、文末でリンクしている彼らのオフィシャル・サイトからチェックして欲しい。
因みに本年度初頭には全国流通もあるとのことだ。

本作にはタイトル曲「アバウ」の2ヴァージョン(Pt.1とPt.2)と、ランバート・ヘンドリックス&ロスの「With Malice Toward None(旅をするために)」(『High Flying』収録・61年)の和訳歌詞によるカヴァーを収録している。
リーダーでヴォーカル兼ギターの髙倉一修のソングライティングによる「アバウ (Pt.1)」は、ストリングス・アレンジに鬼才・北園みなみを迎えた無国籍チェンバー・ジャズ・ロック(最早的確なカテゴライズなど不可能である)で、複数のフレーズから紡ぎ出される目眩くサウンドに圧倒されてしまう。
前作『ALBUM』で展開されたサウンドから踏襲されたパートもあるが、GUIROの第二章の船出に相応しいニュー・シングルである。
高倉による和訳歌詞でカヴァーされた「With Malice Toward None(旅をするために)」は、西本さゆりのセンター・ヴォーカルに髙倉とゲストの河合愼五(カタリカタリ)がハーモニーを付けるランバート・ヘンドリックス&ロス・スタイルの美しい三声で歌われ、クラリネットとバスクラがいいアクセントになっている。
「アバウ (Pt.1)」の別アレンジの「アバウ (Pt.2)」は、北園が手掛けたストリングスの代わりにクラリネットとバスクラを加え、BPMを落として演奏される。こちらのヴァージョンの方がプロト・タイプに近いのかも知れないが、『ALBUM』収録の「あれかしの歌」にも通じる新主流派(モード・ジャズ)のテイストを持っている。
とにかく『ALBUM』でGUIROの虜になった拘り派の音楽ファンは必聴である。

GUIRO OFFICIAL WEB SITE

(ウチタカヒデ)

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