2005年6月30日木曜日

Various.:『Mayor Of The Sunset Strip』 (Warner/DK34096)



昨年のリリースなので遅きに逸した感があるが、紹介しない訳にはいかないのがこのサントラだ。Tレックス、バーズ、アリス・クーパー、ラモーンズ、レオン・ラッセル、ブラー、スミスなどの超有名曲がそのまま収められているが、その中にブライアン・ウィルソンの新曲「Rodney On The ROQ」が収録されていた。
この曲はアンディ・パレイとの共作なので、リアル・タイムの新曲ではない。曲は華やかなアカペラからスタート、親しみやすいメロディをグリッサンドを多用した重量感のあるバッキングとドゥ・ワップ・スタイルの爽やかなハーモニーに乗せた快作。たとえ1曲といっても、買う価値は十分にあるぞ。(佐野)



2005年6月24日金曜日

Radio VANDA 第 63 回選曲リスト(2005/07/07)



Radio VANDA は、VANDA で紹介している素敵なポップ・ミュージックを実際にオンエアーするラジオ番組です。

Radio VANDA は、Sky PerfecTV! (スカパー) STAR digio の総合放送400ch.でオンエアーしています。

日時ですが 毎月第一木曜夜 22:00-23:00 1時間が本放送。
再放送は その後の日曜朝 10:00-11:00 (変更・特番で休止の可能性あり) です。

佐野が DJ をしながら、毎回他では聴けない貴重なレア音源を交えてお届けします。


特集Turtles

1. Happy Together ('67)
2. One Potato Two Potato ('64) Crossfires
3. You Baby ('67
BBC Live)
4. She'd Rather Be With Me ('67
BBC Live)
5. Too Young To Be One ('67)
6. Makin' My Mind Up ('67)
7. The Story Of Rock And Roll ('68)
8. Elenore ('68)
9. You Showed Me ('68)
10. The Battle Of The Band ('68)
11. Surfer Dan ('68)
12. You Don't Have To Walk In The Rain ('68)
13. Hot Little Hands ('69)
14. Lady-O ('69)
15. Is It Any Wonder ('70)
16. I Can't Stop ('70)

 

 



2005年6月23日木曜日

☆Pilot:『Two's A Crowd』 (BMGファンハウス:BVCM37614)

パイロットのオリジナル・アルバムで唯一 CD 化されていなかった4枚目の、そして最後のアルバムがようやく日本のみでリイシューされた。
このアルバムの時点ではウィリアム・ライアルとスチュワート・トッシュが脱退していたため、デビッド・ペイトンとイアン・ベアースンの二人で制作したものだが、アラン・パーソンズがプロデューサーに復帰したことから、メロディアスで明快なパイロットのサウンドが復活し、パイロット・ファンのみならずポップ・ファン、ソフト・ロック・ファンなら是非持っていたいアルバムに仕上がった。
ペイトンのポップ・センスは冒頭の「Get Up And Go」で全開だ。キャッチーなメロディ、爽やかなハーモニー、アルペジオを効果的に使ったバッキング、パイロットの楽曲の中でも屈指の傑作である。
静かな美しさをたたえた「Library Door」もいい。
しかしこのアルバムで驚かされたのはベアースンの曲作りの進歩である。
特に「Monday Tuesday」はストリングスをフィーチャーした素晴らしいバラードで、文句なしにアルバムのハイライトになった。
パイロットらしいポップな「One Good Reason Why」、「There's A Place」など、このアルバムではペイトンの楽曲を上回る出来を見せている。
ライアル脱退の穴を十分に埋めていたと言えよう。
しかし、このアルバムからヒットが生まれなかったため、当時のアリスタ・レーベルは、アメリカでは発売もしないまま、長くカタログの隅にしまい込んでいた。アリスタがあまりにリイシューに無関心なため、業を煮やしたペイトンとベアースンの二人はこのアルバムの大半をリレコした『Blue Yonder』を2002年にリリースしたのは記憶に新しい。
この CD のライナーには二人のインタビューも載っているので、これも注目だ。
(佐野)
新たなる離陸(トゥーズ・ア・クラウド)

2005年6月1日水曜日

Brian Wilson: 「SMiLE」Rare tracks3枚紹介

Good Vibrations/Our Prayer(Live In London)/Good Vibrations(Live In London)(Nonesuch/7559-79846-2) 7inch single
Our Prayer(Freeform Reform)』(Nonesuch/002TE
A) 10inch single
Wonderful/Wind Chimes
(Nonesuch/MDA001)

 少し前にイギリスでリリースされたブライアンの『SMILE』関連の貴重な3アイテムを紹介しておこう。まずはアナログの7インチ・シングルだ。
 A 面は CD シングルと同じく「Our Prayer」から始まるシングル・ミックスと同じだが、B 面はこの2曲を、2004220日に行われたロンドンでの『SMILE』のこけらおとしのライブ音源で収録している。初演だけあって緊張感があっていい演奏だ。観客の反応も素晴らしい。実際には最初と最後の曲に演じた曲を歓声でつないでいるだけで、短く編集してある訳ではないため、収録時間の関係で B 面は33回転になっている。 もう1枚。『Our Prayer(Freeform Reform)』の10インチ片面アナログ・シングルは、『SMILE』の音源に Freeform Five がリミックスしたものだ。そのため、アカペラのコーラスにオルガン、シンセ、ドラムが被り、荘厳ながら徐々にダンサブルなミックスとなっていく。ただし、オルガン、ドラムも含め全ては Anu Pillai のシンセサイザーによるオーバーダブ。ブライアンの手によるものではないのでコレクター向きだが、10インチでクリア・ヴィニールと、どちらもすぐに市場から消えてしまいそうなので、早くに amazon.co.uk で、中古盤で購入しておこう。いまだと下記のシングルも含め、どれも5ポンドほどで購入できる。
最後に一番古くにリリースされた3種類のカラー・ワックスがあるアナログ7インチの『Wonderful/Wind Chimes』のシングルだが、アルバムの「Wind Chimes」はイントロに前の曲の演奏が少しだけ被るが、シングルは被っていない。書くのを忘れていたので、ここで紹介しておこう。(佐野)