2003年9月27日土曜日

ゲントウキ : 『いつものように』(TEENAGE SYMPHONY MUCT-1006)













ゲントウキは、多くの人の琴線に触れ、技巧的ソングライティングに優れた2曲のシングル、「鈍色の季節」と「素敵な、あの人。」でメジャー・シーンに躍り出た新鋭バンドだ。

以前、この枠で「素敵な、あの人。」を取り上げた時もその素晴らしさを紹介したのだが、今回のメジャー・デビュー・アルバム『いつものように』で強固な確信となった。 彼らの魅力は楽曲のクオリティの高さである事は言うまでもないが、ソングライターでギタリストの田中潤を中心にして、ベースの伊藤健太とドラムスの笹井享介の堅実でタイトなバンド・サウンドが、それを引き出しているのを今回改めて感じる事ができた。
嘗てのロック、ポップスを通過して、普遍的に続くサウンド・スタイルを引き継ぐ、真摯な姿勢には感服に値するのだが、これは、自分達がクリエイトする曲が最も引き立つフォーマットを既に体現している事に他ならない。
これは、ポピュラー・ミュージックをやる上で非常に重要なファクターである。

一曲一曲に人生があり、ドラマがある。 それを雄弁に語る歌唱力と、表現する演奏能力がここに在るのみ。 多くを語る必要も無く、高純度のクオリティと、長い風雪にも耐えうる「安らぎの家」を保証したい。勿論、全ての音楽を愛する人に。
(ウチタカヒデ)

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