2002年8月アーカイブ


長く長くずっと待たされていた『My Generation』だが、やっと当時のプロデューサー、シェル・タルミーとの条件が折り合って、マスターからのリマスター盤がリリースされた。


サイケ系のレア盤のリイシューで知られるギアー・ファブは、アストラル・プロジェクション、オックスフォーズに続いて、今度はカート・ベッチャーとキース・オルセンがプロデュースをし、1969年にトゥゲザー・レコードからモゼス・レイクのクレジットでシングル「Ooubleck/Moses」(Together )1枚のみ残したモゼス・レイクの幻のアルバムをリリースした。私が持っているトゥゲザーのレコーディング曲管理リストにモゼス・レイクの曲はアルバム1枚分クレジットがあったので、これでようやく陽の目を見た訳だ。しかし今までトゥゲザー音源は幾つかのレーベルから集中的にリリースされてきたが、ギアー・ファブとは意表を突かれた。日本ではあまり店頭に並ばない可能性が高いので要注意。


かつてTYOからリリースされていたCDとタイトルからジャケットまでまったく同じだが、このRev-Ola(Cherry Red)盤は選曲が異なっている。


ロジャー・クックとマデリン・ベルのデュオ・ヴォーカルを基本としたグループ、ブルー・ミンクは、1969年の"Melting Pot"が全英3位に輝いて以来、1973年の"Randy"まで数多くの全英ヒットを生み出した人気グループだった。そのヒットを書いたのは当然、ロジャー・クック=ロジャー・グリーナウェイの黄金コンビ。本CDは36曲と、今までで最も多くCD化されたコンピであり、内15曲がクック=グリーナウェイ、それぞれが単独で作曲に入っているものを含むと18曲がこの2人の作品で、ファンとしてはこたえられない内容だった。


イギリスを代表する、いやイギリスの最高峰の作曲家の一人であるトニー・ハッチの待望の作品集がリリースされた。トニー・ハッチに関しては濱田高志さんが専門だったので、私はおまかせ状態だったのだが、パイの音源が60曲も入って2000円もしないこのコンピをさすがに見逃す訳にはいかない。


サイモン&ガーファンクルが1967年1月22日にニューヨークのフィルハーモニック・ホールで行ったライブが突如、リリースされた。ポールのアコースティック・ギターだけのバックで、二人が歌う極めてシンプルなものだが、これがS&Gの原点である。ポールのギターはため息が出るほど上手く、ガーファンクルのヴォーカルはいつ聴いても心が洗われるようだ。全19曲、ニューヨークという二人が暮らし、そして最も似合う場所で行われた初期のライブをじっくり味わってもらいたい。

(佐野)


『ソフトロックA to Z:New Edition』で紹介したケンタッキーのガレージ・サイケ・グループ、オクスフォーズのアルバムがなんとCD化されていた。元はUnion Jacなるマイナー・レーベルからのリリースだったので、この機会に入手しておいた方がいい。

Lovin' Spoonful:『Do You Believe In Magic』(Buddha 74465997302)

Lovin' Spoonful:『Daydream』(Buddha 74465997312)


ラヴィン・スプーンフルのファースト&セカンド・アルバムが、ブッダを管理するBMG本体からデジタル・リマスターでリリースされた。どちらもロック・ファンにとってマスト・バイの名盤なので、内容は書くまでもないだろう。このCDで初めて聴くことができた貴重なボーナス・トラックのみ紹介する。


チャド&ジェレミーはゲイリー・アッシャーのプロデュースのもと2枚のアルバムを制作、それまでのフォーク・ロック・スタイルから一気にジェントルなプログレッシヴなサウンドに変貌し、ファンの度肝を抜いた。その内2枚目の『The Ark』はCD化されていたが、67年にリリースされた本作はこれが初めてのCD化である。そしてプログレッシヴ度ではこちらの方が上だ。


ドッチ・ホームバーグはカート・ベッチャーが在籍したゴールドブライヤーズのメンバーで、あり、その後カートに気に入られトミー・ロウやジェムソン、リー・マロリー、フライヤー・タックのバックコーラスに呼ばれた女性ヴォーカリストである。ソロでリリースした音源は一つもなく、その名はコアなカート・ベッチャー・フリークの中でしか知られていなかったが、Sundazedは見事彼女の未発表音源17曲を集め(内1曲は『Magic Time』に収録済)単独のアルバムとしてリリースした。まさに快挙と言えよう。


ラヴ・ジェネレーション単独の初のCDがリリースされた。リリースされた3枚のアルバムの中からセレクトされた24曲とアルバム未収録の"Catch In Up On Fun"を加えた25曲がラインナップだ。


フーのディスク2枚に及ぶその名のとおり究極のベスト盤。選曲については"Relay"がないのが解せないが、他はしっかり入っていて入門者向けにはベスト。で、我々にとって重要なのが、この初回プレスのみ付けられた4曲入りのボーナス・ディスクである。


TaragonのCDから1カ月足らずで、今度はオーストラリアのRavenからもクラシックスIVのコンピがリリースされた。Taragonのような未発表曲やシングルB面のみの曲はこちらにはないが、選曲は明らかに上。


ママ・キャスことキャス・エリオットのセカンド・ソロ・アルバムで、ソフト・ロック・ファンにとっての彼女の最高傑作がリリースされた。もうこのアルバムは次の4曲に尽きる。


待望のバガルーズの全話、17話が4本のビデオセットになってライノ・ハンドメイドより発売された。発売日が昨年の12月、品切れで向こうから発送通知があったのが2月15日、そして届いたのがなんと4月2日なのだから5カ月も待った訳だ。いやー長かったなあ...。しかし大好きなバガルーズが最良の画質で見られるのだからもう何も言うまい。


あのテリー・シルベスターとジェームス・グリフィンのユニットによる82年のアルバムがCD化されていた。この中の6曲は既に紹介済みの名盤『Terry Sylvester Complete Works 1969-1982』に収録されているが、"Till Midnight""Rozanne""Wolf River""The Light That Shone""If You Give Your Love To Me"とボーナストラックの"I'll Be There""Aruba Town"の7曲がこのCDのみ収録である。この7曲のみに絞って紹介していきたいが、曲はすべて二人の共作クレジットなので誰の作品かはよく分からない。ただ、テリー・シルベスターのソロのようなメロディアスさを期待するとちょっと違う。ファンキーなロックナンバーやカントリー、レゲエもあり、この中では"The Light That Shone"が最もメロディアスか。ただいい曲は『Complete Works』で使われたという印象だ。なおこのアルバムはテリー・シルベスターの個人サイトでは来なかったので、amazon.comをおすすめしたい。

(佐野)


ラヴ・アフェアーは何枚かCDが出ているが、なぜかヒット曲の"Bringing On Back The Good Times"が入らないままだった。スティーヴ・エリスというソウルフルなヴォーカリストを擁するラヴ・アフェアーは、ヒット曲はキャッチーなメロディにパワフルなストリングスというトニー・マコウレイばりのサウンドなのに、それ以外の曲はヘヴィなR&Bという両極端な個性を持つグループだった。というより、ヒット曲は「やらされてた」という気がしないでもなかったが。どちらにせよ、私にとって魅力的なのは全英トップ10に入った4曲、"Everlasting Love""Rainbow Valley""A Day Without Love"そして"Bringing On Back The Good Times"だった。そしてこのCDはその4曲が初めてまとめて入った決定盤である。曲の雰囲気はさらに声量を持ったジェファーソンといったところ。この4曲は一回聴いただけで誰でも好きになる最高のブリティッシュ・ポップなので、おすすめ。

(佐野/Special thanks To 浅田洋)


アソシエシヨンに続きタートルズもライノからCD2枚組のアンソロジーがリリースされた。全51曲の各曲別の詳細な解説、、満載の写真はさすがライノだが、タートルズはRepertoireから全曲、それもステレオとモノがあるものは両ヴァージョンを入れるというライノ顔負けのこだわりでCD化されているため、このCDで初めて聴くテイクはほとんどない。


ブルルトーンによる驚異の未発表音源集も、バリー・マン、キャロル・キング、ジェフ・バリー、エリー・グリーンウィッチに続いていよいよニール・セダカの登場となった。個人的に最も切望していた上に、オールディーズ時代ではない66年から70年代前半のデモが中心と、これ以上ない最高の作品集になった。曲のクオリティはバリー・マンを凌ぎ、このシリーズのハイライトと断言できる。


B.T.Puppyという個人レーベルが災いしてか、CD化が遅れているハプニングスだが、94年のSequelからのベストに続き、ようやく2枚目のCD化が実現した。このアルバム一見ベストのようだが、25曲中1~12曲目まではセカンドアルバム『Psycle』そのままので、ようやくオリジナルアルバムのCD化が実現したと言ってもいいだろう。


ピート・タウンゼンドにとって宿願は未完の『Lifehouse』だった。1971年に計画されたこのプロジェクトは完成に至らず、その為の用意した曲の幾つかは『Who's Next』となり、それはフーの最高傑作になった。かけらを集めてもこのクオリティ、ピートの才能の頂点でうみだされた未完の作品は、ロック史上の最高の作品にもなり得るはずだった。


久々のミレニウムものと思ったがこれはちょっと違う。と言うのはここに収めれらた音源はミレニウムの時のデモではなく、サジタリアスのセカンド『The Blue Marble』を録音していた時のデモが中心だからだ。確かに今までの様々なコンピでこの時代だけが抜けていた。やっとこれでミッシングリングが埋まったのである。


ライノ・レコードがアソシエイションのアンソロジーをリリースした。CD2枚組、全51曲は65年のデビューのジュビリーから、ヴァリアント、ワーナー、マムス、A&M、RCA、そして81年のエレクトラまでコロンビアを除く全時代の代表曲が網羅されたまさにライノらしい充実したアンソロジーとなった。日本ではヴァリアント、ワーナー、コロンビアの全音源がCD化されているため、初CD化の曲のみ記述しよう。


"On The Bombsite"というソフトロックの超名曲を生み出したダンカン・ブラウンが、68年の『Give Me Take You』の次にリリースした73年のセカンドアルバムがCD化された。既に5年が経ち、変わったところと変わらないところの両方を合わせ持つ仕上がりになった。

第一特集:Cowsills

1. The Rain.The Park And Other Things('67)
2. All I Really Wanta Be Is Me('65)...貴重なデビューシングル
3. Could It Be,Let Me Know('66)
4. A Most Peculiar Man('66)
5. We Can Fly('67)
6. In Need Of A Friend('68)
7. One Man Show('68)
8. Captain Sad And His Ship Of Fools('68)
9. Make The Music Flow('68)
10. Meet Me At The Wishing Well('68)
11. Love American Style('69)

第二特集 : Rod McBrien Part3
12. Save Your Sorrow...The Children Of Prague
13. Doll On A Music Box...The Children Of Prague
14. Pretending...The Children Of Prague
15. Younger Girl...Smiling Faces
16. You're Gonna Think Of Me...Smiling Faces

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