1999年4月20日火曜日

☆Hollies: Butterfly (EMI/4-99771-2)

 このホリーズの最高傑作アルバムも、ついに今までと同じ stereo/mono の仕様でリリースされた。前作「Evolution」とこのアルバムはどちらも 67 年のリリースで、ホリーズのピークは間違いなくこの年だった。バラエティに富んだサウンドと、美しく洒落た感覚を兼ね備えたメロディは、最も充実しており、ホリーズの弱点だった曲の平坦さも一層された。格調が高く、気品に満ちた大傑作だったにもかかわらず、本作はノン・チャートで終わっていまう。これだけの力作が受け入れられない現状に見切りをつけたか、グループの柱の一人であるグラハム・ナッシュは、翌年グループを脱退、クロスビー・スティルス&ナッシュへと参加する。よってナッシュがいた最後のアルバムでもあった。なお、1曲目のモノの“Dear Eloise”はなぜかイントロの冒頭の音が欠けてしまっている(佐野)
Butterfly

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