1998年10月27日火曜日

☆Long John Baldry : Let The Heartaches Begin (Sequel/298)

 ブルース・インコーポレッドのヴォーカリストとしてデビューして以来、R&B歌手として評価の高かったロング・ジョン・ボードレーだが、あまり商業的な成功を収められず、パイに移籍してソロ・シンガーとして新たなスタートを切ることになった。
ここで出会ったのはパイに採用されたばかりのトニー・マコウレイ。マコウレイは得意なキャッチーなフックを持つ "Let The Heartaches Begin" を書き、いきなり全英1位を獲得した。マコウレイはこの後に "Mexico"  "It's Too Late" のヒット曲や "Long And Lonely Night"  "Better By Far"  "Wise To The Ways Of The World"  "Since I Lost You Baby"  "Hold Back The Daybreak"  "When Brigadier McKenzie Comes To Town"  "Lights Of Cincinnatti" という10曲を提供、バラード・タイプの歌い上がるものが多いが、いずれも心引かれるメロディが潜んでいて、才気溢れる若きマコウレイの素晴らしい曲作りが堪能できる。そのすべてがこの CD に( "Mexico" はSpanish Versionも収録)収録された。同じく本 CD にはトニー・ハッチの書いた曲も4曲含まれこれにも注目。ロング・ジョン・ボートレーのコクのあるヴォーカルで、彼らポップスの職人の優れたナンバーはさらに輝きを増した。
(佐野)

The Pye Anthology: Let the Heartaches Begin

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