2004年9月25日土曜日

☆Who:『Live In Boston』(ワーナー/WPBR90359) DVD 

初来日を果たした感動の日本公演から10カ月前、2002年の9月24日にボストンで行われたライブの DVD である。
この年の6月27日にジョン・エントウィッスルが亡くなっており、ピートとロジャーの2人に、ドラムにザック・スターキー、ベースにピノ・パラディーノ、キーボードにジョン・バンドリック、ギターにサイモン・タウンゼンドという日本公演とまったく同じスタッフによる、現在のフーそのままのライブとなった。
基本的にセット・リストは日本とほぼ同じで、全21曲143分披露しているが、日本はここから7曲カットし、その代わりに新曲の "Real Good Looking Boy" と "Old Red Wine" を入れた87分だった。
なんと56分も短かった訳で、単独公演が切望されるところだ。
フーのファンしかいないので、客の乗りが良く、そのためメンバーのテンションも高い。
いい相乗効果が楽しめる。日本公演には無く、この DVD でしか見られない7曲は "Another Tricky Day" 、 "Relay" 、 "Bargain" 、 "Sea And Sand" 、 "Eminence Front" 、 "You Better You Bet" 、 "The Kids Are Alright" 。その中で目立ったことは "The Kids Are Alright" が途中からアレンジが変わって7分もあり、時代に合わせていた工夫。
そしてピートのソロの "Eminence Front" では、ロジャーはずっとギターを弾いていたが、他の曲でもしばしばロジャーはギターを持っているので違和感はなかった。
日本公演に比べて、ピートのギターが大音量なので、ビートが効いていてカッコいい。
パワフルなギター・プレイ、得意の風車弾きも連発し、ピートには年齢を感じさせないパワーが満ちている。また、ロジャーのヴォーカルも良く出て、ロッカーとして面目躍如の感がある。
手数が多いザック・スターキーのドラム、ピノのベースと合わせて、まさにサウンドは「ザ・フー」。全体的には "I Can't Explain" 、 "Substitute" 、 "Baba 0'Riley" "、Love Reign O're Me" そして "Pinball Wizard" から "See Me Feel Me" までのメドレーが個人的なお気に入り。(佐野)
   

The Who - Live in Boston
                                 

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