2003年10月10日金曜日

☆October Country:『October Country』(Rev-Ola/51)

先日Radio VANDAで特集したばかりの若き鬼才マイケル・ロイドは、マイク・カーブに呼ばれ69年に僅か20歳でMGMの副社長に就任、オズモンズやショーン・キャシディ、レイフ・ギャレット、ヘレン・レディなどのプロデュースを手掛け、80年の時点で獲得したゴールド&プラチナムディスクが56枚という驚異的な成功を成し遂げた。
そんなマイケル・ロイドは、自らもグループを作ったりソロで活動したりと、アーティストとしての活動も平行しており、実に興味深いミュージシャンなのだが、68年にはこのオクトーバー・カントリーと、スモークの両方のアルバムで、プロデュースのみならず作曲もみな手掛けるという多芸ぶりをみせてくれた。
どちらも「ソフトロックA to Z」で紹介しているのでその存在はご存じの方も多いと思うが、きちんとしたグループが存在していたのが、オクトーバー・カントリーだった。
歌は決してうまいとは言えないが、マイケル・ロイドの曲作りのセンスで、ソフト・ロックのアルバムに仕上がった。
牧歌的な "Good To Be Around" 、弾むようなベース・ランニングが耳に残る "I Wish I Was A Fire" 、サビの解放感が聴きもの "Painted Sky" もいいが、やはりシングルにもなった "October Country" , "Cowboys And Indians" の2曲がハイライト。
マイナー調のバブルガム・ソングなのだが、歯切れがよく、一気に聴かせてしまう。
CD にはボーナス・トラックにシングルのみの "Baby What I Mean" (スパイラル・ステアケースでお馴染みの曲)も収録された。ガレージっぽい仕上がりだ。
なおこの曲は17曲目であり、12曲目となっている CD のクレジットは誤り。
ボーナス・トラックの12曲目から17曲目の表記が、バック・インレイ共々、曲順を間違っている。(佐野)





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