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2022年11月5日土曜日

Don Cooperについて

 近頃フォーキーな音楽が耳に留まることが多くて、前回はDon Crawfordについて書いたけれど、もう1人気になっていたのが70年代前半頃に活動していたカンザス州出身のDon Cooperというシンガーソングライター。フォーク、ジャズ、ソウル、ブルース、ソフトロックなど様々な要素が入り混じりながらも、それらが不自然なく楽曲に心地よく溶けこんでいて、とても味わい深く感じる。


Mad George / Don Cooper
(『Bless The Children』)

 彼は幼い頃にウクレレを弾き始め、そのうちにカントリー音楽に興味をもつようになる。高校生の頃は、James Brown、Buddy Holly、The Beach Boysなどをカントリースタイルで演奏していたらしい。その後、Bob Dylanの1963年のアルバム『The Freewheelin' Bob Dylan』から人生の転機になるほど大きな影響を受けたそうだ。


 4枚のアルバムがニューヨークのRouletteレーベルからリリースされている。

1969年 『Don Cooper』(Roulette – SR-42025)

1970年 『Bless The Children』(Roulette – SR-42046)

1971年 『The Ballad of C.P. Jones』(Roulette – SR-42056)

1973年 『What You Feel Is How You Grow』(Roulette – SR-3009)


 Don Cooperの音楽はRouletteレーベルでのリリースは適切ではなかったとも言われていて、当時商業的にはそれほど成功しなかったそうだ。

 有名ではなかったものの、代表作の2ndアルバム『Bless The Children』は90年代のフリーソウルのシーンで人気が高まった作品らしい。オリジナル曲の他、James Taylorのカバー「Something In The Way She Moves」などが含まれる。タイトル曲の「Bless The Children」は、哀愁に満ちたアルバムの中でグルーヴィさが際立つ曲。


Bless The Children / Don Cooper
(『Bless The Children』)
 

『Bless The Children』のクレジット

Don Cooper(Vocal、Guitar)
Elliott Randall(Guitar)
Terry Plumeri(Bass)
Bobby Notkoff(Fiddle)

 70年代半ばからはRouletteレーベルを離れ、子供向けの音楽やテレビ、映画の音楽を制作するなどの活動をしていて、現在でも継続しているようだ。

【文:西岡利恵

参考・参照サイト


 最後に、私の所属するバンドThe Pen Friend Clubのリリース情報について紹介させてください。結成10年目の8thアルバム『The Pen Friend Club』が、9月7日にCD、サブスクリプションでリリースされました。

 収録曲のうち2曲、「The Sun Is Up」「Beyound The Railroad」のMV、全曲視聴トレーラーも公開中です。
チェックしてみていただけたら嬉しいです。

『The Pen Friend Club』全曲試聴トレーラー

The Sun Is Up / The Pen Friend Club
(Official Music Video)

Beyond The Railroad / The Pen Friend Club
(Official Music Video)



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