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2016年10月16日日曜日

ELEKIBASS 『Theme of Melancholic Matilda』(Waikiki Record /WAKRD-060)


 本誌でも高く評価しているELEKIBASS が、2014年のミニアルバム『Home Party Garden Party』以来となる、フルアルバム『Theme of Melancholic Matilda』を11月9日にリリースする。
 古きよきバブルガム・ミュージックをはじめ様々エッセンスをベースとしたそのサウンドは、ライヴ・パフォーマンスでの評価も高く、近年ではパーティー・バンドとしてよく知られている。
 リーダーでヴォーカリスト兼メイン・ソングライターの坂本陽一とギタリストの亀田JPからなるELEKIBASSも今年で結成18年目に入り、本作は4枚目のフルアルバムとなる。
筆者よる詳しいレビューは、彼らのオフィシャル・サイトに掲載しているので、是非そちらを一読して頂きたい。
 ここではこのレビューから抜粋しながら、このアルバムの主な収録曲に触れていきたい。

Waikiki Record
「ELEKIBASS 4年ぶり4枚目のフルアルバムリリース決定」 


   
 「Don't Stop Believe in Music」は骨格からホーン・セクションまでスタックス・ソウルを源流とするロックンロールだが、亀田のギターを聴いていると明らかにニューウェイヴ以降のサウンドであるのが興味深い。

   
 「星降る夜にきらめいて(STAR LIGHT)」は前作『Home Party Garden Party』収録と同ヴァージョンを収録。アフロビートにハイライフ・スタイルのギター・カッティングが新鮮で、キーボーディストのミサワマサノリも参加したコーラス・パターンも非常に効果的だ。

   
 米インディーポップ・レーベル「ELEPHANT6」の設立者で、 The Apples In Stereoを率いるロバート・シュナイダーから提供された「Garden Party」は異なるヴァージョンの様だが、完成度の高さではこちらに軍配が上がる。こんなリードトラック・クラスの曲を提供されるとは、エレキとELEPHANT6人脈との絆の深さを感じさせられる。

 全17曲というボリュームもさることながら、様々なサウンド・スタイルに応えているサポート・メンバーの演奏能力にも注目したい。
 三人目のメンバーと称されマスタリングまで担当するマルチプレイヤーの河合基嗣は、坂本と共同でプロデュースを手掛けており、今では欠かせない人材といえよう。
 リズム隊の要であるドラムとベースには、FULL SWINGのメンバーであるスガタノリユキ(小島麻由美などのサポートもしている)とタカミヤヒロシがそれぞれ担当しており、ELEKIBASSの屋台骨を支えている。
 またキーボード、各種サックス、トロンボーンには活動休止中のBonjourからミサワマサノリ(ソロユニットLike This Paradeでも活動中)、ナカモトコウイチロウ(Wack Wack Rhythm Band、中村大とのVacation Threeに参加)、すず奴(suzumiki、たをやめオルケスタに参加)の3名が参加しており、不動のサポート・メンバーとして、ELEKIBASSサウンドのエレメントになっていて、ライヴでも活躍している。
 パーティー・バンドとして注目されている彼らの魅力が詰まったニュー・アルバム、このレビューを読んで興味を持ったポップス、ロック・ファンは是非購入して聴いてほしい。

(ウチタカヒデ)

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