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2014年11月21日金曜日

☆John Andrews Tartaglia:『Tartaglian Theorem』(ユニヴァーサル/ UICY-76754)


このCDはユニバーサルミュージックの「Soft Rock Best Collection 1000」として50タイトルまとめてリリースされものの1枚だ。ただし私のようにソフト・ロック系を昔からコレクションしている人には全て不要。だから初CD化だからという理由で表記のこの1枚だけを紹介しておくことにした。1080円だから初めて聴く人には有難いシリーズだが、企画自体は超イージー。このために編集した盤はなく、アルバムそのまんまのリリースか、単独盤でないものはかつてリリースした企画盤をそのまま出しただけの値段相応のCDだ。(企画盤のClassicsⅣやKeithはこのシリーズのものがベスト)持っていない人と買い逃した人だけに必要だが、単独盤の中には曲が少なすぎ、1080円でも損するものがあるのでその注意盤だけ5枚、後半に挙げておこう。もちろん現在、アマゾンで曲数がはるかに多い盤が買えるものだけを確認したのでご心配なく。
さて、このアルバムは1968年にCapitolからリリースされたアルバムで、アレンジャー/プロデューサーで知られるタータグリアのソロ作品。オーケストラを指揮し、1曲だけ歌のカバーアルバムで、ビートルズの「Good Night」「I Am The Walrus」や「Wichita Lineman」「Light My Fire」「America」など有名曲のカバーが並ぶが、必要なのはただ1曲、ロジャー・二コルズ書下ろしの「Poto Flavus」。勇壮で複雑な構成を持つこの曲は、是非聴いておくべき1曲だ。後のカバーはSpanky & Our Gangの「Like To Get To Know You-Give A Damn」ぐらいがまあいい程度で、「Good Night」に至ってはハミングのパートのメロディがカットされていて超ガッカリ。昔『Mondo For Flower Age』というコンピCDに「Poto Flavus」が入っていたので、その盤を持っている人は余裕があればといった所。
さて絶対買うと損なのは

    Peppermint Rainbow...ペパーミント・レインボーは名曲が多いのだが、その名曲はシングル曲に限定されるので、アルバムのみ復刻のこの盤では名曲の大半が入っていない。同名のRev-Ola盤に比べ10曲も少なく、このグループのハイライトとも言えるニール・セダカ作の「Good Morning Means Goodbye」、ポール・レカ作の「You're The Sound Of Love」と「Don't Love Me Unless It's Forever」が聴けないので、1080円でも価値なし。

    Roger Nichols & The Small Circle Of Friends...ロジャー・ニコルス&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズのこのアルバムは30数年前から数限りなく復刻され、ある時期からはこのグループのハイライトのシングルオンリーの超名曲「The Drifter」や、「Let's Ride」「The Trust」、ロジャー・ニコルス・トリオ時代の「Love Song Love Song」「Our Day Will Come」は必ず入っていたのにそれまでもカットされていて驚いた。せめてこの5曲でも入っていれば1080円盤でも評価ができたのにこれでは価値ゼロ。同じユニヴァーサルから2年前に紙ジャケでステレオとモノラルのどちらも入れた24曲多い2枚組盤を買おう。

    Critters...クリッターズのこの盤はアマゾンで買えるNow Sounds盤の『Younger Girl: The Complete Kapp And Musicor Recordings』に比べ、Kapp前のMusicor音源5曲がなく、また「He'll Make You Cry」はまったく違うアルバムとシングルの両方のヴァージョンが入っているNow Sounds盤に比べ、片方のみ。要注意。

    Parade...Now Soundsからリリースされている『Sunshine Girl:Complete Recordings』にはデモやスモーキー・ロバーズなどのソロ、ロジャー・二コルズ・トリオで録音された曲など9曲多いのでこっちを買うべき。これもアマゾンで買える。

    Cowsills...Now Soundsからリリースされている同名のアルバムにはこのアルバム以前のシングルなど網羅した『The Cowsills Plus The Lincoln Park Zoo album』から6曲プラスシングルヴァージョン2曲が入っているので絶対お得。蛇足だがRazor & Tieから出て、日本でも帯付日本盤で出たものには「Love American Style」と「The Impossible Years」というテレビ用の音源が入っていたが、こちらは入手困難だ。

後は、ベスト盤仕様のJay & The TechniquesRPMリリースの『Baby Make Your Own Sweet Music: The Very Best of』の方が8曲多いが、ユニヴァーサル盤で十分。White Plainsはセカンド・アルバムと後半のシングルがまったくCD化されないが、もう20数年前から出ているこの定番ベストにいい曲はほぼ集中しているので十分だろう。最後にアマゾンで中古盤では変えるが、Spanky & Our GangHip-O-Selectの『The Complete Mercury Recordings』、Cass Elliotも同じくHip-O-Selectの『Solo Sessions 1969-1971』がはるかにお得なので、余裕があったらどうぞ。(佐野邦彦)

 



 

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