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2026年1月11日日曜日

Megu:『めしませルルボン』インタビュー★ゲスト~フレネシ

 
 新潟在住のアイドル・ユニットNegicco(ネギッコ)のメンバーMegu(メグ)が、才女フレネシのプロデュースによるニューシングル『めしませルルボン』(Fall Wait Records / FAWA-0035)を1月14日にリリースする。 

  Negiccoとしては、2024年に結成20周年記念ミニアルバム『Perfect Sense』5thオリジナルアルバム『What A Wonderful World』をそれぞれリリースして弊サイトでも紹介したのが記憶にあると思う。そんな彼女達はリーダーのNao☆をはじめ、MeguとKaedeも2021年までに全員既婚者となり、翌年揃って出産も経験している。昨年9月にはKaedeが第2子を出産し現在育児休暇期間だが、全員がこうした経験をしているアイドル・ユニットというのは稀であり、現在も活動続行中というのは、音楽業界やファンにとって素晴らしいことである。
 過去弊サイトではメンバーのソロ作品として、Nao☆のソロ・シングル『菜の花』(2018年)Kaedeの『秋の惑星、ハートはナイトブルー。』(2020年)を紹介しているが、今回初めてMeguのニューシングル、しかも11年振りに音楽活動を本格的に再開したフレネシがソングライティングとアレンジ、プロデュースまでおこなっているということで紹介したい。


 本作『めしませルルボン』は前出の通り、唯一無二の世界観を持つ女性シンガーソングライターのフレネシがソングライティングとアレンジ、プロデュースを担当しており、Megu の声質を活かした、陽だまりを感じさせるシャッフルの愛らしいフレンチ・ポップ風に仕上げている。 イントロ無しで始まるサビのキャッチーなリフレインが最も特徴だが、シャッフル・リズムのヴァースAとBでハイハットのパターンを細かくチェンジさせたり、ブリッジはアンディ・パートリッジ(XTC)作品を彷彿とさせる英国モダンポップの捻じれたメロディーラインにするなどフレネシならではの拘りのセンスを感じさせた。
 パッケージにも触れるが、Meguのソロ作ではお馴染みとなっている、”CD+フォトブック”仕様で、本作の世界観からインスパイアされたクラシカルなロリータ・ファッションに身を包んだビジュアルはMegu も初挑戦ということで、ファンの興味を湧かせるだろう。 
 さてここでは、昨年10月の無果汁団11月の長谷川カオナシのレビュー記事と同様に、本作をプロデュースしたフレネシへのインタビューをお送りする。


特別インタビュー★ゲスト~フレネシ

◎活動再開で多忙な中ありがとうございます。
まずはNegiccoのメンバーであるMeguさんとの出会いを聞かせて下さい。Negiccoが新潟地区のアイドルから全国的に知られるようになる以前に、ご自分のコラムでインタビューされていたとか。北園みなみもそうでしたが先見の明がありますよね。

フレネシ:「先見の明」とは恐れ多いです。私より耳の早いリスナーが紹介していたのを目にして、音を聞き、ぜひインタビューをしたいと思っただけで…。私よりも先に紹介していた誰かの拡散力があってこそ私にも届いたのだと思いますし、何よりNegiccoさんや北園さんが魅力的だったということに尽きると思います。 

 ◎そうですか、フレネシさんが取り上げたことで彼女達のことが更に知られるようになった切っ掛けの一つになったと思いますよ。ご自分でNegiccoを聴いて興味をもったということで、きっかけになった曲を教えて下さい。
因みに 私が今でも好きなのは『ティー・フォー・スリー』(2016年)収録ヴァージョンの「おやすみ」でして、ユメトコスメの長谷泰宏君のストリングス・アレンジ含め完成度が高いと思っています。 

フレネシ:きっかけになった曲は「圧倒的なスタイル」だったかな…。「トリプル!WONDERLAND」あたりも大好きですね。

「圧倒的なスタイル」/「トリプル!WONDERLAND」
 

◎今回そんなMeguさんに楽曲を提供するに至った経緯は? 

フレネシ:一番最初は、6月19日にマネージャーさんからフレネシの通販サイト「フレネシ学園洋品店」あてにオファーが来たと、ディストリビューターのブリッジさんから連絡を受けました。その時点のメールには具体的なことは書かれておらず、私もまだ活動再開という状態ではなかったものの、奇しくも先にオファーを受けた長谷川カオナシさんと最初のミーティングをした日で、いよいよCubase(Steinberg社製DAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)ソフト)を立ち上げて、トラック組んでいくぞ!と決意をした直後で…休眠状態から創作モードに脳が切り替わったタイミングだったんです。
翌日のメールで、Meguさんの声にフレネシの曲が合うのではないだろうかというところで、オファーをいただいたことが明らかになりました。 

 ◎そういう経緯だったんですね。確かにNegiccoの中では高域でウィスパー系の声質を持つMeguさんにはフレネシさんの楽曲は合うと思います。
Meguさんの歌唱スタイルや声のキャラクターにはどういう印象を持ちましたか?

フレネシ:ふわふわとした、羊毛のような綿雲のような柔らかさでしょうか。
ソフトフォーカスの似合う声には、デジタル候なアレンジよりもクラシカルな生楽器的サウンドに軸足を置いたアレンジが合うように感じました。 

◎では本作『めしませルルボン』のテーマ、コンセプトをお聞かせください。

フレネシ:Negiccoの拠点の新潟といえば、とあるお菓子が有名かと思いますが、そのお菓子を擬人化した楽曲となっています。
お菓子の「勝手にCMソング」を作る構想はずっと前からあって、ここでようやく実現したというわけです

◎昭和から多くの家庭で親しまれた洋菓子がヒントになっているんですね。お米の生産量が日本国内で長年トップの地なので、米菓(せんべい、あられ)メーカーさんはよく知られていますが、そのカテゴリー外の洋菓子で全国に広まりロングセラー商品を多数発売したという、新潟県発祥商品のポテンシャルの高さを物語っていますね。そんなお菓子の「勝手にCMソング」というコンセプトは非常に面白いと思います。さすがですね! 
曲作りやアレンジのアイディア、レコーディング時のエピソードなどはありますか?

フレネシ:Meguさんからフレネシ「8:30のテーク」のようなアレンジで…とリクエストいただき、シャッフルのリズムパターン、メジャーコードを軸に組み立てていきました。
「8:30のテーク」直系というよりも、Meguさんのソフトなイメージにフィットしそうな、マーゴ・ガーヤン的なマイルドさを目指しました。 

◎アレンジの参考で「8:30のテーク(八時半のテーク)」(『ドルフィノ』収録/2013年)をリクエストで挙げられたということは、Meguさんやスタッフの方々はフレネシさんの作品を熱心にチェックしていたということですよね。この曲の牧歌的なシャッフルのリズムは、それこそ洋菓子のCMソングをイメージさせますよ、某社の◎◎◎エクレアとか。
今回フレネシさんがモチーフの一つにされたマーゴ・ガーヤン(Margo Guryan)は、弊サイト前進のVANDAが監修した書籍の『ソフトロックA to Z』で発掘され取上げたことが切っ掛けで、渋谷系ミュージシャン達に広く知られるようになったと思います。元々ジャズを専攻していて若くしてアーメット・アーティガンやクリード・テイラーに認められた才女ですが、今でもソフトロックの範疇で信奉者が多く、ジャケット・デザインまでオマージュされています。
そしてマスタリング直後の本作『めしませルルボン』を先日聴きまして、イントロ無しで始まるサビのリフレインや独特なメロディーラインで直ぐに心を掴まれました。シャッフルになるヴァースは確かにガーヤンの「Thoughts」(『Take A Picture』収録/1968年)などに通じます。何よりMeguさんの声質にマッチしているので、理想的なオファーだったと考えます。
 
『Take A Picture』/ Margo Guryan
『ソフトロックA to Z』シリーズ

フレネシ:マーゴ・ガーヤンが広く知られるようになったきっかけが『ソフトロックA to Z』というのは、まさにその通りでしょうね。雨の滲む窓越しにこちらを向いたご本人のアンニュイな表情が印象的なカバーデザインの「テイク・ア・ピクチャー」が唯一のアルバムとして知られていますが、リファレンスが明確にあるというわけではなく、今作のAメロに「雨樋はメトロノーム」という歌詞があり、雨がモチーフのひとつとなっているあたりにオマージュ要素があったりします。


◎では本作『めしませルルボン』のピーアールをお願いします。

フレネシ:楽曲のテーマにまさにぴったりな、Meguさんの初ロリータ衣装に注目! 本当に良くお似合いで、これまで衣装としてお召しになったことがなかったのが不思議なくらい…フォトブックを眺めつつ、メルヘンでスウィートなお菓子たちの宴ソングに浸っていただけたら嬉しいです。


◎そう言えば、フレネシさんは昨年12月22日に新曲「おやすみルナモス」を配信リリースされたばかりでしたね。この曲のテーマや曲作りのアイディアも聞かせて下さい。
またレコーディングにはテルミン奏者の方が参加されたそうで、エピソードがあればお願いします。

フレネシ:この曲は、まだ20代だったころに、渋谷のミニシアターで「ラジュテ」のオールナイト上映を観た帰りだったかと思うのですが、夜明け前の路上で季節外れのオオミズアオが死にかけて震えているのを見かけて、それがずっと記憶の片隅に残っていて…。「呪い」がコンセプトのアイドルグループ、じゅじゅの元メンバー、ねうちゃんへの提供曲として、バレエをモチーフにしつつ、あのときのオオミズアオを主役にワルツの曲に仕上げました。

今回、セルフカバーするにあたって、コーラスのラインを新たに追加し、サビのストリングスのラインをテルミン奏者の街角マチコさんにテルミンで演奏していただきました。

◎多忙な中今回もありがとうございました。


フレネシ・プロフィール 
8歳で、ささやき声しか出なくなる。20歳で衝動的に音楽活動を開始し、大学卒業までの2年間に50曲余りを作曲。 
2009年6月、乙女音楽研究社からリリースした初のフルアルバム『キュプラ』が、HMV インディーズチャート1位、カレッジチャート1位を獲得し注目を集める。
その後、『メルヘン』『ゲンダイ』『ドルフィノ』の3枚のアルバムを発表したのち、2014年12月27日のワンマンライブ「フレネシ学園 伝説の終業式」をもって活動を無期限休止。
2020年にストリーミング配信が開始されたことで海外の音楽ファンを中心に新たな注目を集め、 累計再生回数は数千万回に達し 「渋谷系のビョーク」とも称される。
2025年10月31日に11年ぶりの新作『除霊しないで』を発表し活動再開を宣言、さらには12月22日に『おやすみルナモス』を発表し、大きな話題を呼んでいる。
★フレネシofficial site:https://frenesifrenesi.com/ 
◎最新配信シングル「おやすみルナモス」









【Megu「めしませルルボン」発売記念イベント】

【出演】Megu、フレネシ

【日時】2026年1月16日(金)18:30スタート

【会場】タワーレコード錦糸町パルコ店 イベントスペース

【内容】トーク&特典会

フレネシ告知動画

詳細はNegicco・official site内NEWSを: https://negicco.net/live_information/detail/30324


(設問作成、本編テキスト:ウチタカヒデ

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