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2021年8月1日日曜日

Seals & Crofts について


Jimmy Seals (ボーカル、サックス、フィドル、ギターなど)
Dash Crofts  (ボーカル、ドラム、マンドリン、キーボード、ピアノなど)

 Seals & Croftsは1969年、Jimmy SealsとDash Croftsがロサンゼルスで結成したデュオで、1972年に全米6位となった 「Summer Breeze」 が最もよく知られていると思う。中学生の頃たまたま録音していたラジオでこの曲が流れた。当時はインターネットですぐに調べられる環境もなかったので、どんな人達なのかも知らないままカセットテープに録音したこの1曲だけをよく聴いていた。その後いつのまにか聴かなくなっていたけれど、最近改めてこの曲の魅力を感じる。


Summer Breeze / Seals & Crofts

 2人は元々テキサスの出身で、ロカビリーミュージシャンのDean BeardのバンドDean Beard and the Crew Catsなどで演奏していたらしい。1958年に「Tequila」のヒットで有名なThe Champsに参加する為ロサンゼルスに渡り、Jimmy Sealsはサックス、Dash Croftsはドラムを担当して数年間活動する。

 1962年、同じくThe ChampsのメンバーだったGlen CampbellとGlen Campbell & The GCsを結成。長くは続かず、その後しばらくして2人はThe Dawn Breakersというバンドに参加。この時彼らの音楽性にも大きく影響することになるバハイ教(19世紀にペルシャで発祥した宗教)に入信している。The Dawn Breakersという名称も、バハイ教の書物に由来しているらしい。このバンドには、Seals & Croftsの多くのアルバムでプロデュースを手掛けることになるLouie Sheltonも在籍していたようだ。1stアルバムプロデュースのBob Alcivarもアレンジで参加している。

Hear Me Now / Dawnbreakers

 1969年からはSeals & Croftsとしてデュオの活動を始め、TA Recordsから2枚のアルバムをリリース。1st アルバム『Seals And Crofts』(TA Records TA 5001)はBob Alcivar、2ndアルバム『Down Home』(TA Records TA 5004)はJohn Simonがプロデュースしている。その後Warner Recordsに移籍。Louie Sheltonプロデュースの4枚目のアルバム『Summer Breeze』(Warner Bros. Records – BS 2629)でヒットし人気デュオとなった。

 Seals & Croftsの音楽はカントリー、クラシック、ジャズなど多様なジャンルがルーツにあり、さらにバハイ教の影響が特徴的な異国情緒を生み出していたようだ。1980年の解散までコンスタントに活動し、多くの作品を残している。「Summer Breeze」の他、「Hummingbird」 「Diamond Girl」「Get Closer」などが代表曲。

Diamond Girl / Seals & Crofts

 そして2004年には再結成アルバム『TRACES』もリリースされている。
 2000年代初頭、Jimmy Sealsと彼の弟、Dan Seals(England Dan & John Ford Coleyなどの活動で知られる)はSeals & Sealsとしてツアーを行ったりもしていたそうだ。Dan Sealsは2009年に悪性リンパ腫で逝去。Jimmy SealsとDash Croftsの現在は、音楽的な活動は行っていないようだ。

【文:西岡利恵


参考・参照サイト

http://www.sealsandcrofts.com/

http://thompsonian.info/sc-landau-SR-1-71.html

https://thevogue.com/artists/seals-crofts/

https://www.lapl.org/collections-resources/blogs/lapl/music-memories-seals-family

http://louieshelton.com/biography/



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