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2013年11月16日土曜日

◎THE BEATLES COLLECTING GUIDE登場

ビートルズの全音源のコレクティング・ガイド、これはたくさんの本が出ているのでそれを読んでもらえればいいのだが、その中には、ほとんど音源の違いが分からないものまで含まれている。ここで、私が、自分の耳ではっきりここが違うと、いい切れる音源を、まとめてみた。こんなに音源チェックができるのも3万曲以上入れておいたiPod Classic用のPCの外付HDのおかげ。足らないものはamazonで片っ端から注文をかけた。この原稿は3か月と20日ぶりに東京の大学病院に転院したばかりで、そこで書いているのだが、このビートルズのコレクティング・ガイドなど、ここのところ膨大な数のコレクティング・ガイドを作ったのは、その110日を過ごした群馬の大学病院だった。昨年の9月以来、6回の入院・5回の手術で東京の国立病院・神奈川のリハビリ病院・千葉の大学病院を転院してきたが、群馬は待遇面で、非常に安価で個室に入られたため自由に時間が使えた。だからリハビリの他の余った時間の全てを原稿書きに注ぐことができた。もし読者の皆さんで入院を余儀なくされることになってしまった方がいたら(そんなことはないに限るが)、ここはお勧めである。この病院の治療とリハビリがあって、寝たきりの生活から脱却でき、車椅子ではあるが、自宅で生活ができる準備ができた。12月中には待望の自宅へ帰れる。やっと新しいステップが踏み出せる。 さて、コレクティング・ガイドの話に戻るが、もちろんイギリス盤のステレオとモノ、アメリカ・キャピトル盤でしか聴けないステレオとモノ、編集盤等でしかきけない音源、シングルやEPのみの音源から、EMI以前の音源まで、フェイドアウトの僅かな長さまでこだわり(ファンにとっては少しでも長く聴けることは重要)、THE BEATLES COLLECTING GUIDEとしてまとめてみた。次ページに全て掲載したので、是非クリックしてご覧いただきたい。コンパクトにまとめてあるので、参考にどうぞ。(佐野邦彦)




(20176月現在)
 
THE BEATLES COLLECTING GUIDE
※全音源を入手するため基本のイギリス盤だが、ステレオは1998年のEMIのリイシュー、モノは同年の『The Beatles In Mono』(EMICD9枚組)を基本とした。シングルのみ、EPのみ、チャリティー盤のみの音源を集めた『Past Masters Vol.12(ステレオ)Mono Masters Vol.12(モノ)も含む。主要なステレオとモノの違いは下記にまとめている。
 
1963 Please Please Me』(EMI
Please Please Me」シングルはモノ。ステレオでは3番でポールとジョージが「I Know You…」と歌っているところにジョンは「Why know I…」と間違えて歌ってしまい笑いながら歌っている
Love Me Do」…アンディ・ホワイトがドラムのヴァージョン。(タンバリン入りがポイント。リンゴがドラムを叩いたシングル・ヴァージョンは『Mono Masters Vol.1』『Past Masters Vol.1』などに収録)
1963With The Beatles』(EMI
All My Loving」…ハイハット入りは『From Riverpool The Beatles』参照。
Hold Me Tight」…ステレオはエンディングのハーモニーに高音のハーモニーが入る。ただしモノに入っている手拍子は消えている。
I Wanna Be Your Man」…ステレオは2コーラス長く、3回目ステレオは2コーラス長く、3回目の「I wanna be your man」の「ホッホッ」がよく聴こえ4回目まで突入している。
Money」…ステレオは2つのミックスを左右において組み合わせているのでサウンドに厚みがあり迫力がある。イントロにモノではよく聴こえないギターが入っていた。またピアノのエコーが深い。モノは生音に近くリムのビートが聴こえる。
1964A Hard Day’s Night』(EMI
A Hard Day’s Night」…最後のリフがステレオ6回、モノ4回でフェイドアウト。
I Should Have Known Better」…イントロのハーモニカがステレオでは4小節でいったん途切れるがモノは途切れない。
If I Fell」…モノでは冒頭のジョンの歌がシングル・トラックだが、ステレオではダブル・トラック。またステレオでは2回目のサビの「was in vain」でポールの声が裏返る。
And I Love Her」…歌が通常のダブル・トラック。シングル・トラックは『Something New』参照。
Tell Me Why」…ステレオのジョンの歌はダブル・トラックだが、モノはシングル・トラック。
Any Time At All」…別ヴァージョンは『Something New』参照。
I’ll Cry Instead」…ロング・ヴァージョンは『Something New』参照。
Things We Said Today」…モノはエンディングのギターのストロークが1回多い。
When I Get Home」…別ヴァージョンは『Something New』参照。
1964Beatles For Sale』(EMI
I’m A Loser」…モノのエンディングのギターが3秒長いのでアドリブの先が聴ける。
Mr.Moonlight」…ステレオのハーモニーは1コーラス長いので、3回目の「My.Moonlight」が上昇していくところがはっきり聴こえ、バックのオルガンも聴こえる。
Kansas City/Hey Hey Hey Hey」…ステレオはモノより11秒長く、モノでは「so long…」でフェイドアウトしてしまうところ」次の「bye bye」まで聴こえる。
Words Of Love」…モノの最後のコーラスのリフレインはステレオより2回多い。
I Don’t Want To Spoil The Party」…モノの間奏ではステレオの時の間奏の時の掛け声が聴こえないというが、もともとほとんど聴こえていない。また、モノではミックスでよく聴こえないイントロのリードギターが、ステレオでははっきりと聴こえる。
What’s You’re Doing」…モノのエンディングは半フレーズ僅かに長い。
Every Little Thing」…ステレオのエンディングが少し長く3回目の「every little thing」まで入っているので「little」でポールが高く歌うところがかすかに聴こえる。
1965Help』(EMI
Help」…モノがシングル・ヴァージョンだが、ステレオは歌詞の一部や歌い方も違い、リード・ヴォーカルがまったく別のもの。最も分かりやすいのは一番の「change my mind」、ステレオでは詰めたように「チェモマイン」と歌うが、モノでは普通に「チェンママイン」と歌っている。
The Night Before」…モノはポールのリード・ヴォーカルにエコーがかかっていない。
Ticket To Ride」…モノはフェイドアウトが短く「my baby don’t care」がステレオの6回に比べ5回に入ったところで消える
Yesterday」…モノは最初のサビの「something wrong new I long for yesterday」に突然、エコーがかかる。
Dizzy Miss Lizzy」…2009年のステレオ化の際に強いエコーがかけられた。『The Beatles In Mono』の『Help』のオマケに付いた「1965 Stereo Mix」版は元のエコー。モノのオマケに入っている1965年時(LP時)のステレオの「Dizzy Miss Lizzy」はジョンのリード・ヴォーカルにエコーがかかっていない。モノにもエコーがかからず、このエコーはCD化の時にプラスされたことが分かる。
1965Rubber Soul』(EMI
Drive My Car」…モノだとカウベルの音がほとんど聴こえない。モノは1回リフレインが多く聴こえる。
Norwegian Wood」…モノはサビの「she asked me to stay and she told me to sit anywhere」の後にジョンの咳払いが聞こえる。ステレオにはない。
You Won’t See Me」…モノはエンディングのコーラスが1回ちょっと多い。
The Word」…アメリカ盤ステレオの『Rubber Soul』は歌のミックスが違う。後述参照。
What’s Goes On」…モノはエンディングのジョージのギターが入っていない。
I’m Looking Through You」…モノは7秒長くステレオでは聴けないポールのアドリブ・ヴォーカルが聴ける。なお、アメリカ盤ステレオの『Rubber Soul』ではイントロを2回間違えるが、後述参照。
Michelle」…モノのフェイドアウトは数秒短い。
Run For Your Life」…モノの方が長く2回「No No No」のコーラスが多く聴ける。
1966Revolver』(EMI
Taxman」…モノラルはカウベルが2番の途中の「…appear too small」の後からとステレオに比べ早く入っている。そしてあまり聴こえない。
I’m Only Sleeping」…なんとこの曲は逆回転ギターの入る個所が違うものが4種類ある。その内の2種類はアメリカ発売のみの『Yesterday And Today』だが、分けると見づらくなるのでここでまとめて記入する。ポイントは3か所でA:running everywhere at such a speed till they find there's no need」とB:taking my time,lying there and staring at the ceiling」でイギリス盤のステレオのAは「till they」以外は入っていてBは無し、モノは「till they find」以外入ってBは「lying」の後から入る。『Yesterday And Today』のモノは、Aは入らずBは「taking my」の後から入り、『Yesterday And Today』のステレオは、Aは「till」以外入り、Bは入っていない。さらにこのUSステレオ盤のみ間奏のSEが一拍遅れて入る。
Love You To」…モノは10秒近く長く完奏する。ただしシタールの演奏部。
Yellow Submarine」…モノはオープニングのギターが入るタイミングがステレオより早く、さらに4番の復唱のコーラスは「life of ease」からとこれも早い。
Got To Get You Into My Life」…モノは10秒長くエンディング近く長く、最後のアドリブ・ヴォーカルの歌い方が違う。「every single day of my life」とつなげて歌っているのでまったく違う録音だ。
Tomorrow Never Knows」…ステレオとモノではループテープの入れる場所など大分異なる。さらにイギリス盤『RevolverLPのファースト・プレスMatrixXEX606-1はさらにテープループの入れ方が違い、フェイドアウトが3秒程度長いので、最後のピアノのアドリブの聴いたことがないメロディのピアノを聴くことができる。こちらは未CD
1967SGT.Peppers Lonely Hearts Club Band』(EMI
SGT.Peppers Lonely Hearts Club Band」…モノは「With A Little Help From My Friends」の前のつなぎの部分で、観客の盛り上がる場所が違っていた。
Lucy In The Sky With Diamonds」…モノはジョンのヴォーカルにやや強くフェイザーがかけられている。ピッチはステレオに比べて遅いがエンディングのコーラスは1回少ない。最後のコーラスの「アー」というところがエフェクトで「アーワウワウワウ」と聴こえる。
Getting Better」…モノは「me used to be angry man」からのピアノが聴こえない。
Fixing A Hole」…モノはエンディングが僅かに長く、ステレオでは聴けないポールのアドリブ・ヴォーカルが一瞬聴ける。
She’s Leaving Home」…モノは回転数が早いためキーが高く長さも短い。
Being For The Benefit Of Mr.Kite」…ステレオとモノでは間奏とエンディングのSEの位置が違うが、元々ずっと鳴り続るSFなので違いは分かりづらい。
Good Morning Good Morning」…モノのエンディングは使われている動物の鳴き声の順番は同じだが、リフレインの回数が少なく時間は数秒短い
SGT.Peppers Lonely Hearts Club BandReprise)」…モノは何と言ってもステレオにはないエンディングのポールのシャウトするアドリブ・ヴォーカルが聴きもの。歓声の位置なども違う。
1967Magical Mystery Tour』(EMI
Magical Mystery Tour」…モノでは、間奏でテンポが元に戻る部分のアーのコーラス部分に被るトランペットが途中で聴こえなくなる。
Flying」…モノでは122秒のアーのコーラスが聴こえない。さらにアメリカ盤ステレオの「Flying」はさらに2秒程度演奏が続くが未CD化。
Blue Jay Way」…モノにはステレオの不気味な逆回転コーラスが入っていない。
I Am The Walrus」…モノはイントロのリフが4回でステレオは6回。ただし米国盤シングルの「yellow matter custard」の前の1小節の間奏はどちらでも聴くことができない。
Hello Goodbye」…モノはステレオに比べて2秒ちょっと短いので最後のチャッチャッが聴こえない。
Penny Lane」…間奏前の「it’s a clean machine」の後のトランペットはモノには入っていない。またプロモのみでエンディングにトランペットが入る。後述の『SGT BOX』参照。
Baby You’re A Rich Man」…モノはエンディングのコーラスが1回長くOhなどのアドリブも聴ける。
All You Need Is Love」…モノのシングル・ヴァージョンはステレオより長く、最後の「Greensleeves」の演奏まで入っている。
1968The Beatles』(EMI
Back In The USSR」…モノはヴォーカルがオンで非常にカッコいい。間奏のジェット機のSEの位置などが違うし、ステレオに入っている間奏の掛け声を「カモン」以外全面カットしていてタイトな感じだ。
Ob-La-Di Ob-La-Da」…モノはイントロの手拍子が入っていないし、ポールのリード・ヴォーカルがシングル・トラック。
While My Guitar Gentry Weeps」…ステレオではエンディングのエリック・クラプトンのギターに「オーオー」とか「イエーイエー」のコーラスが被り聴こえにくくなっている。モノはエンディングも数秒長くクラプトンのギターがはっきり楽しめる。
Blackbird」…モノは間奏の鳥の鳴き声のSEの位置が違い、曲が終わってもしばらくさえずっている。
Piggies」…モノは豚の鳴き声SEがステレオに比べて少ない。
Don’t Pass Me By」…モノは回転数が早い上に、エンディング部分のバイオリンのメロディがステレオとまったく違う。
Why Don’t We Do It In The Road」…モノにはイントロの手拍子がない。
I Will」…モノは、歌の一番の部分にポールのマウス・ベースが入っていない。(最後の「I will」から入る)
Yer Blues」…モノはエンディングが14秒長く、演奏が続けて聴ける。
Sexy Sadie」…イントロのタンバリンがステレオは2回でモノは1回。
Helter Skelter」…モノはポールのヴォーカルやバックコーラスがオンなので「チャッチャッチャッチャー」というコーラスがはっきりと聴こえ、ステレオほど喧しくない。エンディングはまったく違い、ステレオはフェイドアウトの後、またフェイドイン→フェイドアウトでリンゴのセリフで終わるが、モノは突然フェイドアウト→ドラムのロール→フェイドイン→フェイドアウトで50秒近く短い。ステレオではリンゴのI’ve got a blisters on my fingers!の叫びが入りまた演奏が続きエンディングはまったく別物。
Honey Pie」…モノでは間奏のギターが2フレーズ多く入っている。
Good Night」…モノは歌が最初からフル・ヴォリュームで出てきてエコーも多めでステレオより出来がいい。
1969Yellow Submarine』(EMI)※モノLP盤があったがステレオをただモノにしただけなので意味がない。だからモノ・ボックスにも入っていない。
1969Abbey Road(EMI)※ステレオのみ
1970Let It Be(EMI)※ステレオのみ
1998Past Masters Vol.12』&『Mono Masters Vol.12』(EMI)※アルバム未収録のシングル、EP、チャリティー盤のみの曲のステレオとモノをそれぞれ集めたもの。
From Me To You」…モノはイントロの歌とギターにハーモニカが被るが、ステレオは歌とギターのみ。
Thank You Girl」…ステレオは、サビの「way that you do」と「good to be true」の2か所の繰り返しでハーモニカが追加され、エンディングにも追加された。
I Call Your Name」…ステレオはテイク5、モノはテイク7を使っていて、イントロのギターのメロディが違う。またカウベルもモノはイントロから入るがステレオは歌が始まってしばらくしてから入る。
Slow Down」…ステレオのイントロのジョージのギターが、モノでは聴こえない。またモノには歌が歌い終わったあとのステレオの247秒のアウ!というシャウトがない。
I Feel Fine」…モノの方が4秒ほど長く最後にホッホッという掛け声が聴こえる。
I’m Down」…モノは4秒長いのでポールの「ダウンダウンダウンダウン」のアドリブ・ヴォーカルの後の「ウーアイムダウンウー」というアドリブまで聴くことができる。
Day Tripper」…モノはほんの少し長いので次のリフレインの頭まで入っている。
Paperback Writer」…モノはエンディング前の「paperback writer」のコーラスに深いエコーがかかり変。エンディングも8秒長くコーラスのリフレインが1回半多い。
Hey Jude」…モノはステレオより7秒長く、リンゴのバスドラが早くなるとこまで入っている。ちなみにシングル用ステレオ・ヴァージョンはさらに2秒長いが『Past Masters』には入っていない。…
The Inner Light」…モノは歌を重ねてダブル・トラック風の処理をしている。ステレオだとシングルなので生っぽく聴こえる。
The Ballad Of John And Yoko」…一時期フェイドアウトするものになっていたがきちんとドラムが終わるテイクに戻された。ステレオのみ存在。
※『Mono Masters』ではモノラルが作られたことがない「Only A Northern Song」「All Together Now」「Hey Bulldog」「It’s All Too Much」の4曲のモノラル・ミックスが収録された。この中で「Hey Bulldog」はステレオより2秒長く、最後のジョンとポールの「ヘーイブールドッグ」のハモリが1回多く楽しめる。
 
※なお、1998年の全面リマスターの前は、「Hey Bulldog」「Birthday」「Everybody’s Got Something To Hide Except Me And My Monkey」などの曲は、オリジナルのLPと同じでヴォーカルのミックスが小さく、魅力が削がれていた。リマスター後のミックスが大正解である。
 
1977The Beatles At The Hollywood Bowl』(Capitol)※1964823日と1965830日のライブ(1曲と1曲の後半は1965829日)。2016年のCD化(Universal)の際に『Real Love』に収録されていた「Baby’s In Black」と未発表の「I Want To Hold Your Hand」「You Can’t Do That」「Everybody’s Trying To Be My Baby」の4曲を追加した。
1995The Beatles Anthology 1(Apple/EMI)※別テイク、未発表曲&初期音源集
That'll Be The Day」「In Spite Of All The Danger」…58年のジョン、ポール、ジョージのファーストレコーディング。後者はポール作
Hallelujah, I Love Her So」「You'll Be Mine」「Cayenne」…60年のジョン、ポール、ジョージ、スチュワート・サトクリフのホーム・レコーディング。後の2曲はポール作で最後の曲はインスト
Like Dreamers Do」「Hello Little Girl」…62.1.1日のデッカ・オーディションのLennon-McCarney
Besame Mucho」「Love Me Do」…62.6.6日のパーロフォン・オーディション
How Do You Do It」…62.9の「Love Me Do」レコーディングで録音させられ発売拒否したカバー
Please Please Me」…62.9のセカンド・シングル・レコーディングのセッション。コーラスやドラムが違い、ドラムはアラン・ホワイト
One After 909 (False Starts)」「One After 909 」…63.3のセッション。当時未発表のLennon-McCartneyナンバー
I’ll Get You」…63.10TV「サンデー・ナイト・アト・ロンドン・パラディウム」
I Saw Her Standing There」「From Me To You」「Money」「You Really Got A Hold On Me」「Roll Over Beethoven」…63.10のスウェ―デンでのラジオ
She Loves You」「Till There Was You」「Twist And Shout」…63.11のロイヤル・バラエティ・パフォーマンス
This Boy」「I Want To Hold Your Hand」「Moonlight Bay」…63.12TV「マーカム&ワイズ・ショー」
Can’t Buy Me Love」…64.1のシングル用セッション
All My Loving」…64.2のエド・サリヴァン・ショウ
You Can't Do That」「And I Love Her」「A Hard Day’s Night」…前の2曲は64.2、後者は64.4の『A Hard Day’s Night』用セッション
I Wanna Be Your Man」「Long Tall Sally」「Boys」「Shout」…64.4TV『アラウンド・ザ・ビートルズ』
I’ll Be Back(Take2)」「I’ll Be Back(Take3)」…64.6の『A Hard Day’s Night』用セッション
You Know What To Do」「No Reply (Demo)」…64.6。前者はジョージの未発表ナンバー
Mr.Moonlight」「Leave My Kitchen Alone」…64.8Beatles For Sale』用セッション
No Reply」「Eight Days A Week(False Start)」「Eight Days A Week」「Kansas City/Hey Hey Hey Hey」…64.910Beatles For Sale』用セッション。
1996The Beatles Anthology 2(Apple/EMI)※別テイク、未発表曲集
Yes It Is」「You've Got To Hide Your Love Away」…65.2の『Help』セッション
If You've Got Trouble」「That Means A Lot」…65.2の『Help』セッションでLennon-McCartneyの未発表曲
I’m Down」「Yesterday」「It’s Only Love」…65.6の『Help』セッション
I Feel Fine」「Ticket To Ride」「Yesterday」「Help」…65.8の『ブラックプール・アウト・ナイト』より
Everybody's Trying To Be My Baby」…65.8のシェア・スタジアム
Norwegian Wood」「I'm Looking Through You」…65.10の『Rubber Soul』セッション
 
12-Bar Original」…65.11の『Rubber Soul』セッション。Beatlesの未発表インスト
Tomorrow Never Knows」「Got To Get You Into My Life」「And Your Bird Can Sing」「Taxman」「Eleanor Rigby (Strings Only)」「I'm Only Sleeping (Rehearsal)」「I'm Only Sleeping (Take 1)」…66.4の『Revolver』セッション
※『SGT BOX』関係の曲はBOXの説明参照
Only A Northern Song」…67.2の『SGT』時の録音
You Know My Name (Look Up The Number)」…67.5の録音が主体
Rock And Roll Music」「She’s A Woman」…66.6の日本武道館ライブ
I Am The Walrus」「The Fool On The Hill [Demo]」「Your Mother Should Know」「The Fool On The Hill [Take 4]」…67.9の『Magical Mystery Tour』セッション
Hello Goodbye」…69.10の『Magical Mystery Tour』セッション
Lady Madonna」「Across The Universe」…68.2のセッション
1996The Beatles Anthology 3(Apple/EMI)※別テイク、未発表曲集
Happiness Is A Warm Gun」…68.5の『White Album』セッション
In The Beginning」…68.7の『White Album』用「Don’t Pass Me By」イントロ用のジョージ・マーティンのイントロセッション(未発表)
Don’t Pass Me By」「Good Night」「Blackbird」…68.6の『White Album』セッション
Helter Skelter」「Mean Mr. Mustard」「Polythene Pam」「Glass Onion」「Junk」「Piggies」「Honey Pie」「Ob-La-Di, Ob-La-Da」「Cry Baby Cry」「Sexy Sadie」「While My Guitar Gently Weeps」「Hey Jude」…68.7の『White Album』セッション
Not Guilty」…68.7の『White Album』セッションでジョージの未発表曲
Mother Nature's Son」「Rocky Raccoon」「What's The New Mary Jane」…68.8の『White Album』セッション。最後の曲はジョンの未発表曲
Glass Onion」「I Will」「Step Inside Love/Los Paranoias」…68.9の『White Album』セッション。最後の曲の前半はポールがシラ・ブラックに送った歌で後半はセッション。
I'm So Tired」「Why Don't We Do It In The Road」「Julia」…68.10の『White Album』セッション
I've Got A Feeling」「She Came In Through The Bathroom Window」「Dig A Pony」「Two Of Us」「For You Blue」「Teddy Boy」「Medley: Rip It Up / Shake, Rattle And Roll / Blue Suede Shoes」「The Long And Winding Road」「Oh! Darling」「Mailman, Bring Me No More Blues」「Get Back」「Let It Be」…69.1の『Let It Be』セッション。
All Things Must Pass」「Old Brown Shoe」「Something」…69.2のセッション
Octopus' Garden」…69.4の『Abbey Road』セッション
Maxwell's Silver Hammer」「Come Together」「Come And Get It」「Ain't She Sweet」「The End」…69.7の『Abbey Road』セッション
Because」…69.8の『Abbey Road』セッション
I Me Mine」…70.1のセッション
 
1999Yellow Submarine Songtrack』(EMI)※映画で使われた曲だけを集めてリミックスしたもの。大幅なリミックスで印象がまったく異なる曲もある。「Only A Northern Song」のリアル・ステレオは初登場。
2001Live At The BBC』(Apple/Parlophone)※BBC主演時のスタジオ・ライブ56曲収録。
2003Let It BeNaked(Apple/EMI)※フィル・スペクターがプロデュースした『Let It Be』ではなく、オリジナルのマスターだけから再編集したもの。まったくアレンジが違っていたり、サウンドは別の曲の様に聴こえる。ボーナスでこのセッションの会話やデモを集めた「Fly On The Wall」も付けられた、ただし完奏している曲は1曲もなく、あくまでもスタジオ・チャット。
2013On Air Live At The BBC Volume 2』(UMC)※BBC主演時のスタジオ・ライブの続編。38曲に「I Feel Fine」(Studio Outtake)もプラス。
2013The Beatles Bootleg Recordings 1963(iTunes Download Only)※著作隣接権50年切れの対策上急遽1963年の未発表音源59曲をダウンロードのみで販売した。「Bad To Me」「I’m In Love」のデモ、スタジオ・アウトテイク15曲(曲目は9曲)、BBC出演時のスタジオ・ライブ&ライブ42曲(曲目は24曲)収録。BBCは曲目として初登場はない。
2014Work In Progress Out Takes 1963(Rock Melon)※著作隣接権切れでリリースしたCD1963年のアウトテイクを827テイク収録。内6曲は『The Beatles Bootleg Recordings 1963』とダブるが、全て違うスタジオ・アウトテイク。
2017SGT. Pepper’s Lonely Hearts Club Band(Anniversary Edition)(Universal)
DISC12017年ステレオリミックス、別テイクが集まったのはDISC2から。冒頭は「Strawberry Fields Forever」。今までの公式のデモは『Anthology2』の3テイクで、そこのジョンのギター1本のデモ「Demo Sequence」はない。このBOXでソロは必要ない。「Take1」はどちらもあるがBOXの方にイントロとジョンとカウントがあり5秒長い。「Take4」は初登場で前半部のアレンジは大分完成していてジョンのヴォーカルはシングルトラック。「Take7」は両方にありBOXはジョンの声のイントロが加わりジョンのヴォーカルはダブル、そして最後の演奏がフェイドアウトになっていくように崩して演奏する部分で終わるが、『Anthology2』は「Take7 & Edit Piece」のタイトルの通り崩して歌う部分の最後にレコードで最後の逆回転のドラム部分のセッションの模様を無理やりつないであるので総尺は1分ちょっと長い。非常にピッチの早い原型のオーケストラヴァージョンの「Take26」はBoxで初登場。「When I’m Sixty-Four」のアウトテイクは初。初登場の「Take2」はまだカウンターのコーラスのないシンプルなテイク。ポールがきちんと歌っているので聴ける。「Penny Lane(Take6-Inst)」は初登場でこの時からサウンドがクリアだ。ポーンがないので新鮮なインストになり色々な消されてしまった遊びが聴けて面白い。逆に「Vocal Overdubs/Speech」は曲を聴きながら(わずかに聴こえる)手拍子をしながら会話をし、イントロの部分にコーラスを小さく歌っているがレコードで使っていない。『Anthology2』で登場したポールのヴォーカルがシングルトラックで聴かせどころの中間部のピッコロトランペットのないテイクはこのBOXにはない。これにはエンディングにもピッコロトランペットが登場、そのままプロモシングルのみのメロディも吹いてくれるがガチャガチャ終わる。DISC4の「Capitol Records Mono US Promo Mix」は盤おこしと思われ音質は良くないが初のモノで最後がプロモのみのピッコロトランペットエンディング。『Rarities』のはステレオに継ぎ足したものだった。「A Day In The Life」の「Take1」はポールのパートにつなぐ24節が出来上がっていなのでピアノと声のカウント入り。ポールの部分も歌はないがジョンのパートに戻る部分の演奏は出来ている。そしてジョンの歌で最後の上昇部もまだできていないピアノとカウントのみ。「Take2」は普通のジョンの1234のカウントから始まり構成は「Take1」と同じだが、ポールのパートのアコギが切れ切れのカッティング、マルのカウントのエコーが大きい上にピアノの弾き方も違い、最後に本番で使用されなかったメンバーによるエンディングコードのハミングが入っている。「Orch Overdub」はオーケストラのみの上昇部の練習。「Hummed Last Chord Tks 8,9,10,11」はレコードではピアノの連弾のコードになってしまったが、Take2で聴けるメンバーのラストのコードのハーモニー練習。「The Last Chord」はそのピアノのラストコードの練習でピタリと合うとのレコード雷鳴のような音になる。DISC4の「First Mono Mix」はポールパートのつなぎはマルの24までのエコーたっぷりのカウントで、ポールのパートが歌は入るがまだ歌い方が一部違う。ジョンのパートは完成されているがエンディングはオーケストラなしでさらにピアノの弾き方が違い下降するベースも入るが最後のコード音なし。『Anthology2』のものは最初は「Take1」とあるがポールのパートは「First Mono Mix」のものに差替えたもの。そしてエンディングはオーケストラをもの持ってきてエンディングのコードは入れなかった「継ぎはぎテイク」だった。「SGT.Peppers Lonely Hearts Club Band」の「Take 1 - Inst」は4人だけのザックリした演奏でこれはこれで魅かれる。最後は次につなぐと決めてあったので適当に終わる。「Take 9 / Speech」はリードギターが完成していないがポールもジョンもきちんと歌っていてコーラスも決まり、4人の演奏だけなので迫力があっていい。最後のつなぐ部分はジョンが適当に歌っていて面白い。「Good Morning Good Morning」の「Take 1 - Inst, BD」はシンプルな演奏だけのインスト。「Take8」はジョンの歌のみがシングルで入り、4人の演奏だけなのでロックンロール色が強くてなかなかいい。『Anthology2』のものはジョンのヴォーカルがダブルでクリアにミックスされており、最後のリンゴのドラムもサウンドがクリアなので手数が多く聴こえるが内容は同じ。
続いてDISC3。「Fixing A Hole」の「Take1」はハープシコードのバッキングでポールがシングルで歌っているが完成度は高い。あの印象的なリードギターとコーラスはまだない。最後のアドリブヴォーカルもいい。「Speech And Take 3」は1分くらいの話し声などがあってから演奏が始まる。リードギター、コーラスがない上に歌はさらにアドリブメロディが多く、あとで元に戻したことが分かる。「Being For The Benefit Of Mr.Kite!」の「Speech From Before Take 1; Take 4 And Speech At The End)」はジョンがシングルで歌っていて、間奏部分にラララと歌ったりカウントを入れたりアドリブを入れている。『Anthology2』の「Take1 Take2」のTake2は歌いだしてすぐ終わってしまうがこれのみ。SEなどが入っていない「Take7」は『Anthology2』の「Take7」より歌いだし前のジョンのアドリブの歌が10秒ぐらい長い。ここでもジョンは前半間奏で歌を当てている。そして『Anthology2』の「Take7」の後半はSE入りにつないでフェイドアウトしているのでこれまた「継ぎはぎもの」だ。「Lovely Rita」のアウトテイクは初登場。「Speech And Take 9」は明るくポールがシングルで歌い、コーラスやSEなどは入っていない。後半の構成は出来ているが、ポールのアドリブのメロディがまだ多い。最後はジョンのヴォーカルが聞こえる。「Lucy In The Sky With Diamonds」の「Take 1 And Speech At The End」は出だしのメロディが同じ音の繰り返しでレコードと違っていて、中間とエンディングのコーラスは歌が入っていない。「Speech, False Start And Take 5」もまだ出だしの歌い方がレコードと違っている。ピアノなど前のテイクより完成しているがこれも中間とエンディングのコーラス部の歌は無い。『Anthology2』のものは出だしのメロディは同じく違っているが、中間とエンディングに歌とコーラスが入りより完成されたテイクだがBOXには入っていない。DISC4の「Original Mono Mix - No. 1」は通常のモノミックスだが冒頭にスタジオチャットや最初のハープシコードの1音の15秒がイントロに加わっている。「Getting Better」のアウトテイクは初で、「Take 1 -- Instrumental And Speech At The End」はジョンの声から始まりピアノからスタートしている。演奏としてはしっかりしていて、気合が感じられる。あのハイライトともいえるポールのベースは、Blu-rayの映像でポールが語っているようにベーシックトラックが出来上がってから入れるそうだが、「Take12」ではポールのベースランニングが披露され、完成に近づいていることが分かる。大好きな曲なので歌入りのものを是非入れてもらいたかった。残念!「Within You Without You」の「Take 1 -- Indian Instruments」は文字通り歌ナシのインストで、『Anthology2』の「Instrumental」と同じものだと思うがBOXの方のミックスがいい。「George Coaching The Musicians」はジョージが主に西洋楽器のバイオリンやチェロに微妙な節回しを口で歌って教えている。「She’s Leaving Home」のアウトテイクも意外な事に初登場、「Take 1 -- Instrumental」はマイク・リーンダーの指揮のもののオーケストラオケ。ジョージ・マーティンがシラ・ブラックのレコーディングで手が離せないというのでポールが急遽スコアを依頼した。「Take 6 -- Instrumental」も同じだが演奏がややスムーズ。どちらもオフィシャルでカットされた2番のリフレインの後、3番の歌が入る前の短く下降するメロディのチェロが入っている。ただまったく同じのが並んで歌もないのじゃあ…。DISC4の「First Mono Mix」はモノ盤のみのピッチの早いテイクだが、前述のチェロのカット前なので、2番の「…many years」のコーラスが入る233秒の後に下降するチェロが入って「Friday morning…」になるので初登場。「With A Little Help From My Friends」はアウトテイクが初めて。「Take 1 -- False Start And Take 2 -- Instrumental」だがシンプルな曲なのでバッキングもシンプル。しかしここに後からポールの絶妙なベースランニングと、対位法のコーラスが加わると、あんなにカッコ良く変身するから凄い。「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise)」の「Speech And Take 8」はラフにポールのみが歌ったテイク。『Anthology2』の方のテイクはTake5、ポールのみがラフに歌うテイクだが、中間部の歌い方が明らかに違う。
 
☆アメリカ盤のみ
2014The U.S. Albums(Box Set)(Universal MusicCD13枚組)
○『Something New』(モノのみ)
I’ll Cry Instead」…ワンコーラス分多い編集なので、イギリス盤のものより20秒長い。アメリカ盤の『A Hard Day’s Night(Original Motion Picture Sound Track)』にも収録。(モノラルだが、モノラル盤だけでなくステレオ盤にも同じものが収録されていた)
And I Love Her」…ポールのリード・ヴォーカルがand I love her以外シングル・トラックで、映画を見ているかのよう。魅力的だ。アメリカ盤モノの『A Hard Day’s Night(Original Motion Picture Sound Track)』にも収録。
When I Get Home」…サビの「till I walk」のwalkを延ばして歌っていて、イギリス盤と違う。
Anytime At All」…間奏の130秒から46秒までのピアノが遅く入ってくる。
○『Beatles ‘65』(モノ)
I Feel Fine」…深いエコーをかけられている。
She’s A Woman」…深いエコーをかけられている。
○『Rubber Soul』(ステレオのみ)
The Word」…ジョンのヴォーカルが全てダブル・トラックでイギリス盤と違う。
I’m Looking Through You」…イントロのギターを2回間違えるがそのまま入っている。
○『Rubber Soul』(モノのみ)
Michelle」…アメリカ盤『Rubber Soul』モノのこのヴァージョンが、一番フェイドアウトが長い。といってもステレオより2秒弱程度だが。一番短いのはイギリス版『Rubber Soul』のモノ。
1966Yesterday And Today』(モノのみ)
Doctor Robert」…アメリカ盤モノは曲のエンディングのコードまではっきり聴こえる。
I’m Only Sleeping」…逆回転ギターSEの入る個所が違う。前述のイギリス盤『Revolver』の「I’m Only Sleeping」参照。
○『Yesterday And Today』(ステレオのみ)
We Can Work It Out」…ハーモニウムが真ん中から出るなどミキシングが違う。
Day Tripper」…冒頭のギターリフが左から出るミキシング。
※残念ながら「I’m Only Sleeping」のステレオは、イギリス盤ステレオと同じヴァージョンだった。
○『The Beatles’ Story』※ドキュメンタリー。The Beatles Look At Lifeに入っている「Twist And Shout」の64年のハリウッド・ボウルのライブがこの盤のみ。ただし40秒でフェイドアウトしてしまう。
2004The Capitol Albums Volume 1(Box Set)』(Capitol
○『The Beatles’ Second Album』(ステレオのみ)
全体にエコーがかけられている当時のミックス。なお、「You Can’t Do That」「I’ll Get You」「She Loves You」は疑似ステレオのまま。
○『Beatles ‘65』(ステレオ)
I Feel Fine」と「She’s A Woman」は当時と同じ疑似ステレオ。モノラル以上深いエコーをかけられている。
1966Yesterday And Today』(3rd EditionApple盤以降のステレオ)未CD化。
I’m Only Sleeping」…逆回転ギターSEの入る個所が違う。前述のイギリス盤『Revolver』の「I’m Only Sleeping」参照。なお、このヴァージョンは『From Liverpool The Beatles Box』にも収録。
 
☆その他の編集盤
1970From Then To You』(UK)『The Beatles’ Christmas Album(US)※ビートルズはファン・クラブ会員に1963年から1969年まで毎年配ったクリスマス・レコードを集めたもの。会話が中心でちゃんと演奏した曲は『Free As A Bird』のEPに収録された「Christmas Time(Is Here Again)」くらいしかない。日本では1986年にディスクポート西武から『Christmas Fun With The Beatles』でリリースされた。未CD化。
1973The Beatles 1967-1970(Capitol)※「A Day In The Life」のイントロに前の歓声が被らない。ジョンの1990年の『ImagineOriginal Soundtrack)』(Capitol)にも収録されている。
1980From Liverpool The Beatles Box』(EMI)未CD化。LP8枚組。
All My Loving」…冒頭に5拍のハイハットのカウント入り。オランダ盤初期の『The Beatles’ Greatest』や西ドイツ盤『With The Beatles』に収録されていた。
And I Love Her」…エンディングのリフレインが2回多く6回。西ドイツ盤『Something New』に収録されていた。
I Feel Fine」…イントロ前に微かにスタジオ・チャット入り。『The Beatles 1962-1966』に収録されていた。
I Am The Walrus」…イントロのリフが6回のイギリス盤ステレオに、アメリカ盤モノ・シングルのみに収録されていた135秒の「I’m crying」と「yellow matter custard」の間に1拍ストリングスのビートが入る部分を組み合わせたお徳用。『Rarities Vol.2』に収録されていた。
I’m Only Sleeping」…逆回転ギターSEの入る個所が違うUSステレオ・ヴァージョン。前述のイギリス盤『Revolver』の「I’m Only Sleeping」参照。なお、このヴァージョンは前述の『Yesterday And Today』(ステレオ)より。
1981The Beatles EP Collection(EMI)1992年に『The Beatles Compact Disc EP Collection』としてCD化された。EP15枚組。
She’s A Woman」…冒頭に「one two three four」とポールのカウントが入っている。
 
☆必要なシングル・EP
1967 「I Am The WalrusUS Mono Single)」(Capitol)※アメリカ盤「Hello Goodbye」のモノ・シングルB面のこの曲は、135秒の「I’m crying」と「yellow matter custard」の間に1拍ストリングスのビートが入る。『From Liverpool The Beatles Box』や『Rarities Vol.2』にこの部分が聴ける編集版が入っているのでそれで十分と思うが。未CD化。
1995 『Free As A Bird(EP)』(Apple/EMI)…別テイクの「I Saw Her Standing There(63.2Take9)、「This Boy(63.10Take12&13)、ファン・クラブのクリスマス・レコード用の曲「Christmas Time(Is Here Again)」は67.1112収録。
1996 『Real Love(EP)』(Apple/EMI)…別テイクの「Yellow Submarine」(65.56)「Here There And Everywhere」(66.6収録。Take7&13
 
EMI契約以前の音源
1985The Beatles' Live! at The Star Club in Hamburg, Germany, 1962』(テイチク)
196212月のドイツ・ハンブルグでのライブは家庭用テープレコーダーで録音された音質の悪いものだったが、歴史的音源ということで1977年にPickwickからリリースされ、様々な編集盤が溢れていた。その中で決定版がこのテイチクのアルバムで、残されている全ての音源30曲)を全て収録した。なんといっても重要なのはドラマーがリンゴであること。荒っぽいが魅力的だ。「Be-Bop-A-Lula」と「Hallelujah I Love Her So」の演奏はビートルズだが歌はStar Clubの関係者。(なおアルバム内の「Hully Gully」はビートルズの音源ではない。)
1986The Silver Beatles』(テイチク)
ビートルズが196211日にデッカのオーディションを受け、不合格だった時の音源。ドラマーはピート・ベスト。レノン=マッカートニーの書いた3曲は外されたが、『The Beatles Anthology 1』で「Like Dreamers Do」「Hello Little Girl」が入り、他カバーの3曲は同アルバムで聴けるが、「Crying Waiting Hoping」「September In The Rain」「Besame Mucho」「To Know Her Is To Love Her」「Take Good Care Of My Baby」「Memphis Tennessee」「Sure To Fall」「Money」「Till There Was You」の9曲はオフィシャルではこのCDのみで聴ける。なお、2013年にRock Melonというレーベルからリリースされた『I Saw Her Standing There』というCDは、トニー・シェリダン関係やデッカ・オーディション関係から抜粋された謎の選曲のCDだが、レノン=マッカートニーが書いた残された1曲「Love Of The Loved」が収録されていた。BBCでカットされていたDream Baby」「A Picture Of You」「Besame Mucho」も入っている。(なおデッカ・オーディションの最初のリリースは1982年で、トリオからアナログでリリースされた。)
2001Beatles Bop-Hamburg Days』(Bear Family)※19616月と19624月にビートルズがドイツでトニー・シェリダンのバック演奏をした曲を集めたもの。ドラマーはピート・ベスト。1964年にPolydorからリリースされて以来、膨大な編集盤がリリースされているが、Bear Familyだけあってありとあらゆるヴァージョンを38曲集めた。ただしそその内ビートルズがバックをした曲は9曲と言われており、ジョンがリード・ヴォーカルを取った「Ain’t She Sweet」とジョンとジョージが書いたインスト「Cry For A Shadow」に、有名なトニー・シェリダンの代表曲でバックを担当した「My Bonnie」の3曲があれはいいのでその3曲が入った『The Beatles Anthology 1』で普通のファンは十分。(その他のバッキング担当は「The Saint」「Why」「Nobody’s Child」「If You Love Me Baby」「Sweet Georgia Brown」とされていて「Swanee River」のテープは焼失したので現存していない)
 
(作成:佐野邦彦)





 



 











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