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2012年12月24日月曜日

☆Beach Boys:『Chronicles』(Echoes/ECHO009-9)DVD

このDVDは所謂セミ・ブートである。色々な正規発売品からも画像を集めているのにそういうものに限って画質が悪い。しかし、今までYou Tubeでアップされているのを見てスゲーって驚いていたレア映像がギッシリつまり、初見のものもあり、ビーチ・ボーイズ・ファンにとっては絶対持っていたいDVDである。この手のDVDは正規ディーラーが取り扱っているのでブートではないという判断でタワーやHMVで購入できる。(Amazonは扱っていない)権利関係など我々ファンはレコード会社の人間でないからどうでもいいこと。ただUnsurpassed  MastersSMiLEのブートが次々リリースされた時に足繁く通っていたリアル・ブート屋にはもう行く気がないので、こうやって大手で、通販で買えるのは本当にありがたい。内容は副題にあるとおり「Rare Promo & Live Clips and TV Appearances Recorded 1963-1969」。まず『An American Band』や『Ready Steady Go』『Endless Summer』に収録されていた市販品は一切紹介しない。レア度という点ではTVスタジオで収録された「I Can Hear Music」「Never Learn Not To Love」と『マイク・ダグラス・ショー』の「Break Away」「Celebrate The News」が凄い。前者はリード・ヴォーカルがリアルで、後者はオケ。それぞれ2曲目にあたる曲がシングルB面の、デニスの作品だが、その時はデニスが立ってマイクを持って歌い、カールがドラムを叩いているのだ。どちらもYou Tubeで見られるが、『マイク・ダグラス・ショー』はYou Tubeは番組をフルで見られる。ただ他の映像でも全て言えるが、司会者が出てきてしまうと出元がバレるので、頭と終わりがブツッと切れていることが多い。そして「Cool Cool Water」のTVスタジオのスタジオライブも珍しい。まさかこの曲を当時の映像で見られるとは思わなかった。ただYou Tubeでは冒頭のwater waterの幻想的なコーラスは入っているのに、DVDではバッサリ。そして内容的に一番嬉しいのは『シンディグ!』でのメドレーだ。You Tubeで見られる司会者の紹介はカットされているが「Fun Fun Fun」「Long Tall Texan」「Please Let Me Wonder」「Help Me Rhonda」の4曲のメドレー(正確にはメドレーではなく無理やりつないだ編集)が完全版で見られる。「Fun Fun Fun 」と「Please Let Me Wonder」は『An American Band』で見られるが、最後までキッチリ入っている。細いストライプのシャツで統一されていた。同じく『シンディグ!』の司会のライアン・オニールの声が被ったイントロはカットされているが「Little Saint Nick」は貴重。歌は別録で出来もいい。チャイムが入るのでシングル・ヴァージョン、みな細いストライプのシャツで演奏していた。昔『Rock'n'Roll Classics 2 』というLDに収録されていた画質の悪い白黒の「Barbara Ann」はカラーなので非常に見やすくなっている。短い構成だが完全なリアルライブなので見る価値あり。こちらは太いストライブのシャツで統一。白黒で迫力あるのが「Papa-Oom-Mow-Mow」と「Johnny B.Goode」のメドレー。特に後者はカッコいいロックンロールでブライアンとマイクで歌っている。最後に女性ダンサーが大量に飛び出てくるがこれも『シンディグ!』。どこかの海岸の資材置き場のようなところで夜に撮影された「Cottonfields」は、シングル・ヴァージョンを使っており、なんでこんな場所で撮影したか分からないがみな風に吹かれていて初めてみる映像だ。「Break Away」はもう1テイクあり、TV用の録音だが演奏が別録なので聴きごたえがある。あの白スーツでなくてみんなバラバラの服を着ているのもいい。「I Can Hear Music」ももう1テイクあるが、演奏あり、街中のメンバーありの画像コンピ。珍しい映像が多い。最後に「Good Vibrations」は、ブルース抜きの5人によるライブで堂々とした演奏と歌で出来はいい。これは風貌から言って60年代の映像ではなさそう。70年代のTV用のライブである。
Chronicles









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