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2007年8月1日水曜日

☆The Zombies & Colin Blunstone as Neil MacArthur/Rod Agent & Chris White:『Into The Afterlife』(Big Beat/CDWIKD266)

ゾンビーズの終わりというのは、どうにもすっきりしたものではなかった。ヒットが無くなりもうグループの将来に見切りを付けたメンバーはそれぞれ別の道を歩みだしていた。ロッド・アージェントとクリス・ホワイトはデモを録音して新プロジェクトの準備に入り、コリン・ブランストーンは音楽業界から去り保険会社に入ってカタギに成ろうとしていた。しかし最後のアルバム『Odessey & Oracle』からカットされた「Time Of The Season」が全米3位と大ヒットになり、このヒットから音楽業界はアルバム『Odessey & Oracle』の素晴らしさにようやく気づき一転、絶賛の嵐になった。その頃ロッドとクリスの二人が後の「アージェント」のメンバー達と録音していたデモが7曲、そしてマイク・ハーストの勧誘により音楽業界に復帰したコリンが「ニール・マッカーサー」としてリリースしたシングル全てと未発表曲を合わせた9曲、さらに「Time Of The Season」の大ヒットによりレコード会社がロッド、クリス、コリンの3人に「ゾンビーズ」のアルバムを作らせようとし結局幻に終わった『RIP』プロジェクトからマイク・ヴィッカーズの手によるオーケストラを全面的にフィーチャーした未発表の「オーケストラル・ミックス」を3曲、ゾンビーズがTVに出演した時のライブ1曲の、計20曲が一気に収録された。そのうち完全未発表が9曲、初CD化が4曲という貴重音源の嵐、これは買うしかないでしょう。このアルバムの後、「アージェント」は大成功を収め、コリンもロッド&クリスのプロデュースでソロアルバム『One Year』をリリースし、それぞれ成功を収めた。このCDはゾンビーズと後の彼らのプロジェクトをつなぐミッシング・リングなのである。曲の内容だがロッドとクリスのオリジナルはどれも素晴らしく、またニール・マッカーサーの曲もコリンのヴォーカルの魅力で十分に聴ける。クオリティ面でも○である。(佐野)
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