先日紹介したブライアンとアンディ・パレイの 1996          年のセッション集「Andy Paley Sessions         1996」と基本的に内容は同じだが、決定的に違うのはその音質だ。前のものは音質は今一つだったが、この          CD          は文句なしのクオリティで、それまでよく聴こえなかったコーラス・ワークや、パーカッション、ギターのバッキングがひとつひとつはっきりと耳に届いてくる。デニスの「Bamboo」以来の衝撃だ。このブートでないと、このアルバムの魅力は十分伝わらないだろう。このアルバムといい、「Sweet         Insanity」といい、ブライアンはボツになってしまったアルバムの方にいい曲が多く収められているのは、なんとも皮肉だ。ただ、この「Landylocked」(笑えるね)には前の          CD の“Soul Searchin'”のブライアン・ヴァージョン、“Proud         Mary”の初期 2          ヴァージョン、ボーナストラックのウィルソンズとの“Everything         I Need”のデモ 2 ヴァージョンと“This Isn't         Love”のデモは収録されていない。その代わり“Saturday Morning         In The         City”の初期ヴァージョンと、ビーチ・ボーイズの録音で、かつての“A         Day In The Life Of The Tree”を思わせる初登場音源“Out In         The Country”(71 年)、さらに音は悪いが 63          年の未発表曲“Bach Home”の歌い入りとバッキング・トラックの          2 テイクが入り、ボーナスは充実している。さらに“Soulful Old         Man         Sunshine”の別テイクも入っていたが、明確な違いは感じられなかった。なお、このブートは最近多くなって来た          CDR である。(佐野)
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