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1998年3月10日火曜日

☆Who : Odds And Sods(Polydor/539791)

ついにフーのリマスターも、残されたこのアルバムが出て、オリジナル・タイトルではシェル・タルミーがマスターを抱えたままの「My Generation」を除き完成した。もともと未発表曲集だったこのアルバム、どれだけ未発表をプラスできるかが注目されていたが、2枚組になるという噂を裏切って?1枚もので収まった。
注目の未発表曲は64年に "Leaving Here" とカップリングでアセテートを録った "Baby Don't You Do It" 67年のスタジオ録音の "Summertime Blues" とエディ・コクランの "My Way" という3曲のカバー、アル・クーパーのオルガンがフィーチャーされた "Mary Anne With The Shaky Hand" の別テイク、ジョン・エントウィッスル作で「Tommy」の時のアウトテイク "Cousin Kevin Model Child" 、「Lifehouse」の録音でレスリー・ウェストのギターがフィーチャーされたワイルドな "Love Ain't For Keeping" 、同じ時の録音でピートの「Who Came First」でソロ・ヴァージョンが発表されていた "Time Is Passing" 、「Quadrophenia」のアウトテイクでロニー・レーンのヴォーカルも聴こえるピート作の軽快なロック・ナンバー "We Close Tonight" 、さらに69年のトラックのサンプル盤「The House That Track Built」のみに収録されていた "Young Man Blues" も入り、この9曲が目玉となった。しかし "Young Man Blues" はテンポが遅いだけでなく、「The House That Track Built」のヴァージョンと ヴォーカルの歌い方もギター、特に間奏がまったく違う別ヴァージョンだった。LPをお持ちの方は手放さないように。元の「Odds And Sods」の曲もかなりミックスが変えられていて "Leaving Here" は非常にクリアーになり、私が大好きな "Little Billy" はあの軽快さとビートがややそがれてしまった。(佐野)
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