洋楽: 2001年8月アーカイブ


2000年に6カ月に渡って行われたフーのチャリティ・ライブツアーの最終日、ロイヤル・アルバート・ホールで行われた11月27日のライブのDVDである。


たまにしかリリースされないが、常にコンプリートの内容になる驚異のレーベル、ベア・ファミリーがまたやってくれた。今度はビートルズだ。もう誰でも知っているトニー・シェリダンがらみの音源で、今までポリドールから山ほどリリースされていたが、ビート・ブラザースのものも入れたり、これぞ決定版というものはついぞなかった。しかしこれがベア・ファミリー、ビートルズがバッキングをやった曲だけをコンプリートで、それもモノとステレオと分けて2枚組で収録した。


9月11日の同時多発テロで大打撃を受けたニューヨークを支援するため、10月20日に急遽開催されたチャリティコンサートのライブ盤だ。テロの深刻さを物語るように出演者は実に豪華。デビッド・ボウイ、ボン・ジョヴィからスタートして、エリック・クラプトン、ジェームス・テイラー、エルトン・ジョン、ビリー・ジョエルなど織り込みながらCD2枚に渡って繰り広げられる。


サンシャイン・カンパニーのベスト盤が本作。以前、Rev-Olaより23曲入りのベスト盤が出ていたもののRev-Olaが倒産してしまったため、今は本盤が唯一の彼らのCDだ。

Pete Townshend:『Live La Jolla 2001:22/06/01』(Eel Pie/14)

Pete Townshend:『Live La Jolla 2001:23/06/01』(Eel Pie/15)


怒涛のリリースを続けるピートのwww.eelpie.comより、今度は2001年の6月22日、23日の最新のソロライブ盤が登場した。アコースティック・ギター、ピアノを弾きながら、ピートは"Pinball Wizaard"から"Won't Get Fooled Again"までお馴染みのナンバー中心にCD2枚に渡り6月22日のもので89分、6月23日のもので98分、たっぷりと楽しめる。


かつてブランディン宮治淳一氏が発見した幻のレコードが嬉しいCD化となった。このレコード、現物にはAlmo/Ivingの音楽出版社名のみ書かれていた業界売り込み用のデモ・レコードであり、ロジャー・ニコルス=ポール・ウィリアムスで作った曲を、自ら二人で録音し歌を入れ、自分達の歌を採用してもらいよう業界に配ったものだった。しかし最もロジャー・ニコルスがその才能を発揮していた時のデモなので、"We've Only Just Begun""Out In The Country"といった後の大ヒットが入っているなど、そのクオリティは極めて高い。"The Drifter"や"Time"も聴きものだ。

(佐野)


大物バンドで「レアリティーズ」という視点ではまったくまとめられないままだったCCR。最もB面のみ、別テイクなどというひねり技とは最も遠い位置にいたのが「直球1本」のCCRだった訳で、事実、CCRとしての「レアリティーズ」は存在しない。しかしCCRはなんとデビューが1961年と古く、トミー・フォガティ&ブルー・ヴェルヴェッツとして3枚、ゴリウォグスとして7枚の売れないシングルを出し、7年間も下積み時代を耐え抜いたバンドだったことはあまり知られていない。


ピート・タウンゼンドのサイト、www.eelpie.comより待望のデモ集『Scoop』の第3弾がリリースされた。やはりこれも嬉しいことにCD2枚組、34曲のデモ、果たしてこれだけクオリティの高いテイクをデモと言っていいものか疑問だが、とにかくピートのセルフ・レコーディングが120分たっぷり楽しめる。


今までバリー・マン、キャロル・キング、ジェフ・バリーと、ブリル・ビルディングに勤めていた偉大なソングライターの未発表曲/レア・トラックを集めた作品集の第4弾がリリースされた。ジェフ・バリーが来れば次はエリー・グリーンウィッチしかない。バリー=グリーンウィッチで数多くのヒットを生み出してきた訳だが、このCDはシンガーとしての彼女にスポットを当てたコンセプトになっている。


フーの代表作のみならず、すべてのロック・ライブ・アルバムの最高峰である『Live At Leeds』が遂に完全版で姿を現した。史上最強のライブ・バンドであるフーが最も充実していた70年に録音されたこのアルバム、タイトルのとおりリーズ大学で70年2月14日に録音されたライブの全てだ。


ピート・タウンゼンドのソロ作品は大半が自身のサイトで通販で扱う自主製作盤だったが、このアルバムはなんと、リイシューの最大手、ライノからリリースされた。


このアルバムは"Don't Leave Me This Way"で知られるテルマ・ヒューストンのデビュー・アルバムとしてではなく、1曲を除く全ての曲を書き、プロデュースした若き天才ジム・ウェッブのワークスとして聴くべき傑作アルバムだ。

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