洋楽: 1999年6月アーカイブ


  ピ?トが敬愛していた導師ミハー・ババに捧げた自主制作盤は70年の『Happy Birthday』,72年の『I Am 』、76年の『With Love』の3枚があるが、限定1000枚といった超レア盤ばかりなので、この3枚を揃えるのは至難の業だった。ところがピートは今回、この3枚を限定2000セットでCD化、おまけにミハー・ババの生前の姿が移ったCD-ROMまでプラスし、都合4枚セット40ポンドでネット販売を開始した。

  『Lifehouse』は未完で終わったピート・タウンゼンドの大作で、その残骸で作った『Who's Next』がフーの最高傑作になったため、もし完成していればと、今や『Smile』のように永遠の幻の名作になっているのは、フーのファンなら誰でも知っていることだろう。

  アメリカのBest Buyという通販ネットがあるが、ここで『BBC Sessions』を買うと、なんと7曲のCD未収録曲が収められたボーナスCDがプラスされる。

  遂に待ち望んだフーのBBCでのスタジオ・ライブ集がリリースされた。今まで散々な色々なブートを買ったが、これでおさらば出来る。何しろ音質が信じられないほどクリアー。さてCDは「My Generation」の歌詞を変えた「Radio 1 Jingle」で始まるという心憎い演出でスタートする。

 全15曲中、嬉しいことに12曲までがデッカ時代の曲で65~66年に放送されたもの。音楽評論家などの玄人風の人達はよくイミディエイト時代を評価しているが、不世出のヴォーカリスト、スティーブ・マリオットの迫力満点のヴォーカルが炸裂するのは文句なしにデッカ時代なのだ。

  待望久しいフリー・デザインのラスト・アルバム『There Is A Song』がCD化された。このアルバムは、昨年テイチクよりリイシューが完成したプロジェクト3レーベルの6枚のアルバムの後の1973年、クリス・デドリック他サンディ、エレン、ステファニーの3姉妹が一緒にカナダのオンタリオの移住して制作したもの。レーベルがニューヨークのアンブロタイプというマイナー・レーベルだったので、ほとんど知られることもなく、長くファンにとってコレクターズ・アイテムになっていた。ショップでは数万はするというウルトラ・レア盤だったので、多くのフリー・デザインのファンにとって待望のリイシューと言えるだろう。

  遂に待望のエタニティーズ・チルドレンのファーストとセカンドを2イン1にした全曲集(A&Mを除く)がCD化された。特に傑作中の傑作、セカンドの『Timeless』の復刻は快挙。

 今まで『Beat Club』『Ready Steady Go』『Shindig』などの60年代の優れたテレビ音楽ショーのLDが発売されてきたが、この『The Ed Sullivan Show』は質的にも最高の内容と言えよう。本編はLD5枚に62アーティストにより117のパフォーマンス、計440分を楽しむことができる。音楽とは関係ないパフォーマンスは一切省き、ジャズや古いポピュラーものを入れずに60年代のロック、ポップス、ソウルにほぼ絞ったチョイスも素晴らしい。ビデオではアミューズソフト販売より全10巻で発売されていたが、LDにはおまけに95年に放映された82分のクリスマス特別番組のLDがプラスされている。過去の重複した映像や、95年の生ライブもあるが、エルヴィスやシュープリームスなど本編に収録されていない映像もある。またクリスマス・ソングを歌っているものは当然、未収録。このLDボックスは初回限定生産なので、必ず買っておくべきLDだ。価格は税抜き38000円、仕方がないね。

  このアルバムはブルース・ジョンストンとテリー・メルチャーのプロデュースによる74年のイクイノックス・ワークスだ。

  ピート・タウンゼンド、久々の「ショップで売る」新譜がこのライブ。録音日の記述はないが、99年に録られたことは確かだろう。Maryville Academyの為のチャリティー・アルバムである。
Various:『Look At The Sunshine-British Summer Tyme Pop』(Sequel/426)
Various:『Dreamtime-British Sunshine Pop』(Sequel/427)

  SequelがPye音源を使ってソフト・ロック・テイストの曲を集めたコンピレーションを2枚同時にリリースした。ライナーの始めに書かれているように、ビーチ・ボーイズとフォー・シーズンズの影響下に生まれたブリティッシュ・ポップが中心であり、これぞハーモニー・ミュージックという曲も多い。

  世界初CD化を続けるVividは東芝EMIのライセンスでこのカーニヴァルの唯一のアルバムをCD化した。

  ビリー・ニコルスの眠れる音源がまた大量に登場した。このアルバムはなんとLPだけのリリースで、レーベルは以前紹介した『Would You Believe』と『Love Song』のCDを限定500枚、本人のサイン入りで販売したSouth Westである。
Tony Rivers Collection Volume 1:『Castaways』(RPM/193)
Tony Rivers Collection Volume 2:『Harmony Grass』(RPM/194)

  EMレコードの成功を見て、イギリスのRPMレーベルが出したのが本CD。素晴らしいハーモニーと芳醇なメロディのアンサンブルで我々を酔わせてくれたハーモニー・グラスと、スタイルを変えながら最終的にハーモニー・グラスのスタイルになっていく変遷が聴きもののキャスタウェイズの音源はどちらも素晴らしい。

  レイバー=ストーラのレーベルとして知られるレッド・バードのコンピレーション第4弾。今まで紹介しなかったこのシリーズを紹介するのは、バリー・マンの「We Gotta Get Out Of My Place」が入っていたからだ。もちろん初登場。

  2年ぶりのポール・マッカートニーの新譜はロックンロール・アルバムで、新曲3曲以外、みなオールド・ロックロールのカバーで占められた。88年にもロックンロール・アルバム『CHOBA B CCCP』があったが、同じコンセプトとは言え、この11年後、57歳のポールの歌う本作のロック・ナンバーの方がずっと若々しく魅力的だった。

  昨年、バリー・マンの3枚組ボックス『Inside The Brill Buildings』をリリースしたBrill Toneより、今度はキャロル・キングの2枚組CD、副題ではComplete Recordings 1958-1964がリリースされた。全57曲、内31曲が未発表と、相変わらず充実した、ファンにはたまらない内容だ。
Kinks:Low Budget(ビクター/60699)
Kinks:One For The Road(ビクター/60700)
Kinks:Give The People What They Want(ビクター/60701)
Kinks:State Of Confusion(ビクター/60702)
Kinks:Word Of Mouth(ビクター/60703)

  アメリカや日本でのキンクスの人気面での頂点とも言えるアリスタの最盛期が一気にリリースされた。ストレートでこれぞロックンロールというヘヴィなナンバーのオンパレードは圧巻だ。ここではボーナストラックのみ紹介しよう。
Buckinghams:Time & Charges/Portraits(Sundazed/11073)
Buckinghams:In One Ear And Gone Tomorrow(Sundazed/11074)

  「Kind Of A Drag」に続くこの2枚で、嬉しいことにバッキンガムスのすべての音源がCD化された。

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