Sundazedはジャン&ディーンの「Save For A Rainy Day」のリイシューという離れ業を演じてから、リップ・コーズの2枚のアルバム、ブルース・ジョンストンの「Surfin' 'Round The World」などを相次いでリリース、それぞれボーナス・トラックとしてアルバム未収録曲を中心に、時には未発表曲も収め、最も注目すべきリイシュー・レーベルにのし上がった。そしてこのディスクはなんと未発表曲6曲、デモ1曲、シングル・ヴァージョン2曲となんと9曲もの貴重なテイクが収められ、内容的にも最高のリイシューとなった。
洋楽: 1996年5月アーカイブ
海外のリイシュー・レーベルは本当に凄い。本誌の読者ならもうお馴染みのイギリスのポップ/ロック・グループ、フライング・マシーンの全音源と、その前身のバンドであるピンカートンズ・カラーズ(名前は3回変わっているが)のデッカを除く全音源プラス14曲もの未発表曲とデモという、信じられない2枚組 CD がSequelからリリースされた。
ビーチ・ボーイズ情報
このコーナーについては冒頭に記述したシンコー・ミュージックより出版される「BEACH BOYS COMPLETE」をお読みいただくのがベストだが、ほとんど知られていない昨年の暮れにリリースされたクリスマスものについて紹介しよう。コリン・レイ(Collin Raye)というカントリー系のシンガーのクリスマス・アルバム「Christmas The Gift」(Epic/67751)に収録されていた "Winter Wonderland" のバックにブライアン、カール、マイク、ブルースとアルの息子のマットがコーラスで参加している。そして肝心なその出来だが、抜群にいい。単なる「ウー」というファルセット・コーラスではなく、バス・ヴォイスを使った広がりのあるコーラスがポイントでかんでくる。このコーラスがビーチ・ボーイズと他のフォロワーとの大きな差なのだ。歌自体もメリハリがきいてきて爽快、これはお勧めしたい。
(佐野)
1600円という低価格で発売されたソニーのリイシュー10タイトルでは、ゲイリー・アッシャーがプロデュースしたチャド&ジェレミーの「The Ark」とこのアルバムが世界初 CD 化で目玉。
Sundazedと並ぶリイシューの星、Varese Sarabandeのサーフィン&ホット・ロッドのコンピレーションだが、さすがに貴重な音源を収めてくれている。
多くのサーフ・ミュージック・ファン、そしてソフト・ロック・ファンをも驚かせたジャン&ディ?ンの傑作「Save For A Rainy Day」のリイシューだが、 CD に続いてLPのリリース、そしてついにここに収め切れなかった4曲をアナログ EP でリイシューしてしまった。
マーク・リンゼイはお馴染みポール・リビア&ザ・レイダースのリード・ヴォーカリストで、70年代はグループと平行してソロでも活動していた。そして本 CD は彼のソロのファースト・アルバム「Arizona」とセカンド・アルバム「Silverbird」とのカップリングである。
前号で紹介したホリーズの3枚や、トーネイドーズ、スウィンギング・ブルー・ジーンズなどと同じシリーズの、フランス盤 EP コレクションが本 CD である。アソシエイションは CD 化が遅れているアーティストの代表格であり、アメリカ編集のベストと日本編集のベストの2枚しかリリースされていないのが現状だ。この CD もコンピレーションなので相変わらずオリジナル・アルバムで聴くことは出来ないのだが、ただし前2作と重複しない曲が多いので、お薦めしておきたい。
外国のレーベルばかあっと思うようなレア・アイテムを出すのに、日本では判を押したようなものばかりがリイシューされる悲しい状況の中、P-Vineは自社の持っているスタックスからこのサウスウェストFOBをリイシューしてしまった。これは驚きだった。
かつて日本のCBSソニー(当時)よりこのブルース・ジョンストンのアルバムがリイシューされた時には、100ドル以上ついていたアルバムだったこともあり、ビーチ・ボーイズ・ファン、サーフ・ミュージック・ファンは狂喜したものだが、ついに本家アメリカからもリイシューされた。
☆Ronnie & The Daytonas : 「Beach Land」(Surf/94007)
☆Ronnie & The Daytonas : 「G.T.O./Best Of The Mala Recordings」(Sundazed/11046)
ロニー&ザ・デイトナスのセカンド・アルバム「Sandy」(Mala/4002)は、ロニーことバッキー・ウィルキンの書く甘いメロディとソフトなヴォーカル、ハーモニーが合わさって、ソフト・ロック・ファンにも十分アピールする傑作アルバムだった。そしてこの2社からの CD はホット・ロッドそのもののファースト・アルバム「G.T.O.」と、セカンドからの曲の大半を抜粋した初の CD リイシューである。
かつてMCAより「Mama's Big Ones」というコンピ CD がリリースされていたが、今度のこのコンピの方が内容が格段にアップしている。
☆全ビーチ・ボーイズ・ファン必読!
「BEACH BOYS COMPLETE」(シンコー・ミュージック)
VANDA編集部が送る、2冊目の単行本「ビーチ・ボーイズ・コンプリート」が6月30日に出版される予定。私が個人的にも最も作りたかった、ビーチ・ボーイズの詳細な資料が網羅されたビーチ・ボーイズ本の決定版である。
前号で紹介したロバート・レスター・フォルサムの名盤「Music And Dreams」が CD 化された。
ソフト・ロック・ファン待望のテディ・ランダッツォ作曲/プロデュースのベスト作品がリリースされた。
実はこれはかなり古い CD だが、まだ廃盤でないので紹介しておきたい。
60年代、Vee-JayからPhilips時代のフォー・シーズンズの CD 化がやっとこの盤で完成した。
☆Brady Bunch : Meet The Brady Bunch(MCA/11457)
☆Brady Bunch : The Kids From The Brady Bunch(MCA/11456)
☆Brady Bunch : The Brady Bunch Phonographic Album(MCA/11458)
☆Brady Bunch : Christmas With The Brady Bunch(MCA/20890)
前号の「テレビ・バブルガム・グループ」で紹介したブラディ・バンチだが、ベストものの CD 「It's A Sunshine Day」(MCA/10764)1枚だけが出ていただけだったが、なんと一挙にオリジナル・アルバム4タイトルすべてまとめてリイシューされた。どれもアメリカでは100ドルを軽く超える値段がついているレア盤なので、この機会に買い逃すと後悔すること間違いなし。
VANDA 20号で紹介した「Pet Sounds Sessions Box」だが、残念ながら未だ未定のまま。ブライアン以外の各メンバーが自分の存在も目立つようにと勝手なことを言っているのが真相のようだが、まだ予定はたっていない。その中、アメリカのキャピトルでサンプル用に作られた CD 「The Pet Sounds Sessions」(Capitol/DPRO11241) が日本の一部のレコード店に (私の知っている範囲では大阪のForeverだけ) 少数流れ、運よく入手することが出来た。
ビーチ・ボーイズ情報コーナーの続きを読む
「ラウンジ・ミュージック」とは空港やホテルのカウンターやロビーなどで流れているBGMの事で、言ってみれば耳触りのいいイージー・リスニング・ミュージックを指すのだが、最近ブームとかいう事で、この手のコンピレーションの CD が日本で組まれているが、これがまったくろくな解説もなく、作り手がどんな人間なのかわからずじまいというひどい有り様だった。
始めに広告を見てから1年近くたってようやくヴァイデルスの CD がリリースされた。
遂に出たか!ともうお求めの方も多いだろう。
このアルバムは当時アメリカでコロンビアからリリース予定があったもののボツにされ(日本のみ発売された)、自己のジャン&ディーン・レーベルより僅かにリリースしただけで、今や何百ドルもするウルトラ・レア盤になっていたが、こうして目出度く復刻された。
☆Bubblegum Classics Volume 3(Varese Sarabande/5719)
☆Soulful Pop(Varese Sarabande/5718)
今最も注目すべきリシュー・レーベルはなんといってもこのヴァレッセ・サラバンデである。先のトニー・バロウズといい、最も日本的なソフト・ロックの傾向を分かっているレーベルだからだ。
待望のホンデルスのコンプリート作品集の第2弾がリリースされた。
なにしろこのシリーズで驚かされるのは、全音源の参加レコーディング・スタッフの詳細なデーターが記述されている点だ。
☆Small Faces : Small Faces(Deram/844634)
☆From The Beginning(Deram/844633)
デッカ時代のスモール・フェイセスのアルバム2枚は永遠の名盤だが、何度もリシューされていてそれだけでは記事にする必要はまったくない。
Repertoireの充実したボックスで、もう残された音源はないと思っていたら、今回リイシューされた CD には初 CD 化のボーナス・トラックがなんと5曲ずつも入っていたのだから驚いた。
☆Rip Chords : Hey Little Cobra(Sundazed/6098)
☆Rip Chords : Three Window Coupe(Sundazed/6099)
ヴァレッセ・サラバンデと並んで最注目のサンデイズド、遂にリップ・コーズをほぼコンプリートにリイシューしてくれた。
Rip Chords : リイシュー二種類の続きを読む
信じられない!の一言を本 CD に送りたい。
というのもかつて本誌13号で取り上げたトニー・バロウズの歌った曲だけを集めたコンピレーションが本当に出てしまったからだ。なにしろトニー・バロウズはセッション・ヴォーカリストであり、歌った曲はヒットしても本人の名前で出したシングルではほとんどヒットせず、一般的にはほぼ無名に近いヴォーカリストだったからだ。
今回の最高のリイシューはなんといってもこのサンレイズのコンプリート3枚組 CD ボックスである。
前号で紹介したソフト・ロックのコンピレーションが8月から9月にかけて一気に発売された。
