2019年11月10日日曜日

『11月のフィリアパーティVol.3』のご紹介

9月に13年振りの新曲『夏のシンフォニー』を配信リリースしたthe Sweet Onions(スウィート・オニオンズ)の近藤健太郎と高口大輔が主宰するインディーズ・レーベルphilia records(フィリア・レコード)が、今月16日にライヴ・イベントを開催するので紹介したい。
今回で3回目ということで出演はスウィート・オニオンズをはじめ、レーベルメイトで9月に配信リリースした「SUNSET」が好評のKNIT RED RUM。
先日紹介したクリスマス・コンピレーション・アルバム『Natale ai mirtilli』に収録でイケミズマユミのThree Berry Icecreamの楽曲に参加した奥田英貴が率いる京都を中心に活動する男女ユニットSucrette、ヴォーカル兼ヴァイオリニストの梶山織江を配するガール・ギターポップのswiss cameraMiki NishidaとKoichi Nishidaによるユニットthe vegetablesとバラエティーな面々である。
11月のアフタヌーンを有意義に過ごしたい音楽ファンは是非足を運んでみては。


【11月のフィリアパーティVol.3】 
11/16(土)開場 12:45 開演 13:15
 @早稲田RiNen
https://waseda-rinen.com/ 

前売 2500円+1drink / 当日 3000円+1drink
 (小学生迄のお子様入場無料)
出演 : the Sweet Onions / KNIT RED RUM / Sucrette /
swiss camera / the vegetables
DJ : tarai(Happy Day,Happy Time!)
お菓子 : milky pop.

the Sweet Onions

KNIT RED RUM

milky pop.によるスイーツ

興味を持った読者はphilia recordsの下記サイトからチケットを予約してほしい。
(テキスト:ウチタカヒデ)


2019年11月4日月曜日

VA:『Natale ai mirtilli』(*blue-very label* / blvd-006)


クリスマスを前に素敵なコンピレーション・アルバムの音源を入手したので紹介したい。
弊サイトで紹介している多くのアーティスト達も度々プロモーションで訪れる杉並区高円寺のDISQUES BLUE-VERY(ディスクブルーベリー)。このレコード・ショップの中村慶店長が立ち上げたレーベル【*blue-very label*】から11月13日にクリスマス・コンピレーション・アルバム『Natale ai mirtilli』がリリースされる。


楽曲を提供しているアーティストは、昨年弊サイトでも高評価した小林しのの「人魚の夜」を手掛けた元melting holidaysのササキアツシのポプリをはじめ、元BRIDGE(ブリッジ)のイケミズマユミ(キーボーディスト)のソロプロジェクトThree Berry Icecream、ドイツのミュージシャンBrent Kenji(ブレント・ケンジ)によるTime Between。


元ARCHの中村大を中心としたvacation Three(ヴァケーション・スリー)、マルチ・プレイヤーの小園兼一郎のソロ・ユニットsmall garden(スモールガーデン)、女性シンガー・ソングライターsugar meと作曲家エンドウシンゴとのコラボレーション、The Laundriesの木村孝之とネオアコ・ユニットalvysingerによるデュオ・ユニットDiogenes Club(ディオゲネス・クラブ)。


フランス人ミュージシャンのジェローム・ディドゥロによるOrwell(オーウェル)、そのOrwellと交流のあるanoneのキーボーディスト松岡奈津紀によるソロ・ユニットSweet Port.、そして9月25日に13年振りの新曲を配信リリースしたthe Sweet Onions(スウィート・オニオンズ)という多彩な10組である。 
ジャケットの写真には元Dream Academyのリーダーであるニック・ライアード・クロウズ!の作品が使用されているというから、嘗ての英国ギターポップ・ファンも気になるところだろう。

 

では弊サイトでも過去取り上げたアーティストを中心に、気になった収録曲を解説していこう。
冒頭の「初雪が降った日」はポプリの曲でササキによるソングライティングだ。melting holidays時代を思わせる生楽器と打ち込みによる「Up, Up and Away」(The 5th Dimension)系ソフトロックで、ヴォーカルのreinaの個性的な声質とマッチしている。reinaはコンピの最終曲のソングライティングも手掛けている。 
続く「christmas snow dome」はイケミズの作曲センスが滲み出ているThree Berry Icecreamの曲で、パート毎に異なるアレンジが配置され凝っていて聴き飽きない。この曲にはCM音楽でも知られるSucretsの奥田英貴がギターとプログラミングで参加しており、作詞はRed Go-Cartのmiki hiroseが手掛けているなど、交友の幅広さはイケミズの人徳ゆえといえる。

vacation Threeの「christmas time again」はこれまでの彼等のカラーとは異なる凝ったアレンジで、トット・テイラー経由のブライアン・ウィルソンと言うべきスケールの大きい曲調でティンパニー以外にパンデイロやクイッカがアクセントになっていて新鮮だ。 続く「blue very x’mas!!」はsmall gardenの新曲で、The Bookmarcsの「雲の柱」(2018年)に通じるR&B系のシャッフル・リズムが心地よく、唐突に入る三連符のアクセントも違和感なく聴ける。弊サイトの「名手達のベストプレイ」シリーズでも執筆参加してくれている小園の巧みなベースのプレイも細かく聴いて欲しい。なお彼はコンピ全体のマスタリングも手掛けているというから貢献度は大きい。

そしてこのコンピの中でも出色なのが、diogenes clubによるNRBQカバーの「christmas wish」だろう。オリジナルはアコースティック・スイングのアレンジだが、ここではThe Laundries木村のヴォーカルをフューチャーしたアカペラ・ヴァージョンで、alvysingerこと小野剛志の多重コーラスとの絡みがとにかく素晴らしい。両者ともインディーズ・シーンにおける歌唱力はトップに位置する実力を持っているのが理解出来る。
またバーバーショップ・スタイルのアカペラなので、出だしを聴いて、嘗てのThe Housemartinsの「Caravan Of Love」(86年/ Isley-Jasper-Isleyのカバー)を想起するギターポップ・ファンもいるだろう。筆者的にはこの曲をコンピのベストとして挙げたい。
the Sweet Onionsの「a place of love」も触れぬ訳にはいかない名曲だ。
近藤健太郎によるポール・マッカートニー系譜の新曲で、バースにはダン・フォーゲルバーグの匂いもする、まさしくこの時期にピッタリのウィンター・バラードなのである。近藤のギターとヴォーカルに、マルチ・プレイヤーの高口大輔が残りの全パートをプレイしている。

楽曲提供アーティストのカラーの違いを楽しみながら、一足先にクリスマス気分を味わいたい読者や音楽ファンは是非チェックしてほしい。 
(ウチタカヒデ)