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2019年10月1日火曜日

FMおおつ 音楽の館/Music Note 2019年9月号「9月&秋歌特集」


今回のトップはEarth,Wind & Fire の<September>。この曲は彼らの全盛期にあたる197811月のリリースで全米8位・R&B.チャートでは見事1位に輝き、翌1979年にはこの曲をひっさげ初来日している。この曲はアンコールで足を上げて踊りまくるエキサイティングながらも一糸乱れない完璧なパフォーマンスを展開した。現在はその精神的支柱ともいえるリーダーのモーリス・ホワイトを2015年に失うも、弟のヴァーダインやリード・シンガーのフィリップ・ベイリーを中心に活動を。2017年にはジャパン・ツアーを敢行、また当時の主力メンバーのひとりギタリストのアル・マッケイも今年2月にオールスターズを率いて来日公演を行っている。




続いては化粧品メーカーの「秋」CMソング。「1981年カネボウ秋のキャンペーン」からザ・ヴィーナス<キッスは目にして>。彼らは80年に結成(改名)した50’sのアメリカン・オールディーズが売りのバンド、この曲はベートーヴェンの<エリーゼのために>をリ・アレンジした曲で4位の大ヒット。リード・ヴォーカルのコニーさんは、その昔キャンディーズの結成メンバー候補だった。
2曲目は「1982年カネボウ秋のキャンペーン」の一風堂<すみれSeptember Love>で2位のヒット。一風堂は元大橋純子&美乃屋セントラルステーションのギタリスト土屋昌己さんが、ミックこと山本翔さんのバック・バンドとして結成した5人組。この曲発表時には3人組で、1984年の解散時には彼とキーボードの見岳章さんの二人。その見岳さんは解散後に作・編曲家に転身。代表作は美空ひばりさんの<川の流れのように>(1989)などがある。
3曲目は「1988年資生堂 秋のキャンペーン」、今井美樹さんの<彼女とTIP ON DUO>。この曲は彼女初のトップ108位)ヒット。作曲は上田知華さんで、以降彼女には欠くことのできない存在になった。(勿論、布袋寅泰さんとコンビを組むまで)


次は個人的なチョイス、チューリップ1974年発表のサード『Take Off』収録の<セプテンバー>。リード・ギター担当の安部俊幸さんの「俺がリード・ギター」といった派手なプレイがツボ。彼は1985年に脱退するも1989年解散コンサートには参加。彼は1997年以降の再結成以降はほぼ帯同するも2014年に脳出血で逝去。
続いて、オフコース1977年の第5作『JUNKTION』収録曲で、先行シングルの<秋の気配>。彼らは小田・鈴木の二人体制でのサード・アルバム『ワインの匂い』(1975)で頭角を現した。第4作『Song Is Love』(1976)以降のステージでは五人体制となり、繊細さに加えダイナミックなバンド・サウンドも備わる。

3曲目は村田和人さんの1982年のデビュー・アルバムからファンには絶対的人気の<Lady September>。そして山下達郎さんで「日立マクセル・カセットテープ」のCMソング「RIDE ON TIME」(1980)のアカペラによる「秋編」。


洋楽「秋」ナンバー、まずはThree dog NightAn Old Fashoned Love Song>。彼らは1970年代に全米1位を3曲送り込むなどヒットを量産したポップ・グループ、代表曲は1970年に5週連続全米1位の<喜びの世界(Joy To The World)>。当時の日本では1971年に全米5位の<An Old~>が大ヒット。作者はアメリカの結婚式定番ソング<愛のプレリュード(We’ve Only Just Begun)>の作者Paul Williams、彼は映画「猿の惑星」などの出演経験もある俳優兼作家。彼らは4回来日公演を行っており、私は再結成後の1993年に大阪公演を見ている。メイン・ヴォーカルのChuck Negronは不在ながら、昔からのファンとして楽しめる公演だった。バンドは現在も活動中だが、2015年にはサウンドの要ともいえるキーボードのJimmy Greenspoon、それにソウルフルなヴォーカルのCory Wellsが亡くなっている。このバンド名は、オーストラリアの原住民「アボリジニ」の言い伝え「厳寒(げんかん)には3匹の犬を抱いて寝る」という慣習から命名。



2曲目はEaglesフォロワーのひとつThe Ozark Mountain Daredevilの<You Know Like I Know>。彼らは1975年に全米3位となった<Jackie Blue>のヒットで有名なミズリー州出身のバンド。この曲は日本では未発売の1976年第4作『Men From Earth』からのシングルで74位を記録。作者のLarry Lee1982年発表のソロ・アルバム『Marooned』に収録された<ロンリー・フリーウェイ(Marooned)>が、1991年の映画『波の数だけ抱きしめて』(主演:中山美穂、織田裕二)に採用されている。

3曲目はカントリー・シンガーのMichael Martin Murpheyで<Wildfire>。この曲は1975年に発表した6作目のシングルで、全米3位、アダルト・コンテンポラリー(AC)やカナダのチャートでは1位の代表作。

引き続き洋楽ナンバーで、Vigrass & Osborne<秋はひとりぼっち(Forever Autumn)>。1972年後期に日本のみ大ヒット、海外ではB面扱だった。Moody BluesJustin Haywardのヴァージョンが有名。彼らはアルバム2枚を残してコンビを解消、このデュオの一人Gary Osborneは後にエルトン・ジョンの作詞パートナーとして<Little Jeannie>をヒットさせている。 



2曲目は、Badfinger<明日の風(Carry On Till Tomorrow)>。デビュー・アルバム『Magic Christian Music』の収録曲で、Ringo Starr主演の映画『Magic Christian』の挿入曲。映画ではタイトルソングが終わり、霧の立ち込める本編の始まりに流れていた。全米では<嵐の恋>のB面ながら、日本では<Without You>とのカップリングで独自ヒット。バンドはアップルからデビュー、<嵐の恋(No Matter What)><Day After Day>をはじめ、全米トップ10ヒットを3曲持つ。NillsonMaraiha Callyでもお馴染みの<Without You>はこのバンドのオリジナル曲。またDef Lepard2006年に発表したカヴァー・アルバム『Yeah!』に<嵐の恋(No Matter What)>をチョイスしている。

3曲目はBee Geesで<傷心の日々(How Can You Mend A Broken Heart)>。1963年にオーストラリアでデビューの5人組、1967年にはで全米に進出、やがて兄弟3人になり、1970年にはBarryMouriceの二人になるもRobinが復帰。1971年発表のこの曲は初の全米1位に。この当時の日本では『小さな恋のメロディ』の主題歌<Melody Fair>の大ヒットで印象薄。
4曲目はNeil Sedakaで<悲しき慕情(Breaking Up Is Hard To Do (Slow Version))>。この曲は1962年に全米1位に送り込んだ大ヒット曲のセルフ・カヴァーで、1975年にトップ10ヒット。彼は1950年代末から1960年代初頭にかけてPaul Ankaなどと共に一世を風靡、1960年代から1970年代初頭にかけて低迷するも1974年に<雨に微笑を(Loughter in the Rain)>の全米1位で復活。さらに当時Elton Johnの「Rocketレコード」と契約し、ヒットを連発と第二期黄金時代を迎える。この曲はヨーロッパや日本では『Overnight Success』、全米ではそのものズバリ『Sedaka’s Back』に収録。

また日本物でユーミンの<さざ波>。曲は1976年に彼女が荒井由実名義で発表した最後の第4作『14番目の月』の収録曲。正確には10月だが歌詞にある「秋の日差しに~」を聴くと、秋にはやはりこの曲!


2曲目は小坂明子さんの<もう一度>。特大ヒット曲<あなた>に続く第2作で25 10.2万枚と残念なものだったが、編曲を担当した.萩田光雄さんのスタンダード・ジャズ風のハイセンスなスコアの出来は前以上。なお彼女が大ヒットさせた<あなた>はファンだった<美しすぎて>を歌うGAROへ捧げた曲だった。
3曲目は荒木一郎さんの自作によるデビュー曲で<空に星があるように>。この曲が発表されたのは1966年で、60万を超えるヒットになり、レコード大賞の新人賞を受賞。ただ、この年には同じシンガーソングライターの先輩格加山雄三さんの<君といつまでも>が大旋風を引き起こしており、陰に隠れてしまった感がある。
4曲目はちあきなおみさんの<黄昏のビギン>、1991年発表の『すたんだーど・なんばー』収録曲。元は<黒い花びら>の水原ひろしさんが195910月にリリースした<黒い落葉>のB面曲。1999年から2003年まで4年間に渡り「ネスカフェ・プレジデント」のCMに起用されている。
5曲目はジュリーの<つづくシアワセ>。2002年にJULIE LABELからのファースト『忘却の天才』収録曲。1年間とてつもなく大きな四季の花が届く「つづく幸せプレゼント」CMソング。CMテイクはアレンジ違いの<つづく幸せ>(漢字です)。


最後終パート1曲目は松田聖子さんで<風は秋色>、曲はセカンド『North Wind』に収録。彼女はこの1980年のサード・シングルから1988年の26作目<旅立ちはフリージア>まで24作連続1位という記録を樹立し、約12年間保持した。また当時登場した「レンタル・レコード」が成功した要因の1つに彼女のファースト『SQUALL』と『North Wind』が借りまくられたからだと言われている。
2曲目は原田知世さんで<色彩都市>、2007年にリリースされた17作『music & me』収録曲で大貫妙子さんのカヴァー彼女はこれまでにオリジナルを21作、カヴァー・アルバムが6作、その他高橋幸宏さんのバンドpupaにも参加するなど、シンガーとしても精力的に活動している
3曲目は松山千春さんで<もう一度>、小坂明子さんとは同名異曲。1980年にリリースした彼の第5作で自身が設立した「NEWSレコード」からの第一作『浪漫(ろまん)』収録曲だが、元々は伊東ゆかりさんの『素猫(Sketch)』(1980年)への提供曲。ラストは安全地帯の<悲しみにさよなら>、1985年にリリースした9作目で最大のヒット。彼らは1116日(土)に阪神甲子園球場での野外ライヴが決定している。

1. September /Earth,Wind & Fire
 ~B.G:L-O-V-E / Nat King Cole

2. キッスは目にして/ ザ・ヴィーナス
3. すみれSeptember Love / 一風堂
4. 彼女とTIP ON DUO / 今井美樹
~B.G: Smile / Nat King Cole

5. セプテンバー / チューリップ
6. 秋の気配 / オフコース
7. Lady September/ 村田和人
8. RIDE ON TIME(秋編)/ 山下達郎
~B.G: Unforgettable / Nat King Cole

  9. An Old Fashioned Love Song / Three Dog Night
10. You Know Like I Know/ The Ozark Mountain Daredevil
11. Wildfire / Michael Martin Murphey
~B.G: Mona Lisa / Nat King Cole

12. 秋はひとりぼっち(Forever Autumn) / Vigrass & Osborne
13. 明日の風(Carry On Till Tomorrow) / Badfinger
14. 傷心の日々(How Can You Mend A Broken Heart) / Bee Gees
15. 悲しき慕情(Breaking Up Is Hard To Do (Slow Version)) / Neil Sedaka
~B.G: Too Young / Nat King Cole

16. さざ波 / 荒井由実
17. もう一度 / 小坂明子
18. 空に星があるように / 荒木一郎
19. 黄昏のビギン / ちあきなおみ
20. つづくシアワセ / 沢田研二
~B.G: Autumn Leaves(枯葉) / Nat King Cole

21. 風は秋色 / 松田聖子
22. 色彩都市 / 原田知世
21. もう一度 / 松山千春
22. 悲しみにさよなら / 安全地帯

次回10月号は「My Favarites」をお届けする予定です。
本放送:第四土曜日10/26(土)15:30~18:00
再放送:第四日曜日10/27(日)8:00~10:30
【FMおおつ公式アプリ】https://fmplapla.com/fmotsu/                           (鈴木英之)

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